踊ります!
遅れてすみません!
広間の真ん中でソラとルナ様が踊っています。とても綺麗です。
…踊りたくなってきました。令嬢の血が騒ぐというか…。
「フィーナ」
「はい、メイド長どうかしたのですか?」
「ソルーラン様から伝言です。『中庭の噴水の前で話すことがある。』とのことです。」
「分かりました。」
話すことがある。って何でしょうか?
噴水の前でソラを待ちます。曲が微かに聞こえてきます。
待つ間に私の踊りたいという気持ちを落ち着けるために私はステップを踏みます。
「ステナ待たせたか?」
「いえ、大丈夫ですよソラ。」
噴水の周りには一本の木がありますが、その他には何もありません。遠くに小さく森が見えますが、声は聞こえないのであだ名で呼びます。
「ダンスを踊ってたのか?」
「あ、お恥ずかしいところをお見せしました。」
「いや、綺麗だったぞ。」
うう~。何でソラは簡単にそんなことを言えるんですか。人間嫌いのはずじゃないんですか!
「貴族をやってれば前世のことなんか関係なくなるさ。」
「ふぇ?え、口に出してました?」
「ああ。顔も赤くなって可愛かった。」
何なんですかね?色々と急に。
「…とりあえず、話って何ですか?」
「学園の情報についてな。」
「確かに詳しいことは決めていませんでしたね。」
「ああ。だから決めようと思ってな。」
「情報の受け渡しの場所と時間ですね。」
「場所はここで良いか?」
「ええ。時間はルナ様が寝てからで良いですか?」
「ああ。11時位で良いか?」
「ええ。一ヶ月に何回にしますか?」
「…一回かな。
まだ、小等部だから情報も少ないだろうからな。」
「分かりました。」
「…さて、音楽が聞こえることだし、踊るか?」
「え?」
「踊りたいだろう?」
「そうですが…。」
「なら、踊るぞ。」
「踊りたくないのでは?」
「…別に踊るのが嫌いな訳じゃない。ただ、令嬢が媚をうって来るのが嫌なだけで。」
「そうなんですか…。」
「さて、仕切り直して。
俺と踊ってください、ステフィーナ様。」
そう言って、ソラは手を差し出します。
「喜んで、ソルーラン様。」
私はその手に自分の手を重ねます。
単純なステップを聞こえてくる音楽に合わせて踏む。
くるくると回るたびにステナのメイド服がひらひらと舞う。
二人の踊る姿は月明かりに照らされ、とても幻想的な雰囲気を纏っていた。
「契約です!」に話を少し付け足したので読み直して見てください。




