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俺が入院しているスキに俺の実家がRPGの舞台になっていた件について  作者: 時田総司(いぶさん)
第七章 最後の試練

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第九十二話 ギガゴーレム戦

「タケヒコ君!!」




ノノの叫び声がこだまする。




『タケヒコのターン:戦う――、斬り付ける!』


「それでも!!」


「ガギィン!」


『ヒット! 効果は今一つ。ギガゴーレム1、HP:0/151、ギガゴーレム1を倒した!!』


「俺は目の前の敵を少しでも減らすまでだ……」


タケヒコは怯まずに敵に立ち向かう。そして――、




(嫌……! タケヒコ君を死なせたくない……! これは!?)


ノノは自分にできる全ての行動を、表示画面から読み取った。


『ノノのターン:回復魔法――、ヒール』


ノノはタケヒコに対し、杖を振った。タケヒコの身体は、杖の動きに呼応し、光り輝きだし、HPが回復した。


『タケヒコ、HP:157/198』


「おお! ノノ!! いつの間に回復魔法を!?」


「えへへ……。魔導士になった時に覚えていたみたいです。今回のバトル、皆で生き残りましょう!!」


「! ――、あ……ああ」


タケヒコは少々、顔を赤らめた。




「じゃあ、念押しで♪」


『セルジュのターン:防御魔法――、シールドアップ!』


セルジュはタケヒコに対し、杖を振った。


『タケヒコの防御力が上がった』


「おお!! セルジュまで!」


「これで今回のターンは安全でしょ♪」


「サンキュな」




「さぁて、場が整ったところで――」


『タクヤのターン:スキル――、ドラゴンバーン!』






「ゴォォ……ゴォォォォオオオオオオオオ!!!!」






『ヒット! ギガゴーレム2、HP:31/150』


「敵その2、倒しきれなかった……か……」


タクヤは力を使い果たし、地べたに横たわった。




『ギガゴーレム2のターン:戦う――、ギガアームタックル』


「ぐがっ!」


「タクヤにヒット! タクヤ、HP:124/184』




『ギガゴーレム3のターン:戦う――、ギガアームタックル』


「ぐぐ!!」


「タクヤにヒット! タクヤ、HP:64/184』




タクヤは寝た状態で、敵の攻撃を食らって行った。ここでタケヒコが口を開く。


「シールドアップで俺の『守り』ステータスが上がったと見なすと、直ぐにタクヤを攻撃するとは……敵AIも流石だな」


「それにしても、もっとまともな攻撃の受け方できないんですかね? このヒトは……」


「まぁまぁ。さて、こっちのターンだよ♪」


ノノとセルジュも声を発している間に、タクヤ達パーティのターンとなった。




「ノノ! ギガゴーレム2は任せる!! 確実に葬ってくれ!」


「は……ハイ!!」


『タケヒコのターン:戦う――、斬り付ける!』


「ガギィン!」


『ヒット! 効果は今一つ。ギガゴーレム3、HP:130/152』


「くっ、こんなモノか……」




「(確実に……確実に……!!)行きます!」


『ノノのターン:戦う――、フルフレイム!』


「ボワァァ……ゴォォオオ!!」


『ヒット! ギガゴーレム2、HP:0/150』


「やた!」


「やったな、ノノ!」


「は……ハイ!!」


タケヒコとノノはパァンと、乾いた音のするハイタッチを交わした。


(タケヒコ君と、珍しくハイタッチ……! くぅー)


ノノはしゃがみ込んで両手でガッツポーズをしていた。その様子をセルジュは見逃さず……。


「(ふーん、そーゆーコトね♪)さて、私のターンだ」




『セルジュのターン:回復魔法――、ギガトンヒール』


セルジュはタクヤに対し杖を振り、タクヤのHPが回復した。


『タクヤ、HP:184/184』


「ナイスだ、セルジュ! これで今回のバトル、皆で生き残れそうだな!」


「ですね! タケヒコ君!!」


「私は回復魔法が専門職だからね♪」


タケヒコ、ノノ、そしてセルジュは口々に言うが……




「ぐー、ぐー」




タクヤはと言うと、『ドラゴンバーン』で力を使い果たした為、動けずにいた。


『タクヤのターン:……、タクヤのターンは終わった』




『ギガゴーレム3のターン:戦う――、ギガアームタックル』


「!!」


「タクヤにヒット! タクヤ、HP:124/184』




「ふぅー、これなら安心だな。行くぞ……!」


『タケヒコのターン:戦う――、斬り付ける!』


「ガギィン!」


『ヒット! 効果は今一つ。ギガゴーレム3、HP:108/152』


「こんなところか……ノノ、任せたぞ!!」


「ハイ!!」




『ノノのターン:戦う――、ライジングサンダー!』


「バリバリバリバリ!! ガラガラガッシャーン!!!!」


『ヒット! ギガゴーレム3、HP:0/152』


「よっしゃあ!! 皆で生き残ったぞ、ノノ!」


「ハイ!!」


タケヒコとノノは再び、パァンと乾いた音のするハイタッチを交わした。


(タケヒコ君と、またまたハイタッチ……! くぅー、今夜はお酒が進みそう!)


歓喜するノノだったがその様子をセルジュは見逃さなかった。


(ふぅー、やれやれ。でも、この二人結構お似合いかも♪)


「ッは!! 敵は!? ギガゴーレム達は!?」


ここでタクヤが目覚める。




「ふぅー」


「はぁー、やれやれ」


「♪」




タケヒコ、ノノ、セルジュはお互い目を合わせ、溜め息をついた。そして声を揃えて言う。




『皆で倒したよ』




「! っは!! ……まぁ、アレだな。俺が直々に手を下すまでも無いというか……」


「ドラゴンバーンとか言って手を出してましたよ?」


「ぐっ、ぐぬぬ」


ノノの一声に何も言えないタクヤ。


「まぁ、アレもいらなかったけどね♪」


「ぐはっ!」


セルジュも素っ気なく返す。


「俺らに敵が倒されるのも、時間の問題だったな」


「がはっ!!」


タケヒコの一言でタクヤはとどめを刺された。


「それでも、まぁ♪」




『勝利!』




「納得いかねー」


腑に落ちない、タクヤであった。

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