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領域突破 ―神速を喰らう肉弾の嵐―

実況『さあ! 二回戦・第三試合はこのカードだあっ!!!』


割れんばかりの歓声が闘技場を揺らす中、中央の魔力スクリーンにはギークの不敵な面構えと、一之瀬深月の凛としたかたちが鮮やかに映し出された。

ギークは、その巨躯に似合わぬ音のしない足取りで、堂々と入場ゲートから砂舞台へと足を踏み入れた。肩に担いだ無骨な鉄槍が、午後の陽光を鈍く反射する。

対する一之瀬深月もまた、揺れる袴の裾さえも計算されたかのような流麗な所作で、ゆっくりと、だが確かな意志を持って戦場へと現れた。

両者は中央付近でピタリと足を止め、無言のまま対峙した。

そこには、数万の観衆を沈黙させるほどの濃密な「圧」が渦巻いている。

ギーク(こんな細い女が、よくもまあこの地獄まで勝ち上がってきたもんだな……。)

深月(……強そう。嵐の前の静けさみたいな人……。)

互いが互いの輪郭をなぞるように値踏みし、脳内で幾通りもの激突をシミュレートする。

身長180センチ後半に達するギークの筋肉質な威容に対し、深月は150センチ前半ほど。見上げるような体格差は明らかであり、一見すれば巨象と小鳥の対峙にも見えた。

兄と同じ清廉な白の着物に、深い紺色の袴という装いは、戦場にあってどこか神聖な空気さえ纏っている。しなやかな身体のシルエットを際立たせるその美しい出で立ちは、殺伐とした闘技場において異彩を放っていた。


ギーク(……まるで飛鳥みたいなもんだな。)

つい先日、アジトで見かけた飛鳥の、あの鋭くも脆い「剣」としての姿を、ギークは無意識に目の前の少女に重ね合わせていた。

だが、深月から感じる気配には、飛鳥のような剥き出しの鋭利さはない。

兄の後ろを静かについて歩く「お嬢様」の域を出ないだろう

――そう、ギークは心のどこかでタカをくくっていた。


実況『両者、準備はいいかあぁッ!? それじゃあ、試合開始だっ!!』


ドラの音が空気を引き裂き、二回戦・第三試合という名の「嵐」が、静かに幕を上げた。


深月(先手必勝……!)

深月の身体が、まるでバネが弾けたように前倒した。

深い踏み込みと共に放たれた抜刀――それは、静まり返った水面を想起させるほどに流麗で、迷いのない美しき一閃。

深月「一之瀬流……壱式! 露払い!!!」

水面を滑るように円を描き、鋭利な刃が空気を切り裂く。刀そのもののリーチに加え、刃から溢れ出した魔力が同心円状に広がり、周囲の空間ごと獲物を薙ぎ払う居合の絶技。

観客が瞬きをする間に、刀はすでに鞘へと戻ろうかという速度。技は完遂し、並の戦士であれば何が起きたか分からぬまま両断されているはずだった。

ギーク「へぇっ……。やるじゃねえか!」

だが、その死線の中にあって、ギークの口元には余裕の笑みが浮かんでいた。

電光石火の居合を、彼は「面の衝撃」ではなく一点を突く「線の攻撃」として本能的に見切った。手にした鉄槍を垂直に立て、刃が触れる直前に最小限の動きで衝撃を逸らす。


キンッ――!


火花が散り、円状の魔力波がギークの左右を空しく通り過ぎていく。圧倒的な戦闘センスに基づいた、無駄のない防御。

しかし、自慢の技を凌がれても深月の心は微塵も揺らがなかった。むしろ、その瞳にはさらに冷徹な武の光が宿る。

深月(初手で取れるとは思っていない……。二の手、三の手で、確実に。一之瀬を、兄様を汚させはしない……!)

深月はすぐさま次の所作へと移行した。乱れぬ呼吸で体内の魔力を丁寧に、かつ濃密に練り上げる。大気が微かに震え、彼女の周囲に次の「型」を繰り出すための強力な魔力場が形成されていく。

それを、ギークは敢えて邪魔しなかった。槍を肩に担ぎ直し、退屈そうに鼻を鳴らす。

ギーク「早いとこ頼むぜぇ、あとが控えてんだ。この程度じゃ、俺の魔力は温まらねえよ。」

あろうことか、ギークは「一之瀬」の名を背負う少女に対し、致命的なまでの煽り(プロボーク)を投げかけた。その言葉には、彼女の武をまだ「子供の遊び」と見做している傲慢さが透けて見える。

深月「その傲慢……すぐに打ち砕いてくれる!」

深月の魔力が爆発的に膨れ上がる。

兄と同じ「清廉」な気配の中に、一瞬だけ、激しい憤怒に似た熱情が混じった。


ダンっ!!!


