第九話 迫り来る陰
あれから、一週間、草で生い茂った道を伐採し、両側に花を五個一定間隔で置いていくの繰り返しだ。
繰り返す作業の中で、頭が狂いそうになってきたが、ミュウと一緒な事でなんとか正気を保っている。
どれだけ進んだろうか、3km程であろうか。
3kmで一週間が進めるから....あぁ気が滅入りそうだ。
だが、ミュウの驚くべき『能力』を発見したのだ。
道を開拓する為、草を伐採しようとし、ミュウに入れておいた剣を取り振り翳すと、前振った時よりも多く伐採が出来た。
どう言う事だ?と又もや振ってみると、また同じのような威力がでる。
丁度、あと一つミュウに収納して置いてある斧を取り出した。
そして斧を振ってみると、一本狙ったはずなのに、周囲の木までまとめて倒れた。
威力が増幅している....
あぁ、俺は収納癖がないせいで、このミュウの能力に気付くの遅くなったな....
だが、なぜこの能力をミュウが持っているのだ?
ミュウの能力は、確か『アイテム収納』だけであったはずだ。
こんな能力を持って居るとは、あの神様から聞いてないぞ?
もしかして、あの神様の事だから、作っている時にうっかり違う能力も刻んでしまったのではないか?
その可能性が大だな....
ま、ともかくこれは喜ぶべきハプニングと言ってもいいだろう。
凄いぞ!!ミュウ!!これで、進みやすくなる。
ミュウを撫でてやると、嬉しそうにしていて良かった。
あいにくミュウとの会話が出来ないので、ミュウの好きなことは、撫でられることぐらいしか分からないけどね。
ミュウには貰ってばかりで俺はあまり返せてないのは申し訳ないな....
時間を作れたら、ミュウとゆっくり過ごそうかなぁ。
そして、昨日進んでいると、落ちているペンダントを見つけた。
見つけた場所は、だいぶ開けた場所であった。
ペンダントには、ワシの紋章が彫られており金色に輝いて見えた。
淵は赤色で囲まれていて、ひし形の形をしていた。
この形....どっかで見た事があるんだよなぁ。
本だった気がするけど....忘れたな、思い出すのは後でいいや。
一応貰っておこう。
そしてルートを開拓し始めて二週間。
ペースが格段に上がっていた。
中央に進んでいくにつれ、強い魔物が増えてきて、正直花の効果も期待できなくなってきた。
だから、やむを得なく地下を掘り始めたんだけど、ミュウの『強化能力』により、早く掘る事が出来た。
かと言っても、大きな空洞にあたったりして、迂回などをしたり、時には大きすぎる空洞に地上に進む事を強要され、前よりも1.5倍速く進めただけであった。
夜、俺は作業を進めていると、俺の目の前に人影が出来た。
何かと振り向く隙を与えられず、俺の首筋に雷のような衝撃は波打ち、俺の意識は暗闇に落ちた。




