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#9:ラフトの計画

お久しぶりでございます。

ウィシュト王国編はまだまだ終わりません!

今回、久々に出るキャラがいるのであとがきでヒカル君たちが紹介しています。

筆者は最近別の、集団転移をかいてみたいなーと考えております。案はあるのですが、落ち着いたら書くかもしれません。


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☆新作投稿しました!

異世界研究部~~恋愛して、実験して~~

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☆他作品紹介

心装バトル~四大学園都市~

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クラス転移した世界で、〈聖なる勇者〉と〈魔王〉の職業を手に入れて歴代最強勇者になる

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ほのぼの生活

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☆短編集

不釣り合いだからとパーティ追放されたけど……???

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俺は彼女たちの二番目~一番目になりたくて~

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 あの事件から一週間、俺たちは今だシャレスト王国にいた。基本的には、王城通いである。目立ちたくないし、何より面倒ごとの香りがしたので一度は断った。しかし、美涼たちに説得もとい若干脅されて赴くことになってしまった。そもそも城の兵士たちには、俺の顔は割れてしまっているらしく、参加しないのは違和感ということで王からも懇願されていた。出なければ、今後の交渉の際に不利なことも出てくるだろうと考えたのも、俺がこんな面倒なことをしている理由の一つである。


 

 そんなある日、俺たちは久しぶりの休暇ということもあって家で休んでいた。家というのはシャレスト王国にある家だ。ウィシュト王国にもあるのだが、『テレポート』で一瞬で戻ってこれるため、現在はこっちにいる。


「あー、面倒くさ。でも平和だなー」

「ヒカルは平和だとすぐにこうなるのね」

「あはは、まぁしょうがないよ」

「このまま何もないといいですねー」


 美涼と瑠光と愛月の三人と一緒に俺は家でのんびりしていた。フィーシャは仕事を、サリーは家族との挨拶をしているところだろう。愛、唯、琴葉、朱莉の四人はレベルアップのために、クエストに出かけているとのことだった。


「愛月、それフラグじゃねえか?」

「……フラグですか?」


 愛月は顎に手を当てて、首を傾げた。その仕草はとても可愛らしい。このまま何もなければいいっていうのは、この後絶対何かが起きるって意味だよと言おうと思ったのだが、上手く説明できなさそうなのでやめた。




「ふむ、ローラの奴は失敗したのか」

「ローラさん失敗したのー?」

「相当な手慣れがいるのかー?」

「そのようだな」


 椅子に座る男。その前には二人の小さな子供アルとノアがいた。男は通信機のような物を取り出した。通信先はウィンドである。


 

「ローラを倒した者について何か情報はあるか?」

〖ウィシュト王国に滞在している勇者が倒したとの情報でしたが、誰かまでははっきり分かっていません〗

〖悔しいけど、そこまでが限度ね〗

〖ああ、これ以上はうかつに動けねえ〗

〖情報規制されているのねん〗


 そこに通信機に別の場所からの通信が入った。


〖少しよろしいでしょうか?〗

「どうしたラフトよ?」

「あ、ラフトだー」

「元気してたのー?」



 先日、六大英雄のアグニとアリアに敗れてからはしばらく出撃命令は下されていなかった。しかし、ローラが敗れた今、彼女の変わりとしてウィシュト王国に派遣されていた。


〖私に考えがあります〗

「言ってみろ」

〖ローラを倒したとなれば、正攻法で戦うのは厳しいものがあると思います。そこで彼らの弱みにつけこめばいいのではないかと考えました〗


 ラフト自身、負けるとは思ってはいない。しかし、主の目標達成のためにも負ける可能性が少しでもあるなら潰しておきたいという考えである。


「ほう、して弱みとは?」

〖人質ですよ。彼らは、おそらくですが人質に弱いかと。勇者の中でも、強さはピンキリだとうわさに聞いています〗

「つまり、弱い勇者を人質にするとそういうわけだな?それで、人質の目星はついているんだろうな?」


 男がそう言うと、ラフトはにやりと、ほんの少し笑みを見せた。


〖以前、別の計画で使おうと捕えておいたのですが……まさかここで役に立つとは思いませんでした。人質に関しては問題、ありません後はどうやっておびき寄せるかですが〗

「そこは例の連中でも起用しておけばいいだろう。ウィンド、頼めるか?」

〖了解いたしました。失礼いたします〗


 ウィンドたちは通信を切った。


〖人質に関しては、盗賊団に渡すことにしましょうか。あくまで、丁重に扱えと伝えておきましょう〗

「うむ、それで良いだろう」

〖では、私準備があるので失礼します」

「うむ」


 ラフトも通信を切り、男も通信機を仕舞った。この場にいるのはアルとノアと男の三人のみとなった。


「俺たちは何をするかー?」

「何かするべきことあるのー?」

「お前たちは、特にない。もうしばらく待機しておくように」

「えーつまらない」

「アル、待機中の訓練も任務なのー」


 しばらくして三人がいた部屋は再び静寂が訪れたのだった。




「何よこれ?!」


 ウィシュト王国にとある小屋があった。外観はぼろく、山に近い場所にあるため、立ち寄る人などいない倉庫だ。そこにいる一人の少女が目を覚ますと、大声で叫んだ。少女は腕と足首を鎖で固定されており、身動きを取ることはできない様子だ。


