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巻きの4『落し物が多い日』


3/6 修正を加えました。

「あぁあ、父さん自分で買いに行けよなぁ」


 おっと、いきなりこんなこと言ってもわかりませんよね。こんにちは、拓也です。


 只今午後4時30分頃、父に頼まれおつかい中です。まぁいつもの事だから単なる買い物、と言った方がいいかな?


 で、今は用も済ませて家に帰ってるところですよ、と。


「タクー」


「なに?」


「あれ……」


 おい、セリフ短すぎでしょ。と、軽くツッコミを入れようかと思いつつ、可奈の指が指す方に目を向ける。


「ぶっ!?」


「うわ……タク唾とんだ」


「ごめ……じゃなくてあれって……」


 落ちていたのはそう。まぁ……なんて言うか、お兄さんやおじさん方が見て興奮する本というか……えっと――


「あれって、エロほ――」


「言わんでいいっ!」


 小3にはきついっすよ。「あれ」を捨てたどこぞのお兄さんorおじさん……。















 さっきのことは忘れて家に向かって、てくてくと歩いていると――


「タクー」


「またですか……今度は何さ」


「あれ……」


 指示語って便利なようで不便ですよね。「あれ」とか「それ」とか言われても、実物を見ないとなんだかわからないしね。言われた人はただただ戸惑うばかりなのですよ。今の僕みたいに。


 さてさて、この好奇心旺盛なお嬢さんは何を見つけたのかなーっと――


「……」


 あ、なんてリアクションすればいいかわかんなかった。皆さんならどうします? 家族とか友人とか……や、誰でもいいんだけどさ。犬がマーキングしてるのを指差されてどんなリアクションをすればいいの?


「あー……うん。どうすれば?」


 ほら。飼い主さんが変な目でこっち見てるから。


「修行が足らんぞタクー」


「修行だったの今の? ……何すれば正解だったのかなぁお嬢さん?」


「同年齢の女の子にお嬢さんって……」


 若干引いた目で見てやがります可奈さん。


「や、そこ食いつかんでええっちゅうねん」


「何人?」


「関西人」


「そっか」


「「……」」


 


 



 ……何の話でしたっけ?
















 結局さっきの事は有耶無耶うやむやに……。この子は何がしたいのでしょう?


「タクー」


「なんだよぅ」


「あれ……」


「なにさ今度は」


 だんだんテンションが下がってゆく……な、拓也です。皆さん応援よろしく。



 あ……あれって……。


「ねぇ可奈さん? あれ、おにぎりですよね?」


「そっ」


 しかし、おにぎりはおにぎりでも明らかに数週間はここにありますよ的な雰囲気……いや、匂いもそうだけど、アリやらハエやらが集まりまくっているヤヴァイおにぎりでして。


「……」


 それをじーっと穴が開く程見つめている可奈……。


「た、食べる気じゃないですよね?」


「だいじょぶじゃない?」


 おい、マジで言ってるんですかこの子は!?


「いただきー」


 マジだこの子!?


「やめいやめい! 色々群がってるてあれ!?」


「ハエ〜それはあたしのだぞぉ。よこせぇ〜」


「腹壊すって絶対! あぁぁハエ〜逃げるなぁ! ほら、アリ達も死守だ死守ぅぅー!!」















 うぅ……。またキャラが崩壊してしまったぁぁぁ、と思いつつ、とてとてと歩いておりますのは僕ら、佐々木兄妹です。

 あ、さっきのおにぎりは、僕がどうにか怪獣カナゴンから死守して、虫たちにお返ししといたから、ご安心を。

 う、でも手が汚れた……。あんな汚れまくりのハエだらけのアリだらけおにぎりなんてどうしたら食べたいなんて気持ちになるんだか理解不能だよ可奈さん……。


「タクー」


「ねぇ、もうやめない?」


「やだ」


 やだって……。


「あれ……」


 パターン変えようよぅ。指示語じゃわかんないんだよぅ。今度は何なんだよぅ。


「あ……」


 スイマセン。今僕、開いた口が塞がらない的な状況でして…。


「うぇ〜ん」


 僕がもういやんなって泣いちゃったわけじゃないです。かと言って可奈でもないです。




 ……じゃあ何だって?


「おぉーよちよち。どうしたんでちゅかー?」


 そうです。赤ちゃんが、人間の赤ちゃんが、「拾って下さい」と書かれたダンボールに入って捨てられていたのです。


「何事ーー!?犬でも猫でもなく人間のあかちゅわんですかぁ!?」


「うぇぇぇ〜ん!!!」


「おぉーかわいちょうに、うるさいお兄ちゃんでちゅねー」


 ごめんなさいね。叫ばずには居られなかったのですよぅ。 

 でも、犬とかだったらたまに見るけどこんなのって……。


「いや……ねぇ可奈? この子何?」


「人なんだよ! 訂正しなさい」


「あ……この子誰?」


「よろしい」


「……じゃなくて何事?」


「拾おうよ」


 拾う? 家で育てるって事……?


「……それ、本気?」


「ちょー本気だよ」


 そう言う可奈の目は、さっきまでとは違い真剣だった。


「……お父さん、了承してくれるかなぁ」


 僕が少々弱気になって言うと。


「だいじょうぶだよ。お父さん、あたしの言う事なら何でもおっけーな人だもん♪」


 ……そうですね。




 可奈は急にまたいつもの目に戻っていた。















 ……そんなこんなで、家に家族がもう一人増えちゃったのでした。


 最初の展開じゃあ想像不可能な事になちゃったけど、そうなっちゃったんだからしょうがない!



 でも、ホントにどうなっちゃうのかなぁ……。



 



「次話に続くっ!」


「……何言ってるの可奈?」


「だってこんな半端なとこでこの話終われないっしょ?」


 ……だそうです。




次話に続く的な展開になっちゃいました…。


最初はこんなことになる予定じゃなかったんだけどなぁ…。まぁしょうがないじゃないですか。


今後の展開が予測不可能になってきた『可奈と愉快な仲間たち!!』をどうぞ宜しくお願いします。……見捨てないで下さいね?


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