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第八話 魔石と安全地帯の秘密

熱でダウンしていたので、3日分更新が遅れました....すみません

「ディアル国王陛下、お茶をお入れしました」


 そう言い女は、ディアル国王の使いであるリアだ。

 ディアル国王が使っている机に、お茶を上品にお茶を置く。


「ありがとー」


「それでは、失礼します」


 ディアル王は、ヘルシャースから見て北の国に位置する、ノーウェイ王国の王である。

 銀色の双眼が目立つ。

 この異世界では、強き者が王になる事が多く、ディアル王もその中の一人である。

 ディアル王は、若く王になった数少ない実力者でもある。


「ねね、リアちょっと話聞いて貰っていいかな?僕の不思議な体験を」


「はい!喜んで」


 ディアル王は、窓から差し込む月光を辿り、月を見た。

 白く太陽の光を反射し、輝いている。


「リアはさ、月を見た時何が見える?」


「何とは?輝いていて、各場所に黒ずんでいる場所がある球体?」


 ディアルは、子供心のカケラもないリアの応えに、クスッと笑う。


「僕は幼少期の頃、遊んでる時つい楽しくて、その内ある森で迷っちゃって....そこは崖も多くて、危ない場所だったんだけど、ある道ある道と進んでいくと開けた場所に出たんだ」


 ディアルは、手のヒラを見て、開き閉じを繰り返す。


「ある民は、月にウサギがいるように見えると言った。ある民は、ワニがいると言ったそうだ。見る場所が違かったら、見える物も違う。僕は開けた場所で確かに見た、赤き月を」


「それは興味深い体験でしたね」


 いつものように、感情のないリアの言葉に、ディアルは微笑む。


「確か、地獄の地『ヘルシャース』は、購入されたんだっけ?誰?そのとんだ物好きは」


「競売場は、口を閉じていますが、噂で、不確かな物ですがそれによると、ユレンという男性の出身の分からない貴族の子だそうです」


「そうか、ユレンと言うのか....無策でヘルシャースを買ったとは思えないし、これからの時代は、ユレンと言う男に振り回される時代になっていくね」


 蝋燭の火がディアルが出した少ない呪力で、フッと消えた。


 ◇


 拠点作りは終わったので、あるかも分からない温帯を目指すとするか。

 と言っても、このまま行ってもお陀仏して死んじまうな。

 仲間もどうやって作ろうかなぁ....他の国から引っ張ってくるとしても、ヘルシャースの地に行きたいやつ居るわけないもんな。

 本気で困ったな。

 ま、考えるだけ無駄か今は。


 ていうか俺、盾持ってないんだよな。

 この世界の考え方が脳筋なのかどうか分からないがあの店には、一式装備でも盾は売ってなかった。

 自分で作るしかないよな....

 実は、盾を作る為の素材になりそうなのは既にある。

 昨日、一日金属ねぇかなと採掘していると気になる物が採掘出来た。


 それは、“魔素”を吸い込む石――魔石であった。

 ここ最近で、空気中の魔素を感じれるようになった俺には、その石は空気中にある魔素を吸い取っている事が分かった。

 その石に触ってみると、俺の中にある“魔力”は吸い込まれなかったので、生物にある魔力は吸い込まないと仮定した。

 魔力を体の外へ放出すると、バッと吸い込み、逆に吐き始めたのだ。

 色々な魔石の近くで俺の魔力を与えてみたが、放出し始める早さはそれぞれ違った。

 軽い魔石ほど、放出し始めたのだ。

 そこから、魔石は質量により、魔素を吸う量が変化し、吸える量が限界に向かえると魔素を吐き始める事が分かった。

 これは使える!!としめた俺が、大きさの割に質量が重い質の良い魔石を選び、拠点へと持っていった。


 魔力で火の温度を1700℃まで上げ、魔石同士を溶接し、大体の形の盾を作り出し、重さを軽減する為木も使う。

 そして、俺の加工技術能力で、角を丸くしたりし形を整える。

 持ち手にグリップ付けると完成だ。

 魔石で作った事により、頑丈さと魔素による攻撃の反射が行えるようになった。

 多分、この魔石は、俺の装備にも使われているのだろう。

 もっと、装備の魔石は、魔素の純度が高い。

 なにせ、装備の高い理由は、「魔力を閉じ込めるには期間が必要な為なんとか」と言ってたもんな。

 この魔石を使えば、装備が壊れても効果は低くなるが修復が出来るな。


 よし、装備は一式揃ったんで、冒険に必要な、『水』『非常食』『火起こし』周りの草などに擬態するために使った草を付けまくった『異世界版迷彩服』などをスライムに詰め込む。


 あらかじめ使うルートを決めるため、巨大な木を登り、周りを見渡す。

 いやぁ、分かってはいたけど、ヘルシャースのデカさは、30万平方キロメートルと日本の大きさとほぼ変わりない大きさな故に、広いなぁ。

 どこを見渡そうが進む先には、熱帯林しか見えなかった。

 うーん困ったなぁ、だが方角は分かるから、その方向を真っ直ぐ行くしかないよな。


 もう少し奥が見えないかと、背伸びしていると、巨大な木の“花”が頭に当たった。

 これって....魔物を寄せ付けない理由なのかもしれない。

 花を手で触るとピリッと刺激が来る。

 次は魔力を多く込めた手で、触ると先程よりも強い刺激が俺の手へと走った。

 いった....

 でも、これで魔物をこの辺りで寄せ付けていない理由が分かった。

 魔力で出来た体を持つ魔物は、人間などと比べ物にならないくらいこの花の影響を受けこの辺りにあまり来ないと言うわけか。

 ちなみに、ミュウは俺と同じような反応してるし、この花の効果がある範囲に難なく居れるわけだから、スライムの見た目はしているが、魔物ではない事が分かった。

 これ何かに使えないかな。

 うーん....うん?これルートを開拓する時に使えるくないか?

 俺がここまでヘルシャースでも安全に暮らせれるかと言うと、この花のお陰であろう。

 この花の効果外に出ると、初日のあのような化け物が俺を襲いに来る。

 多分俺は死ぬ。

 なら、この花を道の両脇に置いて、魔物を退けるのはどうだろうか?

 地下を掘って行くのも良いが、何せ時間が掛かるし、何が起きるか分からない。

 この花を使うか。


 実際、どれだけの花数で魔物は退くかを確かめてみた。

 花の効果外の場所で、貴重であるゲジゲジを数ヶ所に渡り設置し、それぞれに花の個数を変える。

 そして、3日達残っていたのは、四個、五個、六個、七個、八個のものであった。

 それより以下の物は、ゲジゲジが消えていた。

 微生物が食う可能性もあったので、土から少し離れた場所にゲジゲジを置いたので、魔物に食べられたので間違い無いだろう。

 五個ずつ進むルートの両脇に置く事を決めた。


 木から花を取るわけだから、どれだけで枯れるのだろうか。

 異世界のしかもヘルシャースで育った花だから、多分長くは持つだろうが、タイムミリットはあるだろう。

 コレは早く進めるため、大変になるな。


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