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勇者パーティ、聖女様以外ぜんぶ偽物でした~自分だけが偽物だと思っている遊び人たちの最強パーティ~  作者: 黒華レン


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15/26

三枚の魔導板

さらに多くのガーディアンが出てきてしまいました

 三枚目の魔導板を手に入れた俺たちは、第二階層の奥にある大扉へと戻ってきた。


 ついさっきまで、あれだけ探しても見つからなかったというのに、まさか休憩中に頭の上へ落ちてくるとは思わなかった。


 しかも、あの部屋の天井には、ほかにもいろいろな仕掛けがあったらしい。


 ガイが調べてくれたところ、天井の水晶は古代の魔力装置の一部だったようだ。


 ただ、長い年月で固定具が劣化していたらしく、俺たちが休憩している間に外れたのではないか、という話になった。


 いやあ、運がよかった。


 もし落ちてこなかったら、いつまでも探し回っていたかもしれない。


 まさか天井に隠されていたとは。


「さて、今度こそ開きますかね!」


 俺は鞄から三枚の魔導板を取り出した。


 銀色の板は互いに共鳴するように淡く輝き、近づけると小さな音を立てた。


「これで開かなかったら、さすがに困るわね」


 サキが笑った。


「そうだな。ほかに必要な物があると言われても、どこを探せばいいのか分からん」


 ガイが腕を組む。


「でも、きっと大丈夫ですよ!」


 アステリアが微笑んだ。


「三枚揃ったとき、あんなに綺麗な魔法陣が現れたんですから」


「そうですね!」


 俺は頷き、大扉へ近づいた。


 中央には、三つの小さな光が浮かんでいる。


 二つは青。


 最後の一つだけが赤いままだ。


「それじゃあ、いきますよ!」


 三枚の魔導板を扉へかざす。


 すると、銀色の板が一斉に青白く輝き始めた。


 キィィィン!


「おおっ!」


 俺たちが見守る中、赤かった光が青へと変わる。


 三つの光が揃った瞬間、扉の表面に刻まれた魔法文字が次々と浮かび上がった。


『認証完了』


 空中に現れた古代文字を、俺は対応表と照らし合わせながら読み上げる。


「ええと……認証、完了?」


 ゴゴゴゴゴ……!


 重い音が響いた。


 分厚い金属製の扉が、ゆっくりと左右へ開いていく。


「やった!」


 俺は思わず拳を握った。


「開きました!」


「本当に開いたわね!」


 サキも嬉しそうに笑う。


「ここまで来た甲斐があったな」


 ガイが大斧を担ぎ直した。


 扉の向こうには、長い通路が続いていた。


 床には青い光の線が走り、天井には大きな水晶が等間隔に並んでいる。


 これまで探索してきた場所とは、明らかに雰囲気が違う。


「すごい……」


 アステリアが感嘆の声を漏らした。


「こんな場所が残っていたんですね」


「本当に古代の研究施設って感じですね!」


 俺は胸を躍らせながら一歩踏み出した。


 その瞬間だった。


 ピシッ!


