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#19:ギルドに現れし英雄

第19話目です!そして第20部分目ということで朝方に投稿しました!

ここまでこれたのは読者さまの応援あってこそです!

15時に本編20話目を投稿します!

さて今回は伊藤、橋本に続くストーリーに関わる勇者が出てきます!

 美涼に続いてギルドに入った。そこは俺の想像していた中世の感じのギルドと一緒だった。依頼らしきものが壁に貼られていて、かなり賑わっていた。


「ようこそ、冒険者ギルドへ!本日はどのようなご用件ですか」

「冒険者登録をしたい」

「分かりました、ではステータスプレートを拝見させていただきます」


 俺は受付嬢に偽装済みのステータスプレートを見せた。 


「えーと、勇者さまですか?!なるほど……そちらの皆さんもですか?」

「ああ、フィーシャ以外はそうだ」

「分かりました。ですが勇者様と言っても特別扱いは出来ないので、Fランクからになります。コチラがギルドカードになります。再発行は銀貨10枚必要になりますのでくれぐれもなくさないようにお願いします」


 俺に続いて美涼たちもギルドカードを作った。


「魔物の買取は出来るか?」

「はいできますよ……ってええ!?こんなにですか!?」



 そして、ここに来るまでに刈ったゴブリンたちを売り払った。ゴブリンジェネラルやゴブリンキングは売ると大騒ぎになるかと思ったので、出さないでおいたのだが……それでもやらかしてしまった。どうやらFランクは薬草採集がメインらしくEランクに上がるためには薬草を積んでくるだけ、Dランクに上がるためにはゴブリンを1パーティで1匹刈るだけでいいらしい。Dランクになると本格的に魔物と戦わないとギルドランクは上がらないらしい。勇者だから魔物を買ってくると予想はしていたらしいが60匹以上出してしまった。


「光君って少し抜けてるよね……」


 西条さんにジト目で見られた。おそらくこの中でゴブリンジェネラルを大量に刈ったのを知っているのは小林さんと西条さんだけだ。だから上位種の魔物を出さなかった事は知っているからこそ、少しと言われたのだろう。これで上位種まで出していたら何て言われていたか、想像するのも怖い。受付嬢がギルド長を呼びに行ってしまった。これは面倒くさいことになるんだろうな……


 しばらくすると王様とは違ってドワーフにしては高身長のおじさんが出てきた。


「君たちが、勇者様かね?」

「ああ、そうだが」

 

 おじさんはこちらを見てホッホッホと笑うととんでもないことを提案してきた。

「君たちはゴブリンをたくさん討伐してくれた。だからこのままにしておくのが惜しい。だからランクをCまで上げてもよいだろうか?」


 これは予想外だった。Dランクまで上げられるということは想定していたが、まさかCランクに上がられるとは思っていなかった。ギルド長曰くこのぐらいをもう少し少ない人数で刈れたらAランクにも行けると言われた。まぁ確かに俺たちは大人数だし、1人あたりにするとそんなに刈っていいるわけではない。まぁ納得のランクか。


「それじゃ、私は失礼させてもらうとするよ、また会おう!勇者様方」


 ギルド長が去ってようやく静かになると思ったのだが、そんなことはなかった。


「ランクが上がったんだって?EからCにすごいじゃないか。でもそのガキなんかといたら足を引っ張っちまうぜ?俺たちと一緒に来ないかぁ?」

「げっへっへ」


 どの世界にもナンパはいるらしい。こいつらはやはりこの世界基準でも可愛いのだろう。これは大変だなと思っていたのだが、俺は重要なことを忘れていた。


「あなた何?来ないで、気持ち悪いから」

「何だと?調子乗ってんのか?」


 しまった、美涼はナンパキラーだったのを忘れていたが、ここは戦いのある異世界。こんなことを言って挑発をしては争いが起きるのは目に見えている。このままだと美涼が戦ってしまう。当然ギルド内での戦闘は禁止行為とされていて、冒険者資格のはく奪もあり得る。とりあえず止めないと。


「これ以上はやめてくれないか、彼らは僕の仲間で同じ勇者だ」

「あ、貴方は……申し訳ございません」

「すみませんでしたー!!!」


 突然やって来た金髪に藍色の眼の冒険者でいかにもモテそうなやつがやって来た。俺たちはこいつが誰だが知っている。


「お久しぶりです」

「おう……」


 ――神崎 優。 日本人としては珍しい金髪に藍色の眼をしている。とはいっても、実際は髪を染めてカラーコンタクトをしている。そして彼の成績は学年トップクラスでとても人気が高い。光含めたほとんどの男子は彼と伊藤の2人を学校のニ大プリンスと呼んでいる。

 

 実は女子たちのほとんどはは四大プリンスと呼んでいて、実は橋本と光も彼らと同じぐらいのイケメンだ。しかし、光は自覚が無いうえに、美涼たちが周りにいることによって誰も話しかけることができない状況が出来上がってしまっているなどとは、光が知る由もない。橋本は山本さんと仲が良く付き合っているなどと噂も広まってか、女子たちがアタックしなくなった。そのため、伊藤と神崎が目立ち、光や学校の男子たちは2大プリンスだと思っている。


