第24話「この人物を探してほしい」
ヘリの窓からクレーター跡が見える。
この目の前の加山、この因縁の日本人男性とヘリに乗ることになったのは2回目だ。
しかも今回は謎の白人男性もいる。
「さて、依頼事項は人探しだ」
加山は写真をポケットから取り出す。
そこには赤いワイシャツを着た中年の中国人男性が写っていた。
「この人物を探してほしい」
「俺が人探し?そんなことできる頭もってねえよ」
「大丈夫だいたい場所は特定している」
「なら俺が行く必要ないだろ」
「島でね、最後に位置を取得できたのが」
「島?」
「ああ、嵊泗県の東にある、とある島。その沖合で通信が途絶えた」
加山は地図を取り出す。
地図にはバツ印がしてあった。
「この島はそこそこ広いから大変だ。そこで、君を呼んだ」
「ああ、人手がいるのね、それでマリアを使って」
「そうだ」
「わかった、でも目的を達成したらマリアと暮らせるんだろ」
「そうだな。だが最初に言った通り、彼を見つけるのが目的じゃないぞ」
「わかってるわかってる」
俺は白人男性に目を向ける。
「そこの白人は誰だ?」
「ああ彼か、彼はジェイムズ。私とは25年の付き合いだ」
白人男性は顔を上げた。
「初めまして、私はジェイムズです。世界危機で加山さんと知り合い。それ以降、補佐をしています」
「見つけたら連絡してくれ、連絡先はわかるだろう」
ああそうだ。
俺はドイツでの出来事以降、この男の組織について調べていた。
そして、遂に見つかった、加山と世界の記者団のメール記録が。
俺はドイツの出来事を全世界に発信した。
それを世界の記者団が発見し、俺にアポイントしてきた。
その場で加山と組織のことを伝えたら、向こうからメールアドレスと集会の招待をもらえた。
集会は陰謀論者の集まりだったし、メールアドレスも送ったが返答はなかったけども。
そしたらだ。
昨日のことだった。




