第4章:カリブルスト トミの過去編
※注意:この作品はフィクションです。 作品に登場する【国や地名】【兵器】【人物名】は事実とは一切関係ありません。
【前回のあらすじ】
トミの計略で自由軍は食糧砦、弾薬砦、カレー砦を制圧。トミはカレー砦の一室の窓からカリブルストの街を眺める。しかし彼の脳内からライナスの声。トミは倒れて気を失う……
――遡ること7年前……
ライナス
「我が妻よ……今日はお前の命日。我々3人でお墓参りしに来た。」
ティファニー
「母上、ティファニーです。母は、厳しくて優しい方でした。私が、父上とトミを支えます。どうか、天から優しく見守っててください。」
トミ
「母さん、トミです。ここまで育ててくれた母さんには、感謝しています。この3人で、ジャスティス家を支えていきます。」
晴天。カリブルスト・ジャスティス家のお墓。ジャスティス家のライナス、ティファニー、トミがいた。3人は亡き母のお墓参りをしていた
ライナス
「2人とも、行こう。2人は家でゆっくりくつろいでいてくれ。私は一仕事する。」
ティファニー
「はい、わかりました。」
――帰宅後。ジャスティス家のベランダ。トミとティファニーがお茶会。丸いテーブルの上には、紅茶とクッキーがあった
トミ
「姉さん、父さんは本当に大統領になれるのかな?」
ティファニー
「何言ってんのよ。父上には、周りから絶大な信頼が多くて、大統領になれるわよ。」
トミ
「でも……ここ何年、自由主義の人が大統領になっているけど……。」
首をかしげるトミ
ティファニー
「確かにそうね。しかし父上は、ある作戦があるらしいわ。どんな内容かわからないけど。」
トミ
「作戦か……相手に見破られたら危ない。父さんの腕の見せ所だね。」
ティファニー
「ええ、そうね。」
2人は再び、紅茶を飲んで嗜むのだった
そしてトミは、ライナスの【本当】の作戦を徐々に知ることになるのだった……
――ある日の朝。ジャスティス家の廊下。自分の部屋に戻るトミが歩いていた。その時、ある一室から会話が薄っすら聞こえ始める
トミ
「(何話してるんだろう?)」
トミはゆっくりと扉に近く。扉に耳を当てた。
『私、聞いてはいけないことを聞いちゃったかもしれないわ。』
『何のこと?教えてくれるかしら?』
部屋の中からの声。若い女性2人の声だった
『実はさっき、私が倉庫を掃除していたの。そしたら、声が聞こえたの。』
『ふむふむ、それで?』
『あれ?何かな〜?と思って、よ~く耳を傾けたら、向こうの部屋から、人の声がしたんですよ。』
『えっ?待って、ホラー展開?』
『その声は中年男2人で何か話していたの。怖いな〜、怖いな〜と思って。よ~く澄ましていたら……』
トミ
「(おい!早く言えよ!怪談師かよ?)」
ティファニー
「何やってんの?」
トミ
「うわぁ!?ね、姉さん!?」
背後からいきなりティファニー
ティファニー
「あんた、ここでなにしてんの?……もしかして、狙ってる人でもいるの?」
小声でトミの耳元で囁くティファニー
トミ
「違う。そんなことない。じゃ、この辺で失礼するよ。」
トミはティファニーに背を向けて、その場から離れたのであった
――次の日。トミは、怪談師メイド(?)が言っていた倉庫内にいた。中は、かつて使っていたと思われる服や陶器が収納されていた
――その時だった
ゴニョゴニョ、ゴニョゴニョ……
トミ
「隣の部屋から声?……聞いてみよう。」
周囲を見るトミ。周りは1人だけ。彼は声が聞こえる方向に耳を傾ける
ライナス
「っで?例の男はどうなった?」
アーサー
「はい。指示通り、始末しました。」
なんと!その声はライナスとアーサー・エクスカリバーだった
ライナス
「それは本当か?」
アーサー
「はい、本当です!派遣した狙撃隊で始末しました。これで、大統領候補はライナス様になりましょう。」
アーサー
「ハッハッハッ!良くやった。これで自由主義が大統領になるのほぼ不可能だな。」
トミ
「う、嘘だろ…?作戦ってもしかして、このことか?」
それは衝撃な内容。ライナスは裏で、1人の大統領候補の自由主義党を始末したのだ。自由主義の大統領候補を無にさせたのだった
トミ
「あのメイドが言っていたこととは、このことだったのか?」
トミは急いでその場から離れる。倉庫から出た同時、隣の部屋から扉の開ける音。そこから、ライナスとアーサーが現れた
ライナス
「トミ?そんなに急いでどうした?」
トミ
「な、何でもないよ。ただ、久しぶりに倉庫の中を見てみようかなと思って見てた。結構いたから、汗かいちゃって。」
ライナス
「……トミ、正直に言いなさい。倉庫で何をしていた?」
ライナスの鋭い視線。トミは正直に答えた
トミ
「父さん。どうして、大統領候補の自由主義を始末したの?」
アーサー
「これは、ライナス様のため。また今回の自由主義者は、傲慢な人です。多くの人からは、彼を嫌う者がたくさんおりました。」
しかし実際は嘘だ。大統領候補の自由主義は傲慢な人ではない。彼は、理想主義を批判し続けた者。それに腹が立って始末したのだった
トミ
「かと言ってやり過ぎだよ!勝つためなら、命も奪うなんて……こんなの間違ってる。何が作戦だよ!母さんも悲しんでるよ!」
ライナスはアーサーに小声で指示。アーサーはトミの背後に近付く。そして……
――ビシッ!!
トミ
「!?……」
アーサーはトミの後頭部付近を殴る。バタッ!とトミはその場で倒れて気を失うのだった
第4章:カリブルスト編 過去編 〜完〜
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