「ひょっとしてみなさんも王城に招待されているんですか?よかったら一緒に行きませんか?」

「そうね……わざわざバラバラに行く必要もないしいいんじゃないかしら?皆はどう思う?」


――神崎と一緒に行くことを否定しなかったのには驚いたが、こいつは別にナンパするような奴ではないし、別におかしくはないか……俺は賛成かなぁ、何故かこいつは英雄と称えられているし、ナンパよけに繋がる。

 

「俺も特に問題ないかな」


 俺が賛成すると瑠光、フィーシャがすぐに賛成した。愛月と西条さんと小林さんは少し嫌そうな顔をしていたが渋々納得してくれた。


 俺たちは神崎とともに、昼のパーティに参加するために、王城へ来ていた。俺たちはこの王国に対して何もしてないんだけどな……


「神崎殿、此度はこの王国を守ってくれたことを嬉しく思う。更に他にも勇者たちが来訪しておる。今日は勇者の歓迎パーティを執り行う!」

「「「「「「おおーーーーー!!!!」」」」」」


 王様が開始の合図を出すと、主に貴族の女性が神崎の元に駆け出した。


「神崎様、此度はこの国守っていただきありがとうございます。よければお茶などいかがですか?……二人きりで」

「あ、ちょっと!神崎様、是非魔物を倒したときの武勇伝をお聞かせください!」

「街を滅ぼすと言われている、強大な魔物であるゴブリンジェネラルを倒した武勇伝をぜひお聞かせください!」


  ん、ちょっと待て。ゴブリンジェネラルって、確か……


〖ゴブリンの上位種だけど、そこまで対した奴じゃないわよ。マスターが洞窟で西条さんたちを助けるときに無尽蔵に斬っていたあのモンスターね〗

〖は?じゃあゴブリンジェネラル一体でこんなに大騒ぎになっているのか?〗

〖そういうことになるわね〗

〖でも、これで魔王サマがこのパーティに出る理由になっタ〗


 確かにそれはそうなんだが……だとしたらゴブリンキングが出た時はどうするんだ?あれが出てきたらこの街は全滅してたっていうのか?そもそも歴代勇者たちはどうだったんだろうか。


〖歴代勇者ならあんな魔物はすぐに倒せていたわよ。ていうか、普通の冒険者でもあれぐらいは倒せていたと思うわ。〗

〖魔王様はヨユウで倒してタ、相手にもならなイ〗

  

 これはまずいな……ゴブリンジェネラルとゴブリンキングの素材をギルドに売ろうかと思っていたけどこれじゃ売ることも出来ないな。いろいろと考えていると西条さんがやって来た。


「洞窟で光君が倒したゴブリンどうする?売るとまずい予感しかないんだけど……」

 

〖ゴブリンの肉は加工して食料にするぐらいしか使い道はないですね……どうしましょうか?〗


 とりあえず適当に誤魔化しておくのがいいかな。素材についてはとりあえず後でどうにかしよう。


「ああ。それについては素材として使おうと思っている。流石に売るわけには行かないしな」

「分かったわ、今度はちゃんと考えているのね、光君」

「うっ……痛いとこつくなよ」


 西条さんゴメン、何も考えてない。それにしてもこのパーティの俺はあまり歓迎されてないな……王様が言っていた王子が早速美涼たちに話しかけていた。コチラを見て助けてほしそうな目を向けていたがが言っても周りの男貴族どもに因縁付けられそうなで助けには行かなかったちなみに西条さんはコッチに来て上手く躱したようだ。流石御令嬢様だ、こういう場での躱し方などは慣れているのだろう。


――


「疲れました……」

「全くね……男ってのはどいつもこいつも……ヒカルは違うからね」

「確かに……男の人と話すのは……ちょっと」

 

 愛月と美涼と小林さんが疲れた顔をしていた。あれからパーティは3時間ぐらい行われていたのがコイツらは揃いもそろって、貴族からアプローチを受けていた。瑠光、フィーシャは持ち前のコミュ力を発揮してやり過ごし、西条さんはいかに早く話を終わらせるかと言うことに慣れていたため、少し疲れた表情を浮かべるぐらいだ。俺?俺にはアプローチ何て物は来ないと思っていたのだが、数件だけ来た。ただ勇者様どうのこうのと言うのが多かったので、やんわりと断っておいた。意外とこれがまた難しかったりする。神崎もたくさんの女性たちに囲まれていながら応答していた。そしていくつかは断りきれずに、パーティ後もいろいろと用事を入れられてしまったらしい。

 

 「ヒカルさん、明日はどうしますか?」

 

 愛月が俺の顔を覗き込むようにして見てきた。俺はこの世界で最初に訓練をした時からやろうと決めていたことがあった。それは武器を新しい物に変えることだ。俺は今STR+1効果しかついていないただの木の剣しか持っていない。ステータスにはほとんど影響はしないだろうが、万が一上位種を倒した場面を見られてしまった時に、木の剣では流石にステータスがばれてしまう。


「あ、そういえば貴族の人たちが言ってたけど街のロキっていう武器屋さんで自分達の武器を作ることが出来るんだって。皆作ってみない?」


 自作の武器か、確かにそれなら良いかもしれない。ミスラとノヴァに頼めば何とか良いものが出来るんじゃないだろうか。俺は見た目とかを考えながらその日は眠りについた。あんまり寝れなかったのはここだけの秘密だ。


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