 床の光が赤く変わった。


「……え?」


 俺が足を止めると、通路の奥から機械的な音声が響いた。


『未登録者の侵入を確認。警備機構を起動します』


「……はい?」


 次の瞬間、壁の一部が開き、金属製の人形が次々と姿を現した。


 その数、五体。


「ちょっと待ってください!?」


 俺は思わず叫んだ。


「多くないですか!?」


「ガーディアンが五体……!」


 ガイが大斧を構える。


「さっきの一体でも手強かったのに!」


 サキも剣を抜いた。


 五体のガーディアンは、俺たちを取り囲むようにゆっくりと歩き始める。


 しかも、さっき戦った個体とは少し形が違っていた。


 二体は剣と盾を持ち、残りの三体は長い槍を装備している。


「どうします!?」


 俺は三人を見た。


「戦うしかないだろう!」


 ガイが前へ出る。


「囲まれないように注意しろ!」


「分かったわ!」


 サキが俺の隣へ並んだ。


「アステリアは後ろへ!」


「はい!」


 アステリアが杖を掲げる。


「《ホーリー・プロテクション》!」


 柔らかな金色の光が俺たちを包み込んだ。


 体の周囲に薄い膜のようなものが広がる。


「おおっ!これは?」


「防御力を高める補助魔法です!これで少しは攻撃を防ぎやすくなるはずです!」


「ありがとうございます!」


 俺は剣を握り直した。


 やっぱり聖女がいると心強い。


 回復だけじゃなく、こんな魔法まで使えるんだから。


 そのとき、槍を持ったガーディアンの一体が突進してきた。


「来るぞ!」


 ガイが叫ぶ。


 俺は慌てて剣を構えた。


 ガキィン!


 槍の穂先を受け止める。


 重い!


 けれど、さっきよりも衝撃が少ない気がする。


 アステリアの補助魔法のおかげだろうか。


「ユウ!そっちは任せたわ!」


「はい!」


 サキは剣を持ったガーディアンへ向かって駆け出した。


 ガイも別の一体へ大斧を振り下ろす。


 しかし、敵は五体。


 残った二体が、後方のアステリアへ向かって動き始めた。


「アステリアさん!」


「大丈夫です!」


 アステリアは落ち着いて杖を構えた。


「《ホーリー・バリア》!」


 透明な障壁が彼女の前に現れ、ガーディアンの槍を受け止める。


 ガァンッ!


 激しい音が響いた。


 もう一体が横から回り込もうとする。


 まずい!


「俺が行きます!」


 俺は目の前の槍を弾き、アステリアのもとへ駆け出した。


 ところが、その瞬間。


 なぜか体が勝手に跳ねた。


「……え?」


 俺は片足で地面を蹴り、くるりと回転した。


 そのまま両手を広げ、妙なポーズを取る。


 ……うわぁー


 何でこんな大事なときに!


 しかも、今度は口まで勝手に動いた。


「ラララ~♪勇者の剣は~♪今日も輝く~♪」


「…………」


 俺は自分の声に絶望した。


 歌ってる!?


 戦闘中に!?


 しかも、何だこの歌詞、うそでしょ!?


「ユウさん!?」


 アステリアが目を丸くする。


 やばい!


 何か言わないと!


「こ、これは勇者に伝わる戦闘時の歌なんです!」


「戦いの歌!?」


「はい!気合いが入るんです!」


「なるほど!気合いを入れて戦おうというのですね!」


 アステリアが納得したように頷いた。


「勇者様には、そんな伝統があるんですね!」


 いや、すみません、ないです!


 少なくとも俺は聞いたことがありません!


 すると、俺たちの体が淡い光に包まれた。


「……あれ?」


 俺は剣を握る手を見つめた。


 さっきよりも、さらに力が湧いてくる。


「おおっ!」


 ガイが驚いた声を上げた。


「何だ、この力は!?」


「すごいわ!さっきより動きやすい!」


 サキも目を輝かせる。


 どうやら、強化効果が発動したらしい。


「鼓舞するだけではなく本当に効果があるなんて、すごいです!」


 アステリアが目をキラキラさせる。


 助かった!


「みんな!今のうちに倒しましょう!」


「おう!」


 ガイが大斧を振り上げた。


 ガーディアンの盾に向かって、力任せに振り下ろす。


 ドガァァンッ!


 盾が大きくひしゃげた。


「おおっ!?」


 ガイ自身も驚いたように目を見開く。


「すごい威力だ!」


「さすがバトルマスターのパワーですね!」


 俺は叫んだ。


「いや、今のは……ま、まかせてくれ!」


 ガイが少し慌てたように答えた。


 そのまま二撃目を叩き込み、ガーディアンの胴体を粉砕する。


 ガシャァン!


