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転生おじさん立志伝~一国一城の主を目指して冒険者から成りあがる!~  作者: 田島久護
イリス帰宅の章

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第百二十五話 マナの木の騎士

「そうか、どうあっても引く気が無いというなら無理にでも退いてもらう。エイレア、イリスを頼めるか?」


 抱きかかえているイリスをエイレアに預けようとするも、嫌だと明確に拒否されてしまう。エイレアがちょっと傷付くと言い嘆いているのを宥めつつ、戦いが始まるからと言っても首を振り拒否された。


「おい、いつまで茶番を見せるつもりだ? どうせお前たちは一人残らず殺すのだから、後でも先でも同じだろう?」


 困ったなぁと思いながらイリスを説得していると、アライアスは余裕のある口調でそう言ってくる。何か隠し玉があると困るなと思いながらも、イリスが頑なに拒否しているので諦め前にちゃんと座り、手綱を握るよう言うと元気よく返事をしその通りにした。


「待たせたな。なんの隠し玉があるのか知らんが、ここでやられる訳には行かない。倒して通るぞ?」

「やれるものならやってみるが良い。僕は魔法を使えるんだ。お前みたいなチンケな人間族にやられてたまるか! いでよ火の球!」


 まさか魔法が使えるようになったのかと驚き、右手を突き出して叫んだアライアスを警戒するも、何も起こらず皆立ち尽くす。


少ししてから慌てだしたアライアスを押し退け、他のエルフたちが魔法を使おうとして手を突き出し詠唱するも、誰一人として魔法が出てこなかった。


個人的に無抵抗の者を殴る趣味はないので、彼らが飽きるまで待つことにする。


「コーイチ、まだ待つのか?」

「だってさ。どうする? アライアス。俺たちはもう帰りたいんだが」


 かなり長いことまったが何も起こらず、ヴァルドバが呆れた顔をしつつ聞くので、相手に確認するも口ごもり立ち尽くしていた。返答が無いということはもう良いということだと取り、警戒しながら彼らに近付く。


「退け」


 ヴァルドバが前に出てそう凄むと、彼らは蜘蛛の子を散らすように道を開ける。ゆっくりと間を通り何もしてこないのを確認した後で走り出す。


何で魔法が出なかったんだろうなと呟くと出る訳ないだろ、と乱暴な言葉が前のイリスから聞こえてきた。マナの木の中にいて離れていたからと言って、イリスがそんな乱暴な言葉を使う訳がないし、第一声は似てるが少し違う。


先ほどの魔法の妨害といいこれは悪戯ではないかと考え、そしてこの森で悪戯といえばあの妖精しかいないと気付き、鎌をかけてみることにする。


「ついに俺と友達になる気になったのか、パック」

「誰がお前と友達になるって言った!?」


 あっさりと妖精は語るに落ちる。やっぱりお前かと言うと何故かイリスが振り向きニヤリとした後で、その顔の横からこの森であったあの妖精ことパックが出てくる。


先ほどの魔法を止めたのもパックなのかと問うと、そうとも言えるしそうでないともいう、とよく分からない回答をしてきた。


ああそうなのかと適当に返答しサジーを走らせていたら、なんで詳しく聞こうとしないんだと憤慨される。聞いても教えてくれないからだろうと思いつつ、教えてくださいパック先生と頭を下げたところ、機嫌が良くなったのかよかろうと言って胸を張った。


「僕は元々イリスの遊び相手の一人だ! マナの木の中に入れるしコーイチのことは実は聞いていたんだ!」

「なら最初からそう言ってくれれば良いのに」


「そんなこと言う訳ないだろ? 負けた時に知り合いだとバレたら、魔神たちにえらい目に遭わされるからな!」

「すまんすまん。で、なんでエルフたちは魔法を使えなかったのか、それを教えてくださいパック先生」


「よかろう! 答えは簡単で、コーイチがマナの木の騎士だからだ! 本来であればマナの木と交信できる、選ばれたエルフ族の男にのみ与えられる称号なんだが、コーイチは特別だ」


 マナの木の騎士になるとなんで相手が魔法を使えなくなるのか、と聞くとマナの木は魔術粒子(エーテル)も生成しており木の加護がある者への攻撃は、同じく加護を受けるエルフからのものは無効化されるようだ。


神や神獣、または魔族などのマナの木の敵対者からの魔法も軽減されるという。エイレアがそれを聞いてコーイチは元々魔法の利きが悪いというも、パックはそれは知らんと即答する。


さすがに転生者だからかもとは言えず、他に何か加護はあるのかと話を戻すと習えば魔法も使える、そう言われエイレアと見合って驚きの声をあげた。


「何故驚く? 元々エルフの巫女というのは女性の名称で、マナの木の騎士はマナの木と交信できる男に与えられ、その加護で魔法が使えるようになった。本来であればほぼすべてのエルフが巫女であり騎士であり、どの種族よりも魔法に長けていくようになった理由だろうに」


 エイレアを見て呆れたような顔をしてパックは言う。


「皆、また客だ」


 そう言うことなのかと納得しているとヴァルドバから声がかかり、サジーの手綱をイリスに引いてもらい、軍馬の手綱をエイレアに引いてもらって止まる。

冒険者ランク:シルバー級?

職業:二刀流剣士(初級)?

称号:マナの木の騎士

魔法:生命力変換オーラヒールLv.5

   冥府渡り(デッド・オア・ダイブ)Lv.5

   魂斬り (ソウルスラッシュ)Lv.5


仲間:エイレア(エレクトラ王妃の妹のエルフ族)

   ヴァルドバ(ワーウルフ)

   士元勇太(元黒騎士)



騎乗馬:サジー(白毛の小さめの馬)


所持品

メイン武器:ソードブレイカー・右

サブ武器:ソードブレイカー・左

     魔神の三又槍(ランスオブラヴァル)


騎乗時の武器:鉄の棒


防具:布の服・ズボン・革の靴(初期装備)

   エルフのマント(裏面に魔法陣が隙間なく掛かれ、表はど真ん中にウロボロスのマークが入ったマント)


アイテム:エリナから貰ったリュック

    (非常食各種、水、身分証、支援金五十ゴールド、地図、治療セット箱)

     キャンプ用品一式     

     水晶の荒粒

     追憶のペンダント(エレクトラ王妃から借りた物。マナの木の持ち物?)

     砥石一式

     鉄くずの入った袋

     メメリカ草(痺れ消し草の粉末一袋)

     皆とおそろいの裁縫セット(緑)


所持金:十三ゴールド

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