ダンスです!
★☆★ソラ視点☆★☆
ステナがルーネに呼ばれていった。
俺はテラスに出て柵に寄っ掛かる。
「これで、婚約を狙っても希望を持てるな。…なぁ、ステナは俺のことどう思ってるんだ?」
そんな事が聞きたくてしょうがなくて、そして聞きたくない。
「はぁ、こんな俺を見せたくねぇなぁ。」
「ソル、どうしたの?」
「ん?別に。」
「どうせ、フィーナのことでしょ?」
「…何でだ?」
「…流石のポーカーフェイスだね。まったく変わらないね。でも、返答に間が空いたということはフィーナのことだよね?」
「はぁ、リクには敵わないな。」
本当に、こんなに俺の気持ちをすぐわかるのはリクとステナくらいだ。
「お、微笑んだね。やっと僕にも表情を見せてくれるようになった。」
「別に、前から見せてただろ。」
「そうか?じゃあ、分かりやすくなった。」
「そうなのか?」
「そうなんだよ。ところで、まだ諦められないんだ?」
「…そうだ。って言ったら?」
「別に。もう、しょうがないなぁって思うだけだよ。」
「リクらしいな。」
「ところで、ソルの口からフィーナのことをどう思うか聞いてないんだけど。」
「…信頼してるよ。」
「それだけとは思えないけど…。まぁ、いいや。そろそろダンスの時間になるよ。せめて、ルーネとは踊ってね。」
「分かったよ。」
リクがテラスから出ていった数分後に曲が流れ始めた。
「はぁ、そろそろ行くか。」
広間に戻ると真ん中でルーネとジーニアス様が踊っていた。見ていると曲が変わり、ルーネとリクが踊り始めた。
「3番目が俺か…。」
この広間の中で待ちたくはないんだがな…。
何故かというと、様々な令嬢が俺を見てくるからだ。これはダンスを誘ってほしいという視線だな。誘う気は全然無いが。
しばらく待って曲が終わりそうだから前に出る。
曲が終わり、リクとルーネは俺を探しているのかキョロキョロと辺りを見渡す。俺はルーネたちに近づき、声をかける。
「ルーネ、次は俺と踊ってくれるか?」
「ソルお兄様!喜んで!」
「ソル、踊る気になったんだ?」
「お前がうるさいし、ルーネが婚約した記念にな。」
「ソルお兄様、私はとても嬉しいですわ。だって、前は頼んでも踊ってくれませんでしたもの。」
「本当にソルは変わったね。あ、そろそろ次が流れ始めるから僕は離れるね。」
…変わった、か。そうかもしれないな。すべてはステナのお陰の気もするが。
ダンスを踊っている間は始終ルーネはニコニコしていた。
「そんなに、嬉しいか?」
「嬉しいですわ!」
「そうか。」
そこまで言われると何か、申し訳なくなってきた。
まぁ、ルーネとのダンスは楽しいからたまにならまたやっても良いかな?




