表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
6/9

第6話「ウェルカム、トゥザ―」

5分ほどして先頭に着いた。

スタッフにチケットを3枚渡す。

スタンプが押され、こちらに返される。

回転扉を押し、ゲートをくぐる。

「ウェルカム、トゥザ―」

発音の良い男性の声が俺達を迎えた。


6歳になるヴィクトリアはここに来るのがずっと楽しみだった。

D社のアニメを食い入るように眺め、就寝時には絵本を読み聞かせてもらっていた。

ヴィクトリアはエントランスにいる着ぐるみのキャラクターに駆け寄った。

だが、人だかりが多くて、キャラクターを見れないようだ。

俺はヴィクトリアを抱きかかえ、肩に座らせた。

とても喜んでいるようだ。

俺はこのキャラクターは知らない。

「行こう、乗り物乗りたいだろ」

「うん」

ヴィクトリアを下ろし、ストリートを通る。

カラフルなそして様々な時代、地域の建物のようなレストランやグッズストアが軒を連ねている。


それを抜けると、シンデレラ城の見える池に出る。

最初に、ヴィクトリアの好きな映画の2足歩行化された動物ゾーンに向かった。

そしてこの子が乗りたがっていた、警察車両に乗って彼らの世界を探検するアトラクションに並んだ。

乗り場までの道中に映画にちなんだものが並ぶ。


結果、ミロスとヴィクトリアは楽しそうだったよ。

でも俺は知らないので、楽しめなかったようだ。


次は妻が好きな海賊の映画だ。

これは俺も知っている。

とは言っても、そんなに覚えてない。

おそらく8歳までの記憶だろう。


俺達の晩になり、ボートに乗る。

ゆっくりとアトラクションが動き出した。

次第に陽気なシーンから激しく戦闘を行う船のシーンとなった。

そしてそこで止まった。

シーンの演出なのかと乗っている乗客はあたりを見回したが、あまりにも止まっている時間が長かった。

「ねえ、何かあったの?」

「え、いや大丈夫だ」

俺は不安そうにこちらを見るヴィクトリアの頭を撫でた。

いや、ここから骸骨とかが出てくるから、何もなかったにしても怖いだろうな。


5分ほどして、ボートが動き始めた。

だが、正規のルートを外れ、従業員の作業用ルートに入る。

乗っていた俺達含む乗客は皆不安がっていた。

だがゲートが開くと驚いていたのは業務員だった。

「早く、降りてください」

バーが上がり、俺達は降りる。

ボートを見る。

一番後ろ、その背もたれをつかむように、人間の腕があった。

だが、それはまるで腐っているようだ。


放送がかかる。

「館内にて非常事態が発生しました。スタッフの方はゲストの方を従業員ゲート含む出入口へ誘導してください」

ここはまだスタッフ通路だからよいが、夢の国の中は、悪夢となっていたようだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