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過去の記憶がない少年傭兵の父親は、実は敵国の大統領だった件  作者: SOUCHAN
第4章:カリブルスト編

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8/9

第4章:カリブルスト トミの過去編

※注意:この作品はフィクションです。 作品に登場する【国や地名】【兵器】【人物名】は事実とは一切関係ありません。


【前回のあらすじ】

 トミの計略で自由軍は食糧砦、弾薬砦、カレー砦を制圧。トミはカレー砦の一室の窓からカリブルストの街を眺める。しかし彼の脳内からライナスの声。トミは倒れて気を失う……


――遡ること7年前……



ライナス

「我が妻よ……今日はお前の命日。我々3人でお墓参りしに来た。」



ティファニー

「母上、ティファニーです。母は、厳しくて優しい方でした。私が、父上とトミを支えます。どうか、天から優しく見守っててください。」



トミ

「母さん、トミです。ここまで育ててくれた母さんには、感謝しています。この3人で、ジャスティス家を支えていきます。」



 晴天。カリブルスト・ジャスティス家のお墓。ジャスティス家のライナス、ティファニー、トミがいた。3人は亡き母のお墓参りをしていた



ライナス

「2人とも、行こう。2人は家でゆっくりくつろいでいてくれ。私は一仕事する。」



ティファニー

「はい、わかりました。」





――帰宅後。ジャスティス家のベランダ。トミとティファニーがお茶会。丸いテーブルの上には、紅茶とクッキーがあった



トミ

「姉さん、父さんは本当に大統領になれるのかな?」



ティファニー

「何言ってんのよ。父上には、周りから絶大な信頼が多くて、大統領になれるわよ。」



トミ

「でも……ここ何年、自由主義の人が大統領になっているけど……。」



 首をかしげるトミ



ティファニー

「確かにそうね。しかし父上は、ある作戦があるらしいわ。どんな内容かわからないけど。」



トミ

「作戦か……相手に見破られたら危ない。父さんの腕の見せ所だね。」



ティファニー

「ええ、そうね。」



 2人は再び、紅茶を飲んで嗜むのだった

そしてトミは、ライナスの【本当】の作戦を徐々に知ることになるのだった……





――ある日の朝。ジャスティス家の廊下。自分の部屋に戻るトミが歩いていた。その時、ある一室から会話が薄っすら聞こえ始める



トミ

「(何話してるんだろう?)」



 トミはゆっくりと扉に近く。扉に耳を当てた。



『私、聞いてはいけないことを聞いちゃったかもしれないわ。』



『何のこと?教えてくれるかしら?』



 部屋の中からの声。若い女性2人の声だった



『実はさっき、私が倉庫を掃除していたの。そしたら、声が聞こえたの。』



『ふむふむ、それで?』



『あれ?何かな〜?と思って、よ~く耳を傾けたら、向こうの部屋から、人の声がしたんですよ。』



『えっ?待って、ホラー展開?』



『その声は中年男2人で何か話していたの。怖いな〜、怖いな〜と思って。よ~く澄ましていたら……』



トミ

「(おい!早く言えよ!怪談師かよ?)」



ティファニー

「何やってんの?」



トミ

「うわぁ!?ね、姉さん!?」


 

 背後からいきなりティファニー



ティファニー

「あんた、ここでなにしてんの?……もしかして、狙ってる人でもいるの?」



 小声でトミの耳元で囁くティファニー



トミ

「違う。そんなことない。じゃ、この辺で失礼するよ。」



 トミはティファニーに背を向けて、その場から離れたのであった





――次の日。トミは、怪談師メイド(?)が言っていた倉庫内にいた。中は、かつて使っていたと思われる服や陶器が収納されていた



――その時だった



ゴニョゴニョ、ゴニョゴニョ……



トミ

「隣の部屋から声?……聞いてみよう。」



 周囲を見るトミ。周りは1人だけ。彼は声が聞こえる方向に耳を傾ける



ライナス

「っで?例の男はどうなった?」



アーサー

「はい。指示通り、始末しました。」



 なんと!その声はライナスとアーサー・エクスカリバーだった



ライナス

「それは本当か?」



アーサー

「はい、本当です!派遣した狙撃隊で始末しました。これで、大統領候補はライナス様になりましょう。」



アーサー

「ハッハッハッ!良くやった。これで自由主義が大統領になるのほぼ不可能だな。」



トミ

「う、嘘だろ…?作戦ってもしかして、このことか?」



 それは衝撃な内容。ライナスは裏で、1人の大統領候補の自由主義党を始末したのだ。自由主義の大統領候補を無にさせたのだった



トミ

「あのメイドが言っていたこととは、このことだったのか?」



 トミは急いでその場から離れる。倉庫から出た同時、隣の部屋から扉の開ける音。そこから、ライナスとアーサーが現れた



ライナス

「トミ?そんなに急いでどうした?」



トミ

「な、何でもないよ。ただ、久しぶりに倉庫の中を見てみようかなと思って見てた。結構いたから、汗かいちゃって。」



ライナス

「……トミ、正直に言いなさい。倉庫で何をしていた?」



 ライナスの鋭い視線。トミは正直に答えた



トミ

「父さん。どうして、大統領候補の自由主義を始末したの?」



アーサー

「これは、ライナス様のため。また今回の自由主義者は、傲慢な人です。多くの人からは、彼を嫌う者がたくさんおりました。」



 しかし実際は嘘だ。大統領候補の自由主義は傲慢な人ではない。彼は、理想主義を批判し続けた者。それに腹が立って始末したのだった



トミ

「かと言ってやり過ぎだよ!勝つためなら、命も奪うなんて……こんなの間違ってる。何が作戦だよ!母さんも悲しんでるよ!」



 ライナスはアーサーに小声で指示。アーサーはトミの背後に近付く。そして……



――ビシッ!!



トミ

「!?……」



 アーサーはトミの後頭部付近を殴る。バタッ!とトミはその場で倒れて気を失うのだった



第4章:カリブルスト編 過去編 〜完〜

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