闘技場の床を撃ち抜くような、凄まじい踏み込みの音が響く。その衝撃だけで強固な石畳に大きな亀裂が走り、土煙が舞った。


深月「一之瀬流……弐式……! 鏡水きょうすい!!」


刹那、ギークの視界で深月の身体が文字通り鏡写しのように二つに割れた。

残像ではない。実体を伴う魔力の化身が、踏み込みの勢いをそのままに、左右から挟み込むような超高速の斬撃を繰り出す。

ギーク「はっ! そうだなぁ……お前程度の力じゃ、二人がかりじゃないと俺には届かねえ! 正しい判断だ!」

不敵に笑いながら、ギークは背負っていた鉄槍を旋回させた。

右からの刃を槍の穂先で弾き、左からの一撃を石突でいなす。巨躯に見合わぬ器用さで、一人で二人を相手取るような変幻自在の槍捌き。

だが、剣戟が重なるにつれ、ギークの顔からわずかに余裕が消え始める。

驚くべきは、深月の「鏡水」の練度だった。

本来、この技は本体の動きを文字通りトレースするに留まるもの。しかし、深月が注ぎ込む膨大な魔力の精度と総量は、技の次元を一つ上に押し上げていた。

本体と分身体が、それぞれ独立した意思を持っているかのように別々の軌道を描き、死角を突き合う。それはもはや錯覚ではなく、二人の実体を同時に相手にしているに等しい絶望的な手数。

そして、十数合に及ぶ激しい火花ののちに――深月が勝負をかけた。

深月「参式……氷釘ひょうてい!!」


突如、ギークの周囲の大気が凍りついた。

熱を奪う魔力の奔流。物理的な氷ではなく、概念的な「停止」に近い極低温が、ギークの強靭な細胞を数瞬、強引に硬直させた。

ギーク「!?(身体が……重いっ!?)」

氷のように強張ったギークの肉体へ、上下左右から「釘」を打ち込むような神速の刺突が殺到する。

氷を砕き、肉を穿ち、骨を断つ――。

回避を許さない一点集中の刺突が、無数に、そして正確無比にギークを貫きにかかる。

ギークは唸り声を上げ、無理やり魔力を爆発させて硬直を振り払おうとする。槍を操り、必死の防陣を敷くものの、凍てついた関節はコンマ数秒の遅れを生んだ。

神速の「釘」は槍の隙間を縫い、ギークの分厚い胸板、肩、腕へと突き刺さる。

技が終わり、深月が距離を取ったとき。

そこには、全身から血を滲ませ、浅いながらも無数の裂傷を刻まれたギークが立ち尽くしていた。


ギーク「ちっ……やるじゃねえか……」

相手を「お嬢様」と侮っていたがゆえに負った手傷。

ギークは自身の失態を素直に受け入れ、浅い裂傷から滴る血を指で拭うと、ニィと口角を上げて深月へ世辞を贈った。

無論、彼が本気であれば、先ほどの「氷釘」とて一傷も負わせることはなかっただろう。だが今の彼には、圧倒的なまでの制約が課されている。

ギーク(この安物の鉄槍じゃ、俺の身体強化を全開まで引き上げると負荷に耐えきれずぶっ壊れちまう。かといって、この女相手に槍なしの素手で戦うのはさすがに無理がある。ってこたぁ、この槍が壊れねぇギリギリのラインを見極めて戦わなきゃならねぇのか。)

それは、絹糸を紡ぐような細かな魔力調整を必要とする作業だ。

しかし、精緻な理論を組み立てながら戦うのは、ギークが最も苦手とするところ。彼はこれまで、圧倒的な野生のセンスと爆発的な魔力出力だけで戦場を蹂躙してきた戦士なのだ。

普通であれば窮地とも呼べる状況だが、ギークは深く悩むことを放棄した。

ギーク(……まあ、なんとかなるか。)

たどり着いた答えは、あまりにも楽観的。だが、その底抜けの自信こそが、戦場における彼の最大の武器でもあった。


一方、対峙する深月の内心は、穏やかではいられなかった。

深月(氷釘で仕留める、あるいは再起不能にするつもりだったのに……深手じゃない。それどころか、まだ笑っている……?)

