表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
橙の帷と消えた国  作者: T.M
8/31

第1章 地下街 7

地下街 7


「登録証見せろ」

ユラは動けなかった。

喉がつまる。

酒場の灯が妙に眩しく見えた。

ヴィクが間に入る。

「だから申請中だって」

「何ヵ月申請してんだ、お前」

「役所が遅ぇんだよ」

「絶対してねぇだろ」

「失礼だな」

全く思って無いかおだった。


ミナがキセルをくわえたまま言う。

「ヴィク、顔」「何」「今ちょっと笑った」「笑ってねぇ」

隊長はため息を吐く

どうやら、何時ものやり足りらしい。

ユラは笑えなかった。

警邏隊の制服を見るだけで体が強ばる。


連れ戻される。

それが頭から離れない。


隊長が再びユラを見る。「名前」

ユラは唇をかむ。

ヴィクが先に口を開いた。「ユラ」「お前に聞いてねぇ」「代わりに答えた」「保護者か?」「違う」

ミナが吹き出す。

「そこ、否定早い」

「誤解招くだろ?」

「今更?」

隊長が額を押さえる。

完全に疲れていた。

多分この店に来る度こんな感じなんだろう。

その時、隊員が倒れた棚の奥を見て言った。

「おい」

全員の視線が向く。

「酒、全部割れてる」

「………」

ヴィクが静かに天井を見上げた。

「あー……」

ミナがキセルの灰を落とす。

「御愁傷様」「カワイソー」「だから棒読みやめろおー!」

ユラは思わず吹き出した。


隊長がユラを見て少しだけ眉をを動かした。

「……お前」低い声


「何歳だ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