019 暗黒神の巫女 vs 教国警備隊大隊(後編)
「理不尽な命令、退屈なあきらめの日々。喧噪の毎日。
それでもあなた方は自分のため。いや自分だけでなく家族、恋人、隣人のために絶え間なく努力を続けてきたはずです」
「な、なんだ」「何を言っている?」「おい、聞くな」「何かの策略だ」
「疑いの心を持つのも無理はありません。
邪悪な法に沿うことを強要されてきた者は、どれだけまっすぐで純真な心を持っていても、日々の中で、少しずつ、少しずつ気づかぬうちに曲げられていくのです。
暗黒の神は申しました。『心を1に戻せ』と。
子どもの時を思い出しなさい。
ステータスなど考えずに無邪気に走り回っていたあのころ。
母の胸に抱かれ無心に過ごしたときの心を」
「・・何が涙でてきた」「・・・かあちゃん」「レベル1のころ・・」「戻りたい・・」
「さあ! 時が来ました! 救世の時が来たのです!
そのパネルの数字にとらわれることなく、真実の自分の道をすすむときが来たのです。
救世の暗黒神様は、無垢なる心を取り戻したあなた方を見捨てることはないでしょう!」
慈愛の笑みを浮かべるカタリアは、まさに聖母の表情であった。
「おれ改めるよ」「俺も」「まだ間に合うよな」「戻れるんだ」「暗黒の巫女様」
「「「「「「巫女様!暗黒神の巫女様!救世の暗黒神様!!!!」」」」」
「さあ! オツヤ様 信者となられた皆にひとことお願いします!」




