表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
8/20

3ー1

 翌朝、目が覚めると陛下の顔がすぐ近くにありました。


 ……。


 陛下、ベッドを間違えて眠ってしまったのですね?


 きまりが悪いといけませんので、僕はベッドから降りて着替えを始めました。


 すぐに陛下が絹ずれの音で目を覚ましてしまいました。


「これはジェイン。おはよう」

「おはようございます、陛……ジョゼフ」

「うむ。起こしてくれたらよかったのに」

「そうなのですが、せっかくジョゼフが機嫌良さそうに眠っていたものですから」


 あははと笑って見せると、陛下もすぐに起き出して着替えを始めました。


 洗面所で顔を洗って歯を磨き、髪も整えます。


 陛下はすぐに僕に僕に追いつき、ボロを着ているのに見繕いは完璧です。


 と、ここで宿の部屋の鍵をかけて、だれにも侵入されないように鍵に魔法をかけておきます。


 食堂へつづく階段を降りてみると、すでにいい匂いをさせて、朝食の準備ができているようです。


 僕たちも食事をしながら昨日までの収穫を話始めます。


「どうやらこの島から外に出たい者はアイシアだけではなかったようだな。盗賊をするような者たちは、もっと金になる仕事をしたいと訴えていたくらいだし」

「ですが、現状を考えると、島の外に出ることは不可能ですよね? それってやっぱり、くらげ島が生きた島だからでしょうか。


「うむ。アイシアたちによれば、磁場の影響と魔力だまりは関係ないとは言えないらしいな」

「そう言っていましたね。そうなると、無理を承知でレモンティの滝に潜って魔力だまりを調査する必要着ありそうです」

「だが。いくらレモンティの滝に魔力を捨てる者が多いとは言え、そう簡単に魔力だまりができるものだろうか?」

「今はまだはっきりとはわかりませんね」


 トーストのサクッとした食感が耳に優しいです。


「くらげ島内での仕事も限られていることだし、どうすれば島から出られるかも調査してみよう」

「ひょっとしてジョゼフは最初からそのつもりで炭鉱に行くことに決めていたのですか?」

「ああ。そのつもりだった」


 あっさりそう言っているけれども。結構危険ですよ。それなのに陛下は。まったく、これだから陛下を一人にさせられないのですよね。


「とにかく、これを食べ終えたら炭鉱に向かうとしよう。場所はわかっているな?」

「もちろんです」


 こうしていよいよ炭鉱を目指すことになりました。


     つづく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