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転生おじさん立志伝~一国一城の主を目指して冒険者から成りあがる!~  作者: 田島久護
エルフの里潜入の章・急

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第百十九話 並び立つ二人

「元々お前の攻撃ならダメージは受けるのだ。当たり前のことでそんな嬉しい顔をすることはない」

「俺がお前から受けた絶望を考えれば、少しでもダメージを与えられた喜ぶのは普通だよ」


「フフ……小さなことでも喜びを感じられるのは良いことだ。それが最後の喜びにならなければいいがな!」


 腹から手を放し傷痕を見せながらラヴァルは巨体を揺らして突進してくる。攻撃はこれまでよりモーションが大きくなるが、当たれば先ほどとは比ではないくらいのダメージを受けるだろう。


油断せずに避けながら確実にダメージを与え、積み重ねていくしかない。動きを見たいところだけどここは敢えて打って出よう、そう考え相手がこちらに来る前に飛び出した。


「勇敢だなコーイチ……だがそれは無謀というものだ!」


 一足早くこちらが間合いを詰め斬りかかるべく、剣を振り上げたところで予想だにしない速度で右手が迫ってくる。ラヴァルの言葉からしてわざと遅いように見せかけていたようで、それに見事に釣られてしまったらしい。


なんとか致命傷だけは避けて距離を取り、生命変換(オーラヒール)を使って体勢を立て直そうと剣腹を向け、冥府渡り(デッド・オア・ダイブ)で避けようと試みた瞬間


「迂闊だぞ! コーイチ!」


 背中を蹴られそのままラヴァルの腹に突っ込んでしまう。弾力のある腹に沈み込んだ後で跳ね返され、元の位置を通り過ぎた時に見えた者に驚く。


「黒騎士……貴様まだいたのか」

「お生憎様だな。俺はお前と戦う為にコーイチに頼み込んだのだ。あの程度で引き下がる訳がないだろう」


「お前と私の差は歴然だ。それを知って尚挑むというのか?」

「力尽くで無理なら方法を変えるまでのこと。幸いお前の間抜けな部下のお陰で良い方法を思いついてな」


 勢いがなくなるまで転がり、素早く立ち上がり二人のやり取りを見ていたが、黒騎士の手に持つ剣から黒い霧のようなものが出ていた。


俺の魂斬り(ソウルスラッシュ)を参考にしたのかと思ったけど、話の内容からしてラオックが関係しているようだし違うのだろう。


ラオックが関係しているとして彼がラヴァルを倒すため、黒騎士に何かアドバイスするとはとても思えない。いったいどんな手を思いついたのだろうか。


「……なるほどな。ラオックを生贄にして剣を強化したのか、コーイチを真似て」

「俺は強い奴に勝つためなら方法は厭わん。運が良いのか俺が方法を模索していた時に、お前の部下が俺の目の前に落ちてきた。これを使わない手は無いと思ってな」


 どういうことなのか分からず問うと、俺の鎧のやり方を真似たのだと黒騎士は答える。黒騎士の鎧はたしか人間族の魂などを生贄に捧げて強化したと聞いた。


「まさか黒騎士、ラオックを」

「お前は甘いのだコーイチ。魔神の右腕が神に何をされようとも、お前に協力する訳が無かろう。それは先ほど背後から攻撃を受けたのでも証明されている」


「だがしかし生贄にするなんて!」

「心配するな。俺は呪術師ではないので永遠に縛ることは出来ない。その剣と同じで一日持てばいい方だろう」


「一日経ったらラオックはどうなるんだ?」

「解放される。コイツらは本体を倒さねば死ぬことは無い」


 ラオックが死なないと聞いてほっとしつつ、生贄にして剣を強化する方法を知っていたにもかかわらず、周りのエルフたちに手を出さなかったことが少し嬉しかった。


「じゃあ行きますか」

「迷いはないか?」


「もちろん。そっちは?」

「俺の迷いはとっくの昔に死んでいる!」


 黒騎士と並び立っち覚悟を確認し合った後で、雄叫びを上げながらラヴァルに斬りかかる。元々の身体能力は黒騎士の方が上なので、彼が先行して先ほど傷つけた腹目掛け、切っ先を向けながら猛スピードで突進していく。


「狙いはそこだろう? 読めているぞ!」

「そんなことは百も承知!」


 黒騎士目掛けて炎を吐き出したものの、熱いはずなのにものともせず腹へ剣を突き刺す。ラヴァルは堪らず雄叫びを上げながら、腹の前にいる黒騎士を手で叩き吹き飛ばした。

冒険者ランク:シルバー級

職業:二刀流剣士(初級)

魔法:生命力変換オーラヒールLv.2

   冥府渡り(デッド・オア・ダイブ)Lv.2

   魂斬り (ソウルスラッシュ)Lv.2


仲間:エイレア(エレクトラ王妃の妹のエルフ族)

   ヴァルドバ(ワーウルフ)



騎乗馬:サジー(白毛の小さめの馬)


所持品

メイン武器:ソードブレイカー・右

サブ武器:ソードブレイカー・左

     クリスタルソード(王妃がエルフの里から持ち出した秘剣。追憶のペンダントが無ければ抜けない。鞘のベルトを肩から斜め掛けし背中に背負う)

     神の使いの剣(ダークルーンソード)

騎乗時の武器:鉄の棒


防具:布の服・ズボン・革の靴(初期装備)

   エルフのマント(裏面に魔法陣が隙間なく掛かれ、表はど真ん中にウロボロスのマークが入ったマント)


アイテム:エリナから貰ったリュック

    (非常食各種、水、身分証、支援金五十ゴールド、地図、治療セット箱)

     キャンプ用品一式     

     水晶の荒粒

     追憶のペンダント(エレクトラ王妃から借りた物。マナの木の持ち物?)

     砥石一式

     鉄くずの入った袋

     メメリカ草(痺れ消し草の粉末一袋)

     皆とおそろいの裁縫セット(緑)


所持金:十三ゴールド

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