 一体目が崩れ落ちた。


「よし!」


 俺も剣を構え直した。


 目の前の槍を持ったガーディアンが、再び突進してくる。


 けれど、今度は動きがよく見えた。


 俺は槍を避け、そのまま懐へ飛び込む。


「せいやっ!」


 剣が胸の装甲を斬り裂いた。


 パキンッ!


 内部の魔石が砕け、ガーディアンが動きを止める。


「やった!」


 これで二体目!


 残りは三体だ。


 そのとき、サキが剣を持ったガーディアンと激しく打ち合っていた。


 ガキンッ!


 ガキィン!


 何度も金属音が響く。


「もう!しつこいわね!」


 サキが剣を振り上げる。


 しかし、ガーディアンは盾で受け止めた。


 その瞬間だった。


 サキの体が、なぜかくるりと回転した。


「……えっ!?」


 彼女は剣を持ったまま、妙に優雅なステップを踏み始めた。


 そして、片足を上げて決めポーズ。


 ああ……まただ。


 剣聖って、こういう動きをするものなのか?


「サキ!?」


「だ、大丈夫よ!」


 サキは頬を赤らめながら剣を構え直した。


「これは……相手の間合いを乱すため!」


「なるほど!」


 俺は感心した。


 やっぱり剣聖の技は奥が深い。


 俺たちみたいにただ突っ込んでいくだけではなく、すごく優雅なんだな。


 すると、サキの周囲から金色の光が広がった。


 その光が俺たち全員を包み込む。


「……おおっ!?」


 さらに力が湧いてきた。


 何だこれ!?


 さっきの強化と重なってる!?


「すごい!体が軽いです!」


 アステリアが驚いた声を上げる。


「これなら!」


 彼女は杖を掲げた。


「《ホーリー・レイ》!」


 眩い光が放たれ、ガーディアンの一体を直撃する。


 ドォォンッ!


 凄まじい爆発が起きた。


 金属製の体が吹き飛び、壁へ激突する。


「えっ……」


 アステリアがまず驚きの声をあげた。


「……え?」


 そして、俺たちは一斉に目を見開いた。


 ガーディアンは、跡形もなく完全に粉々になっていた。


「…………」


 アステリアも呆然としている。


「……あの」


「はい?」


「今の……私の魔法ですよね?」


「そうですね!」


「……こんなに威力があったでしょうか?」


「さすが聖女様!すごい!」


 俺は笑顔で答えた。


「すごいですね!」


「えっ!?あ、ありがとうございます!」


 アステリアが照れたように笑った。


(強化してもあんなに威力出る事あったかなー)


 アステリアは思った。


 いやあ、本物の聖女ってすごい。


 あんな強力な魔法まで使えるなんて。


 残るガーディアンは二体。


 そのうち一体が、アステリアへ向かって槍を構えた。


「危ない!」


 俺が叫ぶ。


 しかし、アステリアは落ち着いて杖を構えた。


「《ホーリー・ショット》!」


 光の弾が放たれる。


 ドガァンッ!


 槍を持ったガーディアンの胸が吹き飛んだ。


「……ええっ!?」


 俺は思わず声を上げた。


「すごすぎません!?」


「実は私も驚いています……ははっ」


 アステリアが困ったように笑う。


 どうやら、さっきの強化効果がまだ続いているらしい。


 残り一体。


 ガイが大斧を構えた。


「最後は俺が!」


 そう言った瞬間。


 ガイの動きが止まった。


「……む?」


 大斧を肩に担ぎ、胸を張る。


 そして、なぜか片手を腰に当てた。


「やっほおおおおおー」


 前とは少し違うようだがまたあの構えだ。


「…………」


 ガイは無言だ。


 わかっている。バトルマスターの力を溜める技なんでしょ?


 すると、ガイの体からさらに金色の光が広がった。


「おおっ!?」


 きたきたきたー!


 俺は思わず叫んだ。


「また強くなった気がします!」


「すごいですね!」


 アステリアも目を輝かせた。


「ガイさん、何という技なんですか!?」


「……えっ!?」


 ガイが一瞬固まった。


「え、あ、そ、それは……」


 少し考え込む。


 そして、胸を張った。


「剛力解放《ごうりきかいほう》だ!」


「おおっ!」


 俺は感心した。


 名前まで格好いい!


