第二百二十九話 ライエン軍団参上!
「陛下! おはようございます!」
可愛らしく元気な声で起こされたら、死ぬほど眠くても男なら起きなくてはならない。異世界に来てそれはある種自分の中での法と化していた。
法の修正をしたい気分である、などとごねていても現実は変わらないので、迷惑をかける前に起きようと目を開ける。
「おはよう……エルザが起こしに来るなんて珍しいね」
「そうですよね。私もそう思ったんですが、エイレアさんたちがエルザが行った方が良いっておっしゃるもので」
なるほど、相手もこちらを心得てエルザを起こしに寄越したということか。何にしても起きなきゃならないので良いかと思いつつ寝袋から出た。
今日はエルザと共に最近調子はどうかとか話しつつ、ストレッチを目が覚めるまで行う。ある程度復興が進んだら商業施設とか作り始めるので、宿屋を作ると話したところ頑張りますと鼻息荒く答える。
そう言えば彼女は宿屋が本職だったなと思い出し、干物とかの宿で出すものを考えないとねと言うと、忘れていたことを思い出したかのような声を上げた。
「私は私で新メニューを考えないといけませんね! では陛下、お先に失礼します!」
エルザは元気にそう言って敬礼した後、里へ先に降りてしまう。そんなに急いでいかなくてもと思いつつ、寂しさを払う様に今日も一日頑張りましょう、と一人呟きながら後を追って移動する。
いつものルーティンの中で変わったことと言えば、エオルさんに朝食後に例のカジノの件を聞かれたくらいだ。カジノを起点とした観光施設と兵舎を作るようにしたという。
順番的には川の水を引く工事が先でその次が施設工事になる。まだまだ先の話だなと思っていたものの、エオルさんが言うにはライエンに当てがあるらしい。
「そりゃいいわね。あんな口を利くくらいだからお手並み拝見と行きましょうよ!」
いつの間にか隣にいたツクヨミさんは、俺の腕を締め上げながらそういった。昨夜のことを根に持ってるんだろうなと思いつつ、任せろというなら任せましょうと答える。
建設に関してはエオルさんの設計図通りに進め、都度監督であるエオルさんが見て修正が必要な場合は、現場で変更を加えていくことにした。
リキさんたちにも報告し自分も里の建物の修繕に加わる。ミケたちやヴァルドバがいないことで仕事が増えたが、昨夜舌戦を繰り広げ闘志が沸いたのか、ツクヨミさんが事務作業をフォローしてくれ大分マシになった。
「大将! 待たせたな!」
三日ほどたった朝、里の入り口に人が押し寄せていると言われ駆けつけたところ、ライエンが大勢の人を連れて来て驚く。
何事かと聞くとこれが俺の当てだと言われる。聞くとどうやら博打仲間らしく、新しく賭場場を作ると言う話をしたら協力したい、というので連れてきたらしい。
「金とか要らねぇから新しい賭場場を作らせてくれ!」
「俺も新しいゲームを考えたんだ! 他じゃ無理だからここでやらせてほしい!」
どうやら自分たちで新しい賭けゲームを作りたくてきたようで、皆気合が入った顔をしていた。賭場場をのために必要な工事もお願いしていいか聞くと、もちろんやらせてもらうというので、ライエンに指揮を任せることにする。
「じゃあよろしく頼むぜ大将! 飯だけ持ってきてくれたら後はこっちでやるからよ! 三十人分朝昼晩な!」
そう言ってライエンは仲間を引き連れ抉れた場所へ移動した。エオルさんに確認するとライエンには図面を渡してると言い、ご飯を持っていく序に見ておきますというのでお願いする。
リキさんにも件のことを話し、ここが終わった後は旧エルフの里の工事にと頼んでおいた。マルコさんからも増援がニ、三日間隔で送られてきて、里の修繕は思ったよりも早く終わり追加の建設も始まる。
職業:エルフの里代理総督
役職:エイレア(総督補佐官)
ヴァルドバ(食材調達班隊長)
士元勇太(モンスター討伐班隊長)
エイミー(総督補佐官)
ジンネ・ダーント・ミエナ(環境調査班)
ミケ・ザ・キャットとお供二人(資産運用班)
アルヴたちダークエルフ(モンスター討伐班)
パルダス(総督直轄兵)
騎乗馬:サジー(白毛の小さめの馬)
名産品:里の川魚の干物(予定)
人口:二百人
所持品
メイン武器:ソードブレイカー・右
サブ武器:ソードブレイカー・左
魔神の三又槍
防具:布の服・ズボン・革の靴(初期装備)
エルフのマント




