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転生おじさん立志伝~一国一城の主を目指して冒険者から成りあがる!~  作者: 田島久護
イリス帰宅の章

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第百三十二話 七聖剣の六

「あら、よくお分かりね妖精さん。だからね、得意なのよ……他の者たちが起きないようにするなんてね」


 そう言って彼女は手を上げ下に振る。茨が巻き付いた剣が現れそれを握ると、こちらに向かって斬りかかって来た。起きないようにする、というのは魔法か何かで強制的に眠らせているのだろう。


「集中しなくて大丈夫? 負けたらあの子たち死んじゃうけど」

「君は国王たちの敵なのか?」


「王妃は嫌いだけどあなたはそうでもないわ。聞くところによると人間族でもエルフでもない国を作るとか」

「俺の国作りに興味があるのか? 手伝ってくれるなら歓迎するが」


「タウマス王に仕えないの?」

「俺は俺の国を作りたいし、その許可も貰っている。今回の事件で貢献もしたし、今度こそ国を作るために行動したいんだ」


「どうやら本気のようね……安心したわ。あなたが強かったら考えてもいいわよ!」


 身軽さとスマートな身のこなしを見るに、歴戦の勇士といった印象を受ける。こちらはまだ慣れない槍だがラヴァルが補助してくれているのか、彼女とも対等以上に渡り合えていた。


しばらく攻防を繰り返しているとパワーの差からか、こちらが押し始め彼女は下がり始める。


「いけ、コーイチ! そいつをぶった切れ!」

「うるさいハエね!」


 先ほどまでの余裕だった彼女は消え、徐々に顔つきが厳しくなる。こちらは徐々に槍の扱いに慣れてきて、ラヴァルの戦い方を真似ながら近付かれては離し、相手の得物のみを狙って強打した。


「くっ! 手に強化魔法を使っても耐えきれないなんて!」

「もう一息だコーイチ!」


 小学生の頃にふざけて箒で遊んでいた経験が生きたのか、徐々に槍のリズムを掴んで責め立て、ついに相手を焚火の火があたらないところまで追い詰める。


彼女もそれに気付いたのか少しだけ後ろを気にして隙が出来た。こちらはそれを見逃さず三又槍であることを生かし、穂先の間に剣を挟み回転させ得物を手から離させるのに成功する。


「手合わせはこれで終わりで良いかな?」

「……ええ充分よ。どうやらあなたを甘く見てたようね。リックから話は聞いていたけど、その数倍は上だし得物も違う」


「リックさんの知り合いなのか?」

「ええ、挨拶が遅くなってごめんなさいねコーイチ殿。私は七聖剣(しちせいけん)の六、魔人エイミーよ。よろしくね」


 笑顔で右手を差し出してきた。殺気も怒りもないので平気だろうと思い、こちらも得物を地面に突き刺した後で手を差し出してみる。


「ありがとう。失礼な態度ばかり取っていたのに、握手に応じてくれるなんてあなた良い人ね」


 軽く握ると直ぐに手を放し下がったのでほっとした。パックから何もいってこないということは、仕掛けも無いのだろう。


本当の用件は何なのか気になり尋ねると、あなたの国に興味があったからだと答える。王妃を良く思っていないようだが、国を作っても人間族の国と戦う訳じゃないと言うも、彼女はそれには答えず小さく笑うに留めた。


「それじゃあ長居すると悪いから今宵はこの辺で。どうしてもあなたと二人、まぁおまけが居たけどそれでも少人数で話したかったから、それが出来て良かったわ」

「あの兵士たちの違和感は君のせいかな?」


「彼らは私の家の者で今は私が警備を受け持っているの。明日にはリックと警備を交代するから、そうしたらしばらく会えないけど次会えるのを楽しみにしているわ」


 エイミーはドレスの裾を掴み、少し膝を折って頭を下げてから夜の闇に消えていった。なんだか消化不良だなと思いながら焚火の前に座る。


「大変だなコーイチ、あんなのに目を付けられて」


 こちらの左頬に手を当てながらパックは溜息を吐き、首を振りながらそう言った。女難の相でも出てるのかなあとぼやきつつ、警戒しながら交代の時間までのんびりする。


その後は特に何もなく朝起こされるまで荷台で寝ていた。翌朝朝食を済ませ準備を整えて森を抜けると


「はぁい、よく眠れたかしら?」


 大胆にもエイミーが兵を引き連れ馬に乗ってこちらに近付いてくる。


冒険者ランク:シルバー級?

職業:二刀流剣士(初級)?

称号:マナの木の騎士

魔法:生命力変換オーラヒールLv.5

   冥府渡り(デッド・オア・ダイブ)Lv.5

   魂斬り (ソウルスラッシュ)Lv.5


仲間:エイレア(エレクトラ王妃の妹のエルフ族)

   ヴァルドバ(ワーウルフ)

   士元勇太(元黒騎士)



騎乗馬:サジー(白毛の小さめの馬)


所持品

メイン武器:ソードブレイカー・右

サブ武器:ソードブレイカー・左

     魔神の三又槍(ランスオブラヴァル)


騎乗時の武器:鉄の棒


防具:布の服・ズボン・革の靴(初期装備)

   エルフのマント(裏面に魔法陣が隙間なく掛かれ、表はど真ん中にウロボロスのマークが入ったマント)


アイテム:エリナから貰ったリュック

    (非常食各種、水、身分証、支援金五十ゴールド、地図、治療セット箱)

     キャンプ用品一式     

     水晶の荒粒

     追憶のペンダント(エレクトラ王妃から借りた物。マナの木の持ち物?)

     砥石一式

     鉄くずの入った袋

     メメリカ草(痺れ消し草の粉末一袋)

     皆とおそろいの裁縫セット(緑)


所持金:十三ゴールド

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