「さすがバトルマスター!力が溢れてくるようです!」


「あ、ああ!」


 ガイは満足そうに頷いた。


 そして、大斧を両手で握りしめる。


「うおおおおっ!」


 地面を蹴り、最後のガーディアンへ突進した。


 ガーディアンが盾を構える。


 しかし。


 ドガァァァァンッ!!


 凄まじい衝撃が響いた。


 盾も鎧もまとめて粉砕され、ガーディアンの体が通路の奥まで吹き飛ぶ。


 そして、壁に激突した瞬間、完全に砕け散った。


「…………」


 俺たちはしばらく無言になった。


 ……なんだー!この凄まじい力は!


 ガイも大斧を振り下ろした姿勢のまま、固まっている。


「……すごい」


 アステリアが小さく呟いた。


「すごすぎます!」


 俺は興奮して叫んだ。


「さすがバトルマスター!すごいパワーだ!」


「……お、おう!」


 ガイが大きく頷いた。


 何だか少し汗をかいているように見えるけれど、あれだけの威力。きっと全力で技を使ったからだろう。


 それにしても、五体ものガーディアンを倒してしまうなんて。


 やっぱりこのパーティはすごい。


 バトルマスター、剣聖、聖女。


 このパーティに入れてよかった。


「さて……」


 俺は周囲を見渡した。


 通路には、ガーディアンの残骸が散らばっている。


「さっそく戦利品を確認しましょう!」


「ふふっ、やっぱりそれなのね」


 サキが笑った。


「だって、五体も倒したんですよ!何かあるかもしれないじゃないですか!」


「ああ、確かにな!」


 ガイも頷いた。


 俺たちは残骸を調べ始めた。


 すると、アステリアが何かを見つけた。


「あっ!皆さん!」


「どうしました?」


「こちらに魔石が!」


 アステリアの手には、青い魔石が握られていた。


 しかも、一つではない。


 二つ、三つ、四つ。


「……え?」


 俺は目を瞬かせた。


「そんなにあるんですか?」


「はい!まだあります!」


 アステリアが嬉しそうに答える。


 俺たちは手分けして探し始めた。


 すると、出てくる出てくる。


 青い魔石。


 銀色の金属片。


 古代魔法文字が刻まれた小さな部品。


 そして、見たこともない透明な結晶。


「……ちょっと待ってください」


 俺は鞄を開いた。


 すでにかなりいっぱいだ。


「これ、全部入りますかね?」


「厳しいな」


 ガイが苦笑した。


「俺の鞄もそろそろ限界だ」


「私の方も、あまり余裕がないわ」


 サキが肩をすくめた。


「どうしましょう?」


 アステリアが首を傾げる。


 俺は戦利品の山を見つめた。


 どれも珍しそうな物ばかり。


 できれば全部持って帰りたい。


 けれど、これ以上荷物が増えたら探索に支障が出てしまう。


「……うーん」


 俺はしばらく考えた。


 そして、一つの結論に至った。


「やっぱり……」


「やっぱり?」


 三人が俺を見る。


「鑑定士が欲しいですね!」


「……そうね」


 サキが苦笑した。


「本当にそう思うわ」


「ミルドさんに相談してみるか?」


 ガイが言った。


「そうですね!」


 俺は頷いた。


「帰ったら、誰か紹介してもらえないか聞いてみましょう!」


「それがいいかもしれませんね!」


 アステリアが微笑んだ。


 俺たちは相談しながら、戦利品を選び始めた。


 同じ形の金属片は数を減らし、壊れた部品は状態のよい物だけを残す。


 魔石や透明な結晶は、できるだけ優先して鞄へ詰め込んだ。


「これで何とか入りそうですね!」


「ええ。でも、帰りは重そうだわ」


 サキが笑う。


「まあ、俺が少し多めに持とう」


 ガイが大きな鞄を背負った。


「ありがとうございます!」


 俺は笑った。


 頼もしい仲間がいて、本当によかった。