深月もまた、眼前の男に対する認識を根底から改めた。

おそらく、彼はまだ本気を出していない。

それなりの魔力を込め、一之瀬流の精度をもって放った三つの技。並の武人であれば塵も残さぬその連撃を受けてなお、目の前の怪物は悠然と、楽しげに立っている。

その事実は、深月にこれまで抱いていた「通過点としての二回戦」という驕りを捨てさせるに十分だった。

深月(次に勝ち進むとか、そんなことより……まずはこの男を倒さなければ、私の道はここで終わる。)

決意が彼女の瞳をより鋭く、より静謐なものに変える。

深月は体内にある全魔力を再度、奥底から練り直した。次の攻防、一之瀬の誇りを賭けた「真の抜刀」を繰り出すために、彼女の周囲に立ち昇る気が密度を増していく。


ギーク「次は俺からダァッ!」


野獣のような咆哮と共に、ギークの巨軀が爆発した。

一息に深月の懐へと飛び込み、手にした鉄槍を唸らせる。その槍術は、帝国の騎士が教本で学ぶような端正なものとは対極にある「暴力の最適解」だった。

槍による鋭い刺突が数度繰り出されたかと思えば、次の瞬間には槍を盾に、強烈な頭突きや岩のような拳による打撃が飛んでくる。中距離では槍、近距離では体術。要所要所で予測不能なラッシュを組み込むギークの戦闘スタイルは、理屈で戦う武人にとって最も対応しにくい「型なき型」であった。

深月「なっ……!?」

槍の軌道を追っていた深月の視界が、一瞬、真っ白に染まる。

突きを躱した刹那、死角から潜り込んできたギークの拳が彼女の顔面を捉えた。一瞬で意識を刈り取られそうになる衝撃。深月の身体が浮いたところへ、容赦のない槍の腹による一閃が叩き込まれた。

深月「……ぐっ……!」

木の葉のように吹き飛ばされながらも、深月は空中で無理やり意識を繋ぎ止め、地面を滑りながら受け身を取る。詰め寄るギークを牽制するため、カウンターとして魔力を乗せた鋭い居合を放つが、ギークはそれを鬱陶しい羽虫を払うかのように槍で一蹴し、止まることなく距離を詰めてくる。

槍を片手に、獲物を追い詰める捕食者の足取り。

だが、その絶体絶命の光景こそが、深月の描いた「勝利への導線」であった。


深月(……来た。誘いには、乗ってくれた……!)


深月は低く、深く腰を落とす。体内の全魔力が一点――鞘に納まった一刀へと収束していく。

彼女を中心として、半径二メートルほどの空間に魔力による不可視の円陣が形成された。

ギークの眼には見えていない。しかし、そこは一之瀬深月という剣士が支配する「絶対零度の領域」。


深月「……この一刀……見切れるなら見切ってみろ!!」


物理法則さえも無視したその空間に足を踏み入れた瞬間、対象は深月の神速に敵う術を失う。

踏み込めば最後、そこは踏み入れたものすべてを無に帰す、残酷なまでに美しい処刑場。


ギーク(なんか企んでやがるなぁ……?)

本能が思考を追い越し、網膜が捉える以上の「違和感」を察知した。

深月との距離は約八メートル。

一息に踏み込んで鉄槍を叩き込めば、物理的には届く。だが、深月は微動だにせず、ただ静止してこちらを待ち構えている。その静寂には、不自然なほどの密度があった。

ギーク(自動反射による迎撃か……それともカウンター狙いの溜めか……二択だなぁ。)

恐ろしいほどに正確な洞察。ギークは、その不可視の円陣が「迎撃の領域」であることをほぼ見抜いていた。そして、それに対する最適解も、彼の野生はすでに弾き出している。

ギーク「お前、これで終わらせるつもりなのか?」

ギークの声は、戦いの熱の中にありながら驚くほど低く、冷静だった。

深月「……この刃が届かなければ、私の負けね。」

深月の返答は短く、その声音には自身の全てを賭した者特有の悲壮な決意が滲んでいた。

ギーク「そうかよ。なら試してやる。お前の刃が届くかどうかを。」

その言葉と同時に、ギークは槍を低く構え直した。ゆっくりと、だが確実に、死の領域へと距離を詰めていく。その一歩一歩が、闘技場の空気を歪ませるほどの圧力を生んでいた。


深月(あと少し……。)

深月は、魔力による陣を維持することだけに全神経を注ぎ込んだ。

余分な情報は、もはや雑音でしかない。

脳から脚へ、足の裏から伝わる床の震動、そして周囲二メートルに広がる「絶対領域」の感覚。


視覚を遮断。

聴覚を遮断。

思考さえも、今は邪魔だ。


魔力感知によって周囲の「空間」そのものと同化し、陣に侵入する外敵を排除することだけに全リソースを振り分ける。極限まで研ぎ澄まされた集中。それは、自我を削り取り、ただ「斬る」という現象そのものに成るための儀式。

