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俺が入院しているスキに俺の実家がRPGの舞台になっていた件について  作者: 時田総司(いぶさん)
第六章 オープンワールド

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第七十八話 クエストクリア

「んー……私は……? っは!? ダークレッドドラゴンは!?」


「ノノちゃん、私達で倒したよ♪」


「えーと、セルジュさん……私に復活の薬草を?」


「正解♪」


ノノはセルジュの持っていた復活の薬草で復活した様だ。


「あの……、でもこの有様は……?」




タクヤ爆睡、


タケヒコ石化、


ガブリエル熟睡、


アキラ石化、


寺岡石化――。




「あー、色々あって、ね♪ 皆ぶっ倒れちゃった♪」




――、


「コレで、最後だね♪ 回復の薬草っと♪」




数分前――、




(回想)


『ダークレッドドラゴンを倒した。タクヤ達は経験値をもらった』


「おーし♪」




『タクヤLvアップ30→32』


「……(気絶中)」




『セルジュLvアップ34→35』


「んー♪ できれば喜び合いたかったね」




『ガブリエルLvアップ35→36』


「……(気絶中)」




「さて、じゃあ私だけでも、力尽きた仲間を回復させよう♪」


(回想終了)




「アレ……? ダークレッドドラゴンは……?」


『タケヒコは復活した』


「私達で倒したよ♪ 最後はタクヤとガブリエルさん、そして私だけだったけどね♪」


ハッとなっていたタケヒコに、セルジュはにこやかに返した。そして、その辺に寝転がっているタクヤを見て、堪らずノノが口を開く。


「っていうかこのヒトは何時まで寝てるつもりですかぁ!?」


「ぐぉー、スピー、スピー(鼻息?)……」


「あー、これには深いわけがあって♪ こうしないと倒せなかっていうか……?」


「……ん? 勝ったのか?」




『ガブリエルさん!!』




ガブリエルは熟睡状態から覚醒した。


「この様子を見ると、なんだ。勝った様だな。安心したぞ。……タクヤ君はまだ寝ている様だな」


「おい! 起きろこのタコ助!」


「んが? ……タコスケはお前だろ? タコヒコ……zzz」


「俺はタコヒコじゃねぇ!! タ! ケ! ヒ! コ! だ!!」


堪らずタクヤを起こそうとしたが、謎の言葉を発し再び眠りに就くタクヤ。それに怒りを覚え、タケヒコは装備していた光の剣でみね打ちした。




「どっ!」




「あたあっ!」




『タクヤは目を覚ました』




――、


「『砂漠のサソリ退治』の時といい、今回といい、本当にありがとうございました!」


タケヒコがガブリエルに礼を言っていた。深々と頭を下げている。


「良しなよ、タケヒコ君。私もこうしてクリアできたんだし、お互い様だ。こちらこそ、ありがとう」


「そ、そん……」




「なんて心の広い人なんでしょう!」




タケヒコが受け答えしようとしていたところ、ノノが割って入った。


「私なんて、ダークレッドドラゴン戦に至っては丸焦げになるだけだったというのに……! うぅ……」


ノノは目一杯に今にも零れ落ちそうな雫を浮かべ、嘆いている。


「ハハハ、でもルシファ戦の活躍は忘れないよ、ノノちゃん。さて、もう行こうか。今度会う時は、クリア後にでもなるのかな? 一通り、ストーリークリアに必要なクエストはこなせたからな」


「! それって!?」


タクヤがガブリエルに問い掛ける。


「言葉の通りだ。多分、タクヤ君のパーティも、ストーリークリアに必要なクエストは、既に攻略済みなんじゃないかな?」


タクヤはタケヒコやセルジュと目を見合わせる。


タケヒコもセルジュもコクリと頷いた。タクヤは思わず、半径数km先まで届きそうな叫び声を上げる。






「よっしゃぁぁあああああああああああああああ!! クリアだぁぁああああああ!! ん? 待て、じゃあゼトって」






「タクヤぁ♪ ストーリークリアに必要なクエストを攻略できただけで、ストーリークリアしたわけじゃあないよ?」


「あっ」


フーと、溜め息をつきながらセルジュはタクヤに助言を言う。タクヤもハッとなり、恥ずかしさのあまり次第に顔が赤くなっていく。


「せ、セルジュ! どうやったらクリアになるんだ!?」


「ストーリークリアはひとまず、ゼトを倒さなきゃね♪ でも、ゼトに辿り着くまでにしないといけないコトがあってね」


「ああ、アレは大変だった」


タクヤとセルジュの会話に、タケヒコが割って入る。


「た、大変って……?」


「お使いみたいなもんだ。しかも、クエストと違って報酬が無い」


「はぁ!? そんなんやる気スイッチがオフになるだろ!?」


「(何が言いたいんだコイツ……?)まぁ、モチベーション維持も含めて、大変だったんだ」


「ねー♪」


「ここでVRゴーグルをそっと置くプレイヤーや、サブクエストに逃げるプレイヤーも多い」


「……」


タケヒコの言葉に、ゴクリと、息を呑むタクヤ。


ここで、ガブリエルは別れの挨拶をしてきた。


「じゃあ、そういう事だから、コレで暫くサヨナラだ、タクヤ君。お互い、ストーリークリアしよう」


ガブリエルのパーティは去っていった。フルフルと震えているタクヤ。


「んー♪」


それをセルジュが覗き込んだ。タクヤは遂に口を開く。


「やってやろうじゃねーか! ストーリークリア!! 何でも来い!!」




「いつものタクヤだ♪」


「相変わらず、騒がしいですね」


「ったく、うるせぇヤツだ」




セルジュ、ノノ、タケヒコはぶつくさと呟く。


「ひとまず、」






『クエストクリアだ!!』





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