表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生おじさん立志伝~一国一城の主を目指して冒険者から成りあがる!~  作者: 田島久護
エルフの里復興終盤の章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

198/270

第百九十八話 財政会議

どこの世界のどの種族でも、金銭がもらえるとなると元気になるもので、朝食の片付けからなぜか活気づいてくる。


一緒に調理や片付けをしているエルフのお姉様方も、孫に何か買いたいとかやる気が出てきたはりきっちゃうなど、喜びの声で溢れていた。


こうなってみてわかるが、自分が給料が無いというのも考えものである。なぜなら考えなければならないことが他に多すぎて、無いものは後回しになってしまうからだ。


個人ならそれでも良いのだろうけど、集団のリーダーがそれでは周りが迷惑するだろうし、喜びようを見ると皆言いたくても言えない状況だったかもしれない。


ただ気になったのはお金を使う場所だ。現在エルフの里では商店どころか家すら完全に復旧しておらず、天気が良い幸運を喜ぶレベルだった。


 疑問点をぶつけてみたところ、エルフの里では例の前里の交渉人が町で仕入れたものを買う、というのが以前から行われていたらしく、今回も町に行くたびにこっそり仕入れては皆に売っていたらしい。


あのあからさまに不服そうな態度の理由が、解任されたというものだけではないということを、こんなところで知ることになるとは思わず驚く。値段は高くなかったのかと聞いたところ、手間賃だと思えばそう高くないという。


手間賃と言えば聞こえはいいが、ミケたちと共に他の者が手に入れた物を売りに行き、自分の所持金で他の者に告げず商品を買い、里の馬車に載せて持って帰って来て一人で利益を得ていた。


恐らく何かしているであろうことは、ミケたちなら気付いていたに違いない。態度だけでなくそういうズルをするような行為からして、後任にふさわしくないと判断したのだろう。


里の人たちの楽しみになっていたことのようなので、町で購入し里で売るというのは続けたいが、それを後任の交渉人に任せていいものか、判断に迷うため会議の議題にすることを決める。


 食事の片付けが終わった後で給料の件で会議をするため、アインスさんの隠れ家に集合しさっそく話し合いを始めた。里の予算が尽きていたのは長老たちの使い込みによるもので、使途不明金ばかりで追い様がないという。


彼らの家族はどうしたのかと尋ねるとアライアスたち同様、里から逃げ出して消息不明だと言われ呆れ果てる。


里を見捨てたのだから彼らの資産を取り上げ、里に還元できないかと提案するも、名家ばかりで皆嫌がり買い手がつかず難しいと言われた。


閉鎖自体はしているのかと聞いたところ、していないというので施錠して閉鎖するようアインスさんに頼んだ。


さらに長老たちの家族の特徴を紙に描き、知らない者で警備にあたる者たちには覚えてもらい、他の者たちにも追放処分を伝え、長老たちの家族が里に入らないように厳戒体制を敷ことにする。


里の中にある物で換金できるものと言えば、やはりモンスター討伐班と食料調達班のものだけだった。給料をねん出するとすればそこしかない。


「勇太殿やダークエルフの皆、それにヴァルドバ殿たちが取って来てくれたものを、ミケ殿が売ってくれたことでようやく備蓄が出来ました。大金は出せませんが、皆に少額出すのは私も賛成です」


 アインスさんもそう言ってくれたので、具体的な金額の詰めは六人に任せたいと提案すると、分かりましたと答えてくれ安心する。


何でもかんでも総督が細かく決めていたのでは、組織として不健全な気がした。一応チェックはするので金額を書いた紙が欲しいとも伝え、次の議題として例の元里の交渉人がやっていた、里での商売に関する話に移る。


先ほど聞いた話を踏まえ彼の解任は妥当であるとしても、商売をどうするか決めかねていると伝えた。


「そうだったんですね。彼がやっていたことを具体的には知りませんでしたが、娯楽に飢えている皆にとって楽しみとなっている販売に関しては、引き続き行った方が良いと思います」

「引き続き行うとしてどうするか、ですよね。先ずは購入先を確保していかないとなりません。マイナ殿に頼りきりになってしまっていいものか」


 ミケの危惧することもわかる。売り買いを一つのところに集中すると楽なので考えなくなる、という点を危惧しているのだろうと思った。


何より相手は人間族の中でも商売に特化した、商人ギルドの親方の娘だ。最初のやり取りでもミケたちが取り乱したほど、一枚も二枚も上手である。


今後を考えると上手い具合に揺さぶって、少しでもいい条件で購入したいのだろう。ミケの思いは分かるが忘れてはいけないのは、エルフたちは近い将来自分の足で立たなければならない、ということだ。


 橋渡しまではこちらでするけど、それ以降は失敗しながら学んでいった方が良い、そう考えていると伝え今はマイナさんのところにしようと提案する。


アインスさんもそうしましょうと同意してくれ、ミケたちがサポートしつつ後任の交渉人が引き継ぐ、という形に落ち着いた。



職業:エルフの里代理総督


役職:エイレア(総督補佐官)

   ヴァルドバ(食材調達班隊長)

   士元勇太(モンスター討伐班隊長)

   エイミー(総督補佐官)

   ジンネ・ダーント・ミエナ(環境調査班)

   ミケ・ザ・キャットとお供二人(資産運用班)

   アルヴたちダークエルフ(モンスター討伐班)

   パルダス(総督直轄兵)


騎乗馬:サジー(白毛の小さめの馬)


名産品:里の川魚の干物(予定)

人口:二百人


所持品

メイン武器:ソードブレイカー・右

サブ武器:ソードブレイカー・左

     魔神の三又槍(ランスオブラヴァル)


防具:布の服・ズボン・革の靴(初期装備)

   エルフのマント

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブクマ・ポイント評価お願いしまします! 小説家になろう 勝手にランキング ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