↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
NTRゲー悪役みたいな外見してるけど、これマジでそういう世界じゃないよね?  作者: 小野千春


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
7/28

第7話

 あれから一週間ほどたったが未だに誰からも話しかけられていない。オリエンテーションやらなんやらあったのに。触れるもの皆傷つける孤高の不良少年みたいな扱いで非常に不本意だ。


 なんでこんな状況になってるか自己分析してみたが、恐らくイジメるぞコラって言ったのが悪いんだろう。こいつイジメとかする奴なんだって思われてそう。あの時はムカついてたから適当に言ったがやっちゃったわこれ。


 ちなみに俺はイジメとかやらないタイプだ、いやマジで。割と健全よりの不良漫画にでてくる主人公みたいなタイプだ。売られた喧嘩だけ買う感じの奴。むしろイジメとか見たら積極的にとめるわ。好感度稼げそうだし。


 今日から通常授業が始まる。俺がやっちゃったからあえて受け身の姿勢でいたが、そろそろ誰かに話しかけないと、このままキャラが固まりそうだ。


 予習してきたので割と簡単だった授業をこなして、昼休みの時間になった。そろそろ適当な奴に話しかけよう。


 前の席のガリ勉がさっさと教室をでていったので、今日の犠牲者は後ろのぼっちくんに決定だ。席を立つような感じでさり気なく後ろを見てみるとぼっちは何かを読んでいる。どうせラノベでしょ?と思いながら声をかける。


「何読んでんの?」


 ぼっちがびくっとしながら本をとじた。見られたくないのか引き出しにしまおうとするので「まぁまぁ」といいながらサッと本をかすめ取る。ブックカバーがしてあって表紙が見えないのでパラパラ中を見ていると可愛い女の子の挿絵が入っている。やっぱりね、と思いながら特に興味もないが、適当に質問してみる。


「なにこれ、どんな本?あらすじは?」


 ぼっちはまるで自分がイジメられているかのように俯いている。だりーなこいつ、お喋りしてるだけじゃんね。


「いや、ただ話したいだけだから。なんもしないから。ぼっち同士お喋りしようぜ」


 俺らしからぬ歩み寄りをすると、ぼっちはやっとこっちを向いた。ぼっちから声をかけるのは難しかろうと判断した俺は再度質問を投げかける。


「んで、あらすじは?」


 ぼっちはやっと声の出し方を思い出したのか、「あ、えっと」とか言っている。適当に本の中身を読みながらじっと待つ。答えるまで本も返さないし、前を向いてほっといてくれることもないと分かったんだろう。か細い声で喋りだした


「あっと、えっと、あらすじは…、学校でぼっちの男の子が…」


 というとまた黙ってしまった。まぁ恥ずかしいんだろう。分かるよ。だってさっき中表紙の本の題名みたら『クラスでぼっちの僕がなぜか学校一の美少女につきまとわれている件』だったからな。しょうがない、ウィットに富んだジョークで返してやろう。


「は?なに?自己紹介?」


 と言ったら、ブッと吹き出す声が聞こえてきた。ぼっちの隣の陰キャ女だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。