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転生おじさん立志伝~一国一城の主を目指して冒険者から成りあがる!~  作者: 田島久護
イリス帰宅の章

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第百二十七話 イリスとエルザ

「いやぁコーイチは凄いなぁ! さすがマナの木の騎士だ!」

「凄いよねぇ! かっこいいよねぇ!」


 また何か来るかもしれないと警戒しつつサジーを走らせているが、イリスとパックは楽しそうに盛り上がっている。二人を見ていると気を張る必要もないかと考え、多少は軽快しつつも周りの景色を楽しみながら移動した。


二度道を妨害されたのでハクロに到着したのは昼を過ぎており、ここは無理をせずに一泊して出ることにする。宿はエオルさんの宿に泊まらせてもらおうと尋ねてみると、エルザが宿の前で履き掃除をしており、こちらを見るなり急いで中に入ってしまった。


少ししてからエオルさんを連れて出て来て、無事に再会できてよかったと二人は喜んでくれる。宿に泊まりたいというと是非そうしてくださいと言ってくれ、お言葉に甘えて中に荷物を運びこみ置いた後、一人でギルドまで報告に行くことにした。


ギルドに入ると物凄くじろじろ見られ嫌だなぁと思いつつ、受付の人に到着した旨と明日経つことを報告しそのままギルドを出る。


アライアスではないが報告しないと情報が錯綜してしまうので、面倒ではあるが毎回報告はしていた。それにしても自分は目立つ格好はしていないはずなのに、なぜじろじろ名乗る前から見られるのだろうか。


活躍したと言ってもつい最近だけどなと思いつつ、ひと段落したら身なりを変えるべきだろうかと考える。冒険者としたら布の服にマントだけというのは奇抜かもしれない……いや、奇抜なんだろうなこれはと改めて見て思った。


ただ冥府渡り(デッド・オア・ダイブ)を使用するのに際し、重い装備では強敵相手に息切れしかねないので、あまり重い物は身に着けたくない。


 どうするか考えながら歩いていると兵士に声を掛けられる。何かしたかと思って慌てながら何かありましたかと聞くと、コーイチ殿ですがと聞かれたのでそうですと答えたところ、何故か感激され握手を求められた。


一般人に握手を求めるなんて珍しい人だなと思いつつ握手をする。どこにお泊りですかと聞かれたので、きっとウォルフガングさんから騒ぎにならないよう、そしてイリスの警護をさせるよう言われたんだなと思い、エオルさんの宿ですよと答えると敬礼して走り去っていった。


宿に戻ると予想通り兵士が沢山居て、こちらを見つけると敬礼してくれる。こちらもそれに応えて敬礼してから中に入った。


「あ、お帰り。なんか外凄いけど何あれ」


 ラウンジにいたエイレアとヴァルドバを見つけ近寄ると、やはり外のことを聞かれる。イリスの警護だよと答えたところ、ヴァルドバが俺が居るのにと不服そうに言った。


人間族が多い町とは言えエルフの住民もいるし、襲撃者が紛れて先ほどみたいに多くこられると大変だ。そう説明すると苦虫を嚙み潰したような顔をして、あれは面倒だから仕方ないとヴァルドバは納得する。


戦うこと自体は彼も好きだろうが、一対一で優っていても数で圧倒されると負ける可能性がある。これまで幾度も同族と共に戦った経験があるだろうから、俺よりも身に染みて分かっているだろう。


警護が多いのは良いことだ。野宿と違い交代制で寝る必要が無いので、今日は久しぶりにゆっくり寝れるなと思いつつ、二人の近くの椅子に腰かけ辺りを見回したがイリスがいない。


「イリスは?」

「エルザと仲良くしてるわよ」


 椅子に座りながらエイレアに聞くとカウンターの奥を指さす。扉が開いておりその奥で二人は楽しそうにおしゃべりをしていた。


女性に年齢を聞く風習がないので詳しいことは分からないが、生まれの違いはあるけど年は近そうだし、苦労している所は似ているので良い友達になれそうだ。微笑ましい二人を見守りながら、記憶にないレベルでまったりする。


「ねぇ、いつ?」


 うとうとし始めたところでマントを引っ張られ、見るとパックを肩に載せエルザと手を繋いだイリスがいた。一瞬質問の意味が分からず困惑するも、町を離れると言いたくないんだなと察する。


最近の疲れがたまっていたというのは良い訳になるが、サノンの時のことを忘れて呑気になり過ぎた。イリスを傷付けない為には、ここじゃない方が良かった気もする。


いや、しかし良い出会いなら別れが辛くともあった方が良い……のか? 正解が分からない。


「わかった」

「イリスちゃん凄いね分かったの?」


「うん、明日だって」

「えー!?」


 こちらが何か言う前にイリスはエルザを連れて去ってしまった。せめてそれは俺が言うべきじゃないのかと苦悩していると


「ちゃんとしろ、大人」


 パックが俺の心を一刺しして二人の後を追って去る。ぐうの音も出ない正論パンチと自分の情けなさに肩を落とした。




冒険者ランク:シルバー級?

職業:二刀流剣士(初級)?

称号:マナの木の騎士

魔法:生命力変換オーラヒールLv.5

   冥府渡り(デッド・オア・ダイブ)Lv.5

   魂斬り (ソウルスラッシュ)Lv.5


仲間:エイレア(エレクトラ王妃の妹のエルフ族)

   ヴァルドバ(ワーウルフ)

   士元勇太(元黒騎士)



騎乗馬:サジー(白毛の小さめの馬)


所持品

メイン武器:ソードブレイカー・右

サブ武器:ソードブレイカー・左

     魔神の三又槍(ランスオブラヴァル)


騎乗時の武器:鉄の棒


防具:布の服・ズボン・革の靴(初期装備)

   エルフのマント(裏面に魔法陣が隙間なく掛かれ、表はど真ん中にウロボロスのマークが入ったマント)


アイテム:エリナから貰ったリュック

    (非常食各種、水、身分証、支援金五十ゴールド、地図、治療セット箱)

     キャンプ用品一式     

     水晶の荒粒

     追憶のペンダント(エレクトラ王妃から借りた物。マナの木の持ち物?)

     砥石一式

     鉄くずの入った袋

     メメリカ草(痺れ消し草の粉末一袋)

     皆とおそろいの裁縫セット(緑)


所持金:十三ゴールド

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