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ワールド・リバース・プロジェクト<再始動>  作者: 35ki_2
アレクセイ・アンドレーヴィチ・ヴィタリー
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28/35

第28話「我々は行く末を見るもの。ワールドリバースプロジェクトが再始動した」

煙が上がっている。

あれは、火事の煙じゃない。


その煙近くでヘリは降下した。

加山がドアを開けると、多くの民衆が群がってきた。

そしてソンはヘリを降りる。

俺は加山に尋ねた。

「なあ、今パンデミックが起きてるんだよな?」

さっきからゾンビの姿が見えない。

「ああ、そうだ。だけれども、我々はこれを予知していた。ワクチン制作には間に合わなかったけれども」

「え?」

「今回のパンデミックは、上海に衝突した隕石に付着していた微生物だ。これに人間の大半が保有しているヘルペス系ウイルスが反応。一定数の人間がゾンビと化した」

隕石、上海クレーターか。

「我々はこれまでの経験からいかに人々をまとめ上げるか、パンデミックに対処するか学んだ。人々はひとつにまとまるのではなく、分散的に安全地帯を作るのだ」

ソンがおそらく側近であろう人に聞く。

「私たちの規模は?どれだけ生き残っているのだ?」

「ここは100人ほど、ですが上海でも10か所はいます。中国全体では数えきれないほど」

「よし、では各地に連絡せよ。人民よ、立ち上がれ!」

そう言うと、ソンはヘリへ戻った。

「私は、合衆国を作る口実を得てくる。頼んだぞ」

ヘリは再び上昇した。

俺は加山に再び尋ねる。

「あんた、パンデミックが起きることを知っていたのか?」

「そうだ。阻止できなかったことは非常に悔やまれるが」

「どこまでの範囲なんだ?」

「全世界」

俺は絶句した。

俺は今、世界危機と同じくらいのパンデミック規模の中にいるのか?

「慌てなくていい。人を致死されるウイルスなど、そう長く続かない。今回のウイルスも徐々に活動が停止していくことは実験で証明されている」

「持って2週間です。ですが、この2週間が大切になります」

「そう、この2週間で世界中で反乱を起こし、世界を作り変える」

「そんな、ことが・・・」

できるというのか?

「最後のピースだ」

加山が視線を下す先にはコンテナ港があった。


着陸する。

加山は扉を開け、降りる。

「君がマイケルか」

加山はそこにいた軍人1人を指す。

「なぜ俺の名前を?」

「我々は行く末を見るもの。ワールドリバースプロジェクトが再始動した」

加山はそう答えた。



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