第二十話 死体処理
戦後処理の一つ死体処理をする。
死体がゴロゴロと転がっているからだ。
まだ悪臭は漂っていないが、漂う前に死体を片付けないと魔物が一斉にこの場に群がることになるらしい。
そうなると、ここは使えない土地になるのだ。
必然的に埋葬方法は火葬になってくる。
まぁ....日本と同じ埋葬方法で親近感はあるが、こんな理由で親近感を得られたくはなかったな....
戦いとは殺し合いである。
身近にいて談笑しあった仲間の死に様も見る事になる。
中々に辛い所ではあった。
周りの雰囲気もどんよりとしていた。
リザードマンの長であるガエルの火葬には、沢山の人が集まった。
ガエルがこの戦いの原因ではあったが、その理由は、リザードマンの皆んなを助けたいと思う一心でやった事であり、自分達の長でもあった。
だから、リザードマン皆、涙を流していた。
ヴァンパイアもリザードマンと仲間になった以上、ガエルと言う存在を邪険に扱う事はできなかった。
故に、敬意を払い、ガエルが灰になる様を見送った。
ヴァンパイアの皆んなからしたら、あまりやりたくないだろうがね。
協力関係を気づくには、お互いに寄り添い合うしかないのだろうから。
ガエルが悪い事をしたのは、百の承知ではあるが、俺は少し尊敬があった。
民を守る為、命と責任を背負って、苦渋の判断を下すその様は、到底の人には出来ない事だ。
ここのトップとなる俺は、きっとその時がいつか来るであろう。
不安ではあるが、ここで怖がっていては、皆には、示しが付かないであろう。
威厳のあるトップを目指す事にしよう。
ガエルの埋葬の後は、ヴァンパイアの長であるルーレトの墓でリザードマンとヴァンパイアは、拝礼をする。
五憲の守人は、ラロットとナギ以外は全員で泣いていた。
アスナは静かに泣き、レインとフィオナ割と大声を出して号泣していた。
ナギは、薄情というよりは、元々感情を表に出さない性格なだけであろう。
ラロットは、目を瞑り、手を合わせていた。
まるでルーレトと話し合ってるようだった。
ガエルの付き添い人の墓には、リザードマン達だけが行き、手を合わせていた。
こうして、戦後処理は終了した。




