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女神救済 世界は彼女を忘れない  作者: 舞
第一章 私の生きる意味
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第三話裏設定

<第三話の時系列>

第二話終了から数日後。

フィリアは山間部へ入る。

そこで吹雪に巻き込まれ、遭難しかける。

吹雪の中で偶然見つけた一軒家。

そこに住んでいた兄妹と出会う。

滞在期間は約二日半。

三日目の未明、フィリアは誰にも告げずに旅立った。


<フィリアの身体能力>

見た目は細く儚げに見えるものの、数か月にわたり老夫婦の農場で働いていたため基礎体力は高い。

旅に出てからも毎日歩いているため、持久力は特に優秀。

同年代の少女と比べればかなり体力があり、身体能力は成人男性には及ばないものの、平均的な成人女性を上回る。

戦闘経験はないが、畑仕事や薪運びなどの肉体労働には慣れている。

そのため重い荷物を持って長距離を歩くことも可能。

本人にその自覚はない。

また、自分が体力に優れているとも思っていない。

「みんなこれくらいできるものではないでしょうか」と本気で考えている。


<雪の日の兄妹>

名前:イヴェール

年齢:15歳

ノエルの兄。

父が亡くなった後は母を支え、母が亡くなった後はノエルを育ててきた。

村の荷運び、雪かき、薪割り、家畜の世話など、仕事は何でも引き受ける。

いつ倒れてもおかしくない生活を続けていた。

実はかなり疲れているが、絶対に弱音を吐かない。

大人は信頼できないし、ノエルを不安にさせたくないから。


栄養状態は良くない。

いつも自分の食事を減らし、その分をノエルへ回していた。

その結果、十五歳としては少し小柄。


当初フィリアを警戒していた。

だが、ノエルの面倒を見る、家事を手伝う、食料を無駄にしないなどを見て、少しずつ警戒を解いていた。本人は認めない。


父親の家族を見て、大人を信頼せず頼れなかったが、自分が死んだら妹を守れないことに気がついた。

周囲の大人に助力を求めたところ、皆快く引き受けた。

村の人たちも彼らの住んでいる家が村から離れており、周囲も負担に気づかず母親を過労死させてしまったという負い目を抱えているようだ。


名前:ノエル

年齢:6歳

イヴェールの妹。

母が亡くなってから泣く回数が減った。

本当は寂しい。本当は怖い。本当は誰かへ甘えたい。

けれど、兄を困らせたくなくて言えない。

だから人前では元気に振舞っている。

お風呂で「……お母さん」と呟いたのは無意識。

母を失ってから初めて安心できた瞬間だった。

本人は覚えていない。


ノエルにとってイヴェールは、お兄ちゃん・お父さん・お母さん全部だった。


<兄妹の両親>

名前:ローラン

享年:30歳

兄妹の父親。事故死だった。

ノエルが生まれてすぐのこと。木材運搬中の事故だった。

名家の出だが駆け落ち同然で出奔したため、父親側の親族との関係は悪かった。

遺産や土地の権利を巡って争いとなり、最終的に母と兄妹は故郷を離れることになる。


名前:クロエ

享年:33歳

兄妹の母親。ローランとは恋愛の末、周囲の反対を押し切って結婚した。

夫亡き後、二人を守るために故郷を離れ女手一つで働き続けた。

彼女自身頼れる親族もすでにいなかった。

縫い物。洗濯。炊事。農作業。

何でもした。しかし限界だった。

フィリアが旅立つ少し前、秋に倒れそのまま帰らぬ人となった。

彼女は病床でうわ言のように、2人の名前を呼び続けた。


<村の人々>

兄妹の家は村の外れにある。

村の人々は家族を気にかけ、積極的に仕事を斡旋していたが、それが逆に負担になっていたことに気づいていなかった。村人たちはクロエを救えなかったことへ心を痛めている。

イヴェールと話し合いをし、和解をすることで、今後は労働以外にも積極的に援助することになった。


ノエルとイヴェールを生かしたいと思った。

春を迎えてほしいと思った。だから手を差し伸べた。

贖罪ではない。希望である。


<母の日記>

母が残した最後の記録。

本当は兄妹へ読ませるつもりだった。

しかし突然の死により、二人とも生活に追われて読む余裕がなかった。

最後のページには、「もしもの時は、裏の樫の木の下を掘りなさい」と書かれていた。

埋められていたのは、父の形見、少額の貯金だった。

大金ではない。

けれど兄妹が冬を越えるには十分だった。


<日曜夕方夜にやっているアニメ番組のオープニングの最後に出てくるような、小さな家>

海洋類の名前を持つ、一家の物語のオープニングの最後。

家族皆で駆け込むあの家である。

実際そんな感じの家なのだ。

三角屋根に煙突のある小さな家。

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