第20話(上)旅立ちの朝 - 新たな目的地、COBOL王国へ
作戦会議は夜通し続いたようです。
夜通し会議ってあこがれますよね。
朝日が和み亭の窓から差し込み始めた頃、地下の秘密会議室では作戦会議がようやく終わりを迎えていた。
リカルドがテーブルに散らばった図面や資料を片付け始める。
「さて、これで当面の作戦は決まったな」リカルドは満足げにうなずいた。
「予想以上に進展があったわけだ」
アキトはうーんとのびをしながら、不思議なことに気づいた。
「なんだか、全然疲れてないですね」
「ソレハ ワタシノエネルギーフロー最適化ノ効果デス」イオが青く透明な体を輝かせながら答えた。「生体エネルギーノ流レヲ調整シテイマス」
リリカはコーヒーカップを手に取りながら補足した。
「システムガーディアンは、周囲のエネルギーを最適化する能力を持っているの。それが私たちの疲労感を和らげているわけ」
「すげえな、イオ」アキトは感心した。
「シカシ、精神的疲労ハ別デス」イオが付け加えた。
「身体ノ疲労ハ軽減デキマスガ、精神ノ疲労ハ休息ガ必要デス」
「そういうことね」リリスが同意する。
「今は興奮しているだろうから、頭では疲れを感じていないように見えても、実際 には休息が必要よ。特に、明日からの行動に備えて」
「その前に…」
「コノ場所ヘノコードイーターノ侵入記録ヲ消去シマス。
痕跡ガ残レバ、スグニ発見サレマス」イオがリカルドを見た。
リカルドはうなずいた。
「頼む。それが終わったら、和み亭に戻って少し休もう」
イオは結晶質の体を青白く光らせると、部屋中に微細な光の粒子を放出し始めた。
それらは壁や天井、機器類を覆い、わずかに残された痕跡を消去していく。
「消去完了シマシタ。シカシ、再ビ同ジ場所ニ来ルノハ危険デス。別ノ場所ニ移動スルコトヲ推奨シマス」
「そうだな、ここはしばらく使わないことにしよう」
リカルドは重々しくうなずいた。
侵入記録の抹消も完了したので、次のアクションに進みます。