「さて、目覚めましたか?勇者様」


 すると、突然彼女の後ろから声がした。彼女が振り返るとそこには一人の男が立っていた。


「あんたは誰なの!?それにあたしは勇者よ!?こんなことして、許されると思っているの!?」

「うるさい人ですね。名前を聞くときはまず自分から言うものでしょう」

「ちょっと聞いてるの!?」

「黙りなさい。貴方の名前は調査済みです――ハルカ マルヤマ?」

「なぜ、あたしの名を」


 少女は自身の名前が当てられた際に、身震いをした。なぜ知っているのかと先ほどまでと同じように叫びたてて聞こうとしたが、首筋に当てられた剣によって彼女は静かに聞いた。


「それは貴方が知る必要のないことです」

「知る必要がないって……っ」

「賢明な判断です」


 再び、剣を首筋に当てられ今度こそ彼女は完全に腰が抜けてしまった。男はそんな彼女を見て満足そうな表情を浮かべると剣をしまった。


「二つだけ教えておきましょうか。一つ目は私の名前です。私はラフトと言います。以後お見知りおきを……とは言ってももう会うことはないかもしれませんが」


 特に何と反応することもない彼女に、判断を続ける。


「二つ目は、ある方々に引き渡すためです。まぁ、丁重に扱えと言っているのでご安心ください」


 ラフトがそう言い終わったタイミングを見計らったかのように、そのタイミングで複数の人物が虚空の空間に突然現れた。


「おっ、あの嬢ちゃんかい?」

「げっへっへ、上玉だなぁ」


 見た目の貧しそうな軍団はニヤニヤとした笑みを浮かべるとそう言った。


「要望通りスマートの連中を連れてきたぞ、ラフト」

「ご苦労様です、ウィンド」


 『テレポート』を使用し、盗賊団スマートの連中の一部を連れてきたウィンドに対して、ラフトは満足げな笑みをこぼし労うような言葉を述べた。しかし、そこに感謝の感情は込められていないように聞こえる。


「それじゃあ、俺はこれで失礼するぞ。今回の任務の役目はここまでだからな」

「私もこいつらに指示を終えたらすぐにいなくなるよ」


「それで、俺らはあの嬢ちゃんになにをすればいいんだい?」

「……毛皮らしい人たちですね」


 ラフトは不快そうな表情を浮かべ、ため息を吐いた。


「ローラほど得意ではないのですが、まぁこの程度の雑魚なら大丈夫でしょう。本当は自我を持たせたかったのですが。あなた方の場合、実験体に手を出してしまいそうなので」

「ああ、何を言って?」


 馬鹿にされていることが分かった、盗賊団の連中が怒りの感情が募っていくなかラフトの目が怪しく輝いた。数秒後、彼らの中でラフトに怒りの感情を持つものはいなくなった。


「この程度の雑魚なら、スマートの団長から送られてくるでしょう。それよりも、あの勇者を実験器具に取り付けなさい」


 ぼろい小屋――しかし、それは魔法でそう見えているだけだ。実際は、整備されており最先端の技術を研究しているのだが、近くを通る冒険者は少ない上に、彼らがそれに気づくこともなかった。

光 :「ここで、こうやって話すのは久々だな」

愛月:「それで今日はどのような用件で呼ばれたのでしょうか?」

美涼:「丸山さんが久しぶりすぎて、読者の方々が覚えていない可能性があるから、紹介しろと言われたわ」

瑠光:「また作者からかな?」

美涼:「ええ、そうよ」

光 :「伊藤のおっかけ」

愛月:「ちょっと性格がきついですかね」

美涼:「こんなところかしら?」

光 :「そうみたいだな。次回もお楽しみに!」


瑠光:「そういえば、私たちが旅に出るとき伊藤君を追いかけて行ったみたいだけど、彼とは一緒にいなかったよね。普通に進んでも、色々なところに行ってる私たちよりは早くウィシュト王国についてるはずだけど……」

愛月:「……何か瑠光さんが重要なことを言っているような気がします」


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