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021⚫️みっともない
「おはようございます。すぐに朝食をお持ちしますね。」
ベルムが穏やかに言う。私はほほ笑みながら首を振る。
「待って。姫が来るまで。」
「うん。不思議と腹は空いていない。後で頼めるか。」
グラノフ、同じ気持ちなのよね。
ベルムはうやうやしくお辞儀をして、厨房に戻っていく。
階段がギシッと鳴る。あれはロイ・・・と・・・姫だ。
「あっ、おはよう!ふたりとも大丈夫だったのね!よかったあ!」
急ぎ足で降りてくる姫を見て、息を呑んだ。
ああ、やはり・・・やはり、成長なされたのだ。
そのオーラ、隠しておられるのだろうが、
私には見える、感じる、心が震える。
「どうしたのよ、ふたりとも?グラノフ、あなた、何、泣いてるのよ?」
グラノフを見ると、確かに声も出さず、大粒の涙をボロボロと流している。
ちょっと、みっともないよ!
あれっ?視野が霞む。・・・私も泣いてるのか・・・。
「姫・・・」「姫・・・」
「こらあ、姫じゃなあい!エレナと言いなさ〜い!・・・ふたりともありがとう・・・。へんね、わたしも涙がでて来たじゃないのよお。」
あはっ!ここ、変わんないな。姫・・・じゃあなくて、エレナ・・・。




