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俺が入院しているスキに俺の実家がRPGの舞台になっていた件について  作者: 時田総司(いぶさん)
第七章 最後の試練

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第九十一話 タケヒコの窮地

神殿――、


見通しの悪い砂漠地帯に佇むそれは、不気味――、という言葉がおあつらえ向きだった。


「神殿……。ここに来るのも、三回目だな……。ん?」


タクヤはそっと呟く。そして、何かに気付いた。文字が刻まれた石碑が会ったのである。タクヤは文字を読んでみる。


「『都会のカエルと田舎のカエル、クイズに正解したのはど……』」






「田舎のカエル!!!!」






ノノが途中から大声で口を挟んだ。


「? ?」


タクヤは急な出来事に多少戸惑っていた。ここでタケヒコも口を開き、タクヤを神殿の入り口の左側の石板へと連れて行った。


「はいはい。こっちですよーっと。アレをじっくり読んでる様じゃ、その答えも忘れてるんだろ?


※何が言いたいかは、第十話参照


このマップに来るの三回目ならフツーどうするかも覚えているよな?」


「?」


タケヒコの問いに、タクヤはハテナ顔だった。


「……(コイツ、まさか)」


タケヒコがタクヤに不信感を持ちながらも、タクヤが左の石板に立った。すると、ゴゴゴゴという地響きが鳴り、神殿の扉が開いた。


「てゆーか、あの石碑、何が言いたかったんだ?」


タクヤの呑気な質問に、パーティの三人はズデッとズッコケた。


「相変わらずだね♪ タクヤ。アレは前も読んだコトがある、なぞなぞだよ♪ その存在自体を忘れてるなんて、タクヤはマップ『神殿』のどこまでを覚えてるの?」


「ゴーレムがいる。金が貰える」




((守銭奴……))




セルジュの質問に対する、タクヤの答えに、パーティの三人は凍り付いた。


「ん? なんだその反応は。まあいい、中へ入るぞ」


『……』


パーティの三人は只々、無言だった。中に入ると、そこは12畳ほどの広さの部屋になっていた。


「ん? また何かある」


タクヤはそこにもなぞなぞの石碑があるのを発見した。


「読んでみるか。『りんご、イチゴ、キウ』……」






「キウイ!!」






またしてもノノが途中から大声で口を挟んだ。


「さっきから何だ、ノノ?」


「はぁー、この石碑の意味と答えを覚えていないなんて、


※何が言いたいかは、第十話参照


流石、鳥頭人間コンテスト初代王者ですね。見てられないんで答えを早々に言っちゃいましたよ」


「? 石碑の意味? 答え?」


「いいから♪ キウイの石板を押そうね」


タクヤはセルジュに促されてキウイの石板をおした。


※何が言いたいかは、第十話参照


すると再びゴゴゴゴという地響きが鳴り、神殿の壁面が横に開いていった。




『第二の部屋――』




今度は先程よりも広々とした部屋が広がっており、部屋の中心付近にはゴーレム系のモンスター達が佇んでいた。




「おい!」




「ああ」


「ええ」


「♪」




タクヤの一声に、パーティは敵への集中力を高めた。




「あんなところに宝箱があるぞ!」




パーティの三人は、あまりにもずば抜けたタクヤの金欲にズデッとズッコケた。事実、ゴーレム達の向こう側にチラッと宝箱が見えた。




「あんなに目立った敵が目の前にいるのに、よくそんなモノに気付きましたね」


「タクヤのお宝への執念だね♪」


「それより、来るぞ……!」




『ギガゴーレム達が現れた!!』


「おっと、お宝の前に、敵か! ギガゴーレム3体か……。ゴーレム系で一番強い敵だが、一体一体着実に倒していくぞ!」




『おー!』




タクヤの一声に、パーティは答えるのだった。




『タケヒコのターン:戦う――、斬り付ける!』


「ガギィン!」


『ヒット! 効果は今一つ。ギガゴーレム1、HP:128/151』


「くぅー、対ゴーレムでは、剣士系は相性が悪い……」




「(今回の敵は、前も戦ったことがある……)行きます!」


『ノノのターン:戦う――、サンダー!』


『ヒット! ギガゴーレム1、HP:21/151』


「あっ……(MPの節約、し過ぎた――!!)」




「ノノちゃん、MPの節約しちゃったんだね♪」


「人の心を読まないでくださいー!!」


『セルジュのターン:防御魔法――、シールドアップ!』


セルジュはノノに対し、杖を振った。ノノの身体は、杖の動きに呼応し、光り輝きだした。


『ノノの防御力が上がった』


「あ……何……で?」


「一番『守り』ステータスが低いのはノノちゃんだからね♪ 今回のバトル、皆で生き残ろう!!」


「……! ハイ!!」




「よっしゃ! 漸く俺のターンか。行くぜっ!!」


『タクヤのターン:戦う――、槍で突く!』


「ガギィン!」


『ヒット! 効果は今一つ!! ギガゴーレム1、HP:1/151』






『1ぃぃいいいいいい!!?』






パーティは口を揃えて叫んだ。


「乱数に嫌われたね、タクヤ♪」


「呑気なこと言ってていいのか、セルジュ!?」




『ギガゴーレム1のターン:戦う――、ギガアームタックル』


「ぐあっ!」


「タケヒコにヒット! タケヒコ、HP:149/198』




『ギガゴーレム2のターン:戦う――、ギガアームタックル』


「ぐあっ! またか!?」


「タケヒコにヒット! タケヒコ、HP:99/198』




『ギガゴーレム3のターン:戦う――、ギガアームタックル』


「ぐあっ! がぁあ!!」


「タケヒコにヒット! タケヒコ、HP:49/198』




タケヒコの身を案じ、ノノは思わず叫んだ。




「タケヒコ君!!」




「あと1ターンでHP0♪ マズくなってきたね……」


「くっ! タケヒコ!!」


セルジュとタクヤもタケヒコの窮地に、神経をとがらす。

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