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第七話 拠点作り②

 朝、日の出と同時に目覚めた。

 隣にミュウがまだ寝ていて、俺にも外傷何も無しだったので、この中は安全だと安堵のため息を出した。

 初日の事だから、これから何かあるかもしれない事は理解してるし、安心できないのは分かってるけどね!?


 柵作りの次は、柵の中に家を作る事にしようか。


 いざ、体を動かすと腕が筋肉痛で痛いし、お腹も空いたが我慢だ。

 非常食になるゲジゲジは、数に限りあるし、貴重の食物なので減らさないように、朝は抜こう。


 そして、柵から出てみると、柵の先端に刺さったゴブリンが居た。

 え?マジ?ここにも魔物が来るじゃん!!

 良かった....一応柵を作っておいた事で命拾いした....

 だが、この一件でここも“完全に安全な場所ではない”と言う事を理解した。

 ゴブリンの首を触ってみると、脈が無かったので、どうやら死んでいるようだった。

 そりゃそうだよな、腹部に完全に突き刺さっているし、毒回っているようだからね。

 このまま腐ると、虫が集るし、違う場所に移動させるとしよう。


 よし!!今度こそ家作りだ。

 丁度、ミュウも起きてきたし、捗りそうだ。

 まず、素材は夢であった木材にしよう!!

 なんか木の家って落ち着くじゃん?


 正直、巨大の木にツリーハウスを作るかどうか、柵を作る前から迷っていたが、作る途中に落ちたら、タダではすまないし、何より上がったり登ったりと不便なのでやめた。

 クソ!!男のロマンなのに!!


 まぁ、俺は前世で家作りに携わってきた人だから、どういう設計にしようかとかどういう感じで作っていくかどうかは、頭の中に描けてはいる。

 だが....異世界を感じられるようにしたいよなぁ....

 俺は異世界で作った事がないから、異世界風な建築は分からないんだよな。

 異世界と言えば、中世。中世と言えばレンガ造り。

 木造建築を作りたい俺と沿いが合わないなぁ。

 まぁ良いか!ここはあくまで仮拠点、今は夢であった木造建築を作る事にしよう!!


 まずは、昨日切ってストックした木から、出来るだけ頑丈そうな物を選んで。

 ギリ耐えれるだろうぐらいの細さにし、地面に4つ差す。

 この時に上の部分の先端に十字の突出物を付ける。

 そして、床となる他のツルで繋げた丸太を、長さを俺の加工技術能力で調節をする。

 その丸太の支柱と交わる場所に十字の穴を開ける。

 その十字の突出部分を床の穴を開けた場所に入れるように乗せれば!床の完成だ!!

 本当は、床を上げるなどしたくは無かったが、ここがジャングルである以上湿気対策として仕方がない。


 木は、時間が経つにつれ水分を吸収し、膨張するから十字で支柱と床を繋げた部分はより強固となる。

 だが、俺は心配性であるから、十字だけでは不安だ。

 なので、釘も入れ込むとするか。


 釘と言っても、鉄を見つけて居ないし、見つけたとしても使える鉄に出来ない状況だから、石を使って釘を作る。

 いや〜にしてもこの“加工技術能力”は便利だな。

 触れただけで一瞬で俺の作りたい形へと変化出来るのだ。

 物作りには結構嬉しい品物ではないか?

 作る過程を楽しむ人は違うと思うが。


 話が脱線したが、釘を作りそれを入れ込むハンマーを製作し打ち込み始めた。

 打ち込んでいる途中、ミュウがやってきて、地面に置いていた釘を渡してくれたので助かった。

 こういう拾うちょっとしたストレスが、精神を削っていくからね。

 そして、全部打ち終わると、次は壁だ。

 壁と言っても、特に何も言うことはないな。

 強いて言えば、丸太を水平にし、それぞれくっつけるのが面倒くさかったぐらいだ。

 それと、四方すべてやっている訳ではなく、一個だけ開けてある。

 内装を作るためにね!

 そして、屋根を三角の形にし付け終えるとほぼ外装の完成だ!!

 うん、結果論釘を使う場面は沢山あったので、作っておいて良かった。


 内装をどうするかだが、やっぱ二階建てが良いよなぁ!!

 なので、まず丸い丸太を中心に置いて、その周りを螺旋階段を付けていく。

 基本、螺旋階段を作るのはだるい作業だが、能力のお陰で楽〜。

 そして2階の床を、先程と同じ作業で2階で作り、床を完成させた。

 後は落ちないように、手すりを付ける。

 これで、ある程度の内装が完成する。

 まだ、物寂しが....


 開けておいた壁を塞ぎ、完成!!

 まだ色々とする事はあるが形にはなったので完成と言って良いだろう!!

 異世界に来て数日しか経っていないのに、自分でマイホームを作っちゃったよ

 。

 なんか込み上げてくる物があるよな....

 前世では、一生俺一人で自由に作りたい建造物を作れなかったが、ここに来て本当に良かった。

 ミュウも、俺の気持ちに察してくれたのか、側に寄り添ってくれた。


「あぁ、お前は本当に良いやつだよ」


「ミュウ!!」


 ミュウの笑顔に癒され体の疲れなど一気に飛んだ。


 後は追々、そこら辺に生えていたワタを使って簡易ベッドを作り、ランタンを家に置く。

 椅子と机も形に拘って作る。

 オシャレな模様にし、ベッドで使ったワタを使い、椅子のカバーをつける。

 これで長時間座っても体が痛くならないな!


 壁に窓がないのが残念だが、今砂など手元に持ってないので残念。


 気付くと、夜になっていたので、外に出てみた。

 ふと、空を見てみると大幅に欠けている月があった。

 俺はある違和感に気付く。

 それは、月が少し赤かったからだ。

 いや、誤差だろうか?見間違いであろうか?

 目を擦ってみるが、変わらない。

 うーん、かと言って、本当に微妙なんだよな。

 見間違えかな?まぁどうでも良いか。

 今日は沢山動いたし、ゲジゲジを食って、フカフカのベッドで寝るとするか!!


「ミュウ飯にするぞ〜」


「ミュウ!!!」

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