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何度転生しても逃げられない  作者: S@Y@


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第101話 開いた窓


 窓の外を見る。


 そこには、王宮の中庭が広がっていた。


「逃げたのか?」


 レオンが窓枠を調べる。


「……待ってください」


 リゼリアが足元を指差した。


 窓の近くに、小さな銀色の欠片が落ちている。


 拾い上げると、それはペンダントの一部だった。


「これ……」


 ノアが覗き込む。


「壊れたのか?」


「おそらく。あの男が落としたんだろう」


 レオンは周囲を見回した。


「庭へ降りた痕跡はない」


「なら、別の場所へ?」


 その時。


 廊下の奥から、慌ただしい足音が聞こえてきた。


「殿下!」


 王宮の騎士が駆けてくる。


「どうした?」


「西塔で異変がありました!」


 騎士は息を整えながら続けた。


「誰かが、古い記録保管室に侵入したようです」


 リゼリアの表情が変わる。


「……記録保管室?」


「ああ」


 ノアが低く答えた。


「エレノアに関する記録が保管されている場所だ」


 三人は顔を見合わせる。


 そして、急いで西塔へ向かった。


 保管室の扉は開いていた。


 中に入ると、古い書類が床一面に散らばっている。


 そして中央の机には――


 一枚の古びた紙だけが残されていた。


 リゼリアが手に取る。


「……『二つの血が再び交わる時』」


 以前見つけた言葉と同じだった。


 その下には、新しい文章が続いている。


『黎明の指輪は、王家だけの秘密ではない』


 リゼリアは息を呑んだ。


 さらに、その下に記された名前を見て――


「……エレノア」


 ノアが隣から紙を見る。


 そこには、もう一人の名前が書かれていた。


 ――アレクシス。

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