深月の体から自然と力が抜け、極度のトランス状態によって口端からは無意識に涎がこぼれ落ちる。

その姿はもはや美しい少女のそれではなく、ただひたすらに、ただ無情に獲物を待つ「一振りの妖刀」そのものであった。


ーーそして、その時はきた。


深月「一之瀬流……漆式……水底みなそこ……!!!」

二メートルの境界線に「異物」が侵入した刹那、光を追い越すほどの速度で深月の居合が放たれた。

あまりの速さに音さえも置き去りにされ、衝撃音は数秒遅れて空気を震わせる。空間が物理的に歪み、大気が断裂する音が遅れて闘技場に響き渡った。


だが、しかし。


一閃が完遂されたはずの次の瞬間、深月はその身を焼くような敗北感に貫かれていた。

深月「がはっ……!?」

肺から空気が強制的に押し出され、それが自身の口から漏れた悲鳴だと理解するのに数瞬。焼けるような劇痛はその後に襲ってきた。

ギークの全力を乗せた、岩をも砕く拳による一撃が、深月の小さな身体に深々と突き刺さっていたのだ。

ギーク「あれは……やべぇが、対応出来ねぇことはねぇな。」

悠然と立ち尽くすギーク。

その身体には、先ほど負った「氷釘」による無数の裂傷以外、新しい傷は一つとして刻まれていなかった。神速の漆式をもってしても、彼の肌を掠めることすら叶わなかったのだ。

深月「……な……な……んで…………?」

床に膝をつき、途切れそうな意識の中で深月は掠れた声を絞り出した。絶対領域。法則を無視したはずの自分の間合い。そこに踏み込んだはずの怪物が、なぜ無傷で自分を打ち据えているのか。


ギークが行った対処は、拍子抜けするほどに単純だった。

彼は領域に足を踏み入れる直前、手元の鉄槍を――投げ捨てたのだ。

「自動反射」あるいは「超感覚による迎撃」。それがどれほど絶大な威力を誇ろうとも、一撃にすべてを懸ける以上、二の太刀はない。

であれば、その「一撃目」を自分以外の物で誘発させてしまえばいい。

ギークは、身体強化の負荷でどうせ壊れるはずだった安槍を、囮として領域内へ投げ込んだ。

案の定、深月の研ぎ澄まされた本能は、侵入した槍に対して「水底」を全霊で叩き込んだ。空間ごと槍を細切れに寸断したその瞬間、彼女の絶技は完遂され、同時に一瞬の「空白」が生まれた。

ギークはその隙を逃さなかった。

反射で放たれた神速の一撃を難なく見送り、無防備となった深月の懐へ文字通り「肉弾」となって飛び込み、その拳を叩き込んだのだ。

ギーク「槍を捨てるのは惜しいが、おかげで良いもん見せてもらったぜ。」

砕け散った鉄槍の破片が砂舞台に降り注ぐ中、ギークは倒れ伏す深月を見下ろし、戦士としての冷徹さと、どこか清々しい笑みを浮かべていた。


実況『勝負ありいいい!!!! 勝者は、ギーク・フォン・アルケミストだあぁッ!!!!』


一瞬の静寂ののち、闘技場を揺るがすほどの爆発的な歓声が巻き起こった。

光を越える剣技と、それを暴力的な知略でねじ伏せた怪物の激突。そのハイレベルな攻防に、観客たちは総立ちとなって惜しみない喝采を送り、それぞれの名を叫び、熱狂の渦を作り出していく。

ギーク「さて……そうなると、俺の次の相手は次の試合の……って、なんだぁ。ジジイとあの槍使い(ガルナ)か……。どっちもめんどくせぇな。」

興奮に沸くスタンドを気にする様子もなく、ギークは掲示板に映し出された次のトーナメントカードを確認して、忌々しげに舌打ちをした。

視線の先にあるのは、マークしているジジイことローグと、サバイバルで絡んできた槍使いガルナの名。

どちらが勝ち上がってきても、今の「安物の槍」を壊さずに勝つという制約下では、一筋縄ではいかない。ギークは肩をすくめ、折れた鉄槍の破片が散らばる砂舞台に背を向けて、悠然と控室へと消えていった。


後に残された深月は、血の混じった砂を噛み締め、薄れゆく意識を必死に繋ぎ止めていた。

深月「兄様……申し訳ありません……。私が未熟で……。どうか……一之瀬の剣を……あの男に刻んで……ください……。」

絞り出した言葉は、誰に届くこともなく虚空に消えた。

自力で指一本動かすことすら叶わない。魔力を全開に練り上げた一撃の反動と、ギークから受けた剛拳。内臓がひどく損壊しているのを本能で感じていた。呼吸をするたびに、内側から燃えるような、刺すような痛みが全身を駆け巡る。

慌ただしく駆け寄ってくる救急員の怒号と、タンカが運ばれる音。

深月はその喧騒の隙間から、どこまでも高く青い空を見上げ、自身の誇りが、技術が、そして「一之瀬」という名さえも届かなかった圧倒的な敗北を、冷徹な事実として受け入れた。

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