 戦利品を整理し終えると、俺たちは改めて通路の奥を見た。


 そこには、先ほどのガーディアンたちが守っていた大きな扉がある。


 扉の表面には古代文字が刻まれ、中央には青い水晶が埋め込まれていた。


「……さて」


 俺は剣を鞘へ収めた。


「今度こそ、中を調べてみましょう!」


「ええ!」


 サキが頷く。


「ここまで来たんだ。何があるのか確かめたいな」


 ガイも笑った。


「でも、慎重に進みましょうね」


 アステリアが微笑む。


「もちろんです!」


 俺は扉へ近づき、中央の水晶へ手を伸ばした。


 すると、水晶が淡く輝き始める。


 ゴゴゴゴ……。


 重い音とともに、扉がゆっくりと開いた。


 その向こうには、広大な空間が広がっていた。


 天井は高く、壁には巨大な魔法陣がいくつも刻まれている。


 中央には大きな円形の台座があり、その周囲には古代の研究器具が並んでいた。


「……すごい」


 俺は思わず呟いた。


 ここが、魔導板に描かれていた研究施設の中心部なのだろうか。


 アステリアが目を輝かせる。


「本当に、こんな場所が残っていたんですね!」


「ええ。何だか宝物庫みたいだわ」


 サキが笑った。


「おい、あれを見てみろ」


 ガイが中央の台座を指差した。


 そこには、透明な水晶の箱が置かれていた。


 箱の中には、小さな銀色の装飾品が収められている。


「……何でしょう?」


 俺は首を傾げた。


 近づいてみると、それは細い鎖のついた護符だった。


 中央には七色に輝く小さな宝石が嵌め込まれている。


「綺麗ですね……」


 アステリアが呟いた。


「これも古代の魔道具かしら?」


 サキが尋ねる。


「たぶんそうでしょうね!」


 俺は箱を覗き込んだ。


 見たこともない装飾品だ。


 しかも、わざわざ水晶の箱に入れて保管されている。


 きっと、かなり貴重な物に違いない。


「持って帰って、ミルドさんに見せましょう!」


「そうね!」


 俺たちは顔を見合わせ、嬉しそうに笑った。


 ただ、箱には複雑な魔法文字が刻まれている。


 簡単には開きそうにない。


「どうやって開けるんでしょう?」


 俺は首を傾げた。


 すると、ガイが大斧を持ち上げた。


「壊してみるか?」


「いやいやいや!それは危ないですよ!」


 俺は慌てて止めた。


「中の魔道具まで壊れちゃうかもしれません!」


「それもそうだな」


 ガイが大斧を下ろす。


 俺は箱の周囲を調べ始めた。


 すると、台座の端に小さなくぼみがあることに気づいた。


「……ん?」


 何だろう、これ。


 指先で触れてみる。


 カチッ。


「……あ」


 何かが動いた。


 次の瞬間。


 パキンッ!


 水晶の箱が、あっさり開いた。


「…………」


 俺たちはしばらく無言になった。


「ははははは」


「ふふふっ」


「……開いちゃいましたね」


 俺が言うと、サキが小さく笑った。


「ふふっ……ええ」


「ははは、また偶然か」


 ガイが呆れたように笑う。


「すごいですね!」


 アステリアが目を輝かせた。


 俺は苦笑しながら、箱の中の護符を取り出した。


 七色の宝石が、手のひらの上で淡く輝いている。


「……本当に、運がいいですね」


 俺がそう言うと、三人も笑った。


 こうして俺たちは、古代研究施設の奥で新たな魔道具を手に入れた。


 いったいどんな効果があるのか。


 それは、ミルドさんに鑑定してもらうまでのお楽しみだ。

いつも読んで頂きありがとうございます!


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よろしくお願い致します。

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