第19話「ああ、銃を保管してるコンテナがある」
「あれは俺の士官になる前の最後の現場だった。あんた、どこで救助された?」
「刑務所だったわ。覚えてる、私とカルヴァが結ばれた場所だもの」
ミロスは、恥じらうように言う。
「ああ・・・。まあ事件がきっかけで俺達は付き合ったんだ」
マイケルは息を鼻で吐き、顎に手を当てる。
「メイン事件で男女。ああ、聞いたことがある。腹に弾丸を食らった男と、その彼女がいたって」
「ああ、あれは痛かった」
「銃創という事なら、戦闘をしていたことだ。大丈夫だったのか?」
「なんとかな、俺の遺伝子が11人殺しと同じらしいからどうにかなったんだろうな。そいつにやられたんだ。危うく12人目になるところだった」
「大変だったようだな、ここですごい銃声がしたが、大丈夫だったか?ゾンビの大群に襲われていたんだろう」
「完全に運に頼ったのは今日が初めてだった」
「今は手ぶらだけど、武器は持ってたのか?」
「ええ、遊園地のレストランで鍋を見つけたの」
「鍋で?ここまで?6時間あったぞ、しかも見つかったのはゾンビの大群。良く持ったな」
「奇跡かと思いましたよ」
「まあ実際奇跡だった。お前に会えたことも、ここで銃が見つかったことも」
「銃?」
キムはうろたえた。
「ああ、銃を保管してるコンテナがある」
カルヴァは平然と答えた。
「・・・案内してもらっても?」
「ついてきてください」
カルヴァ達の後ろをマイケルが進んでいった。
キムは不安そうについていく。
その周りで、テントの設置が着々と進められていた。
カルヴァがとある開けられたコンテナに到着する。
「これだ」
マイケルは箱を1つとり、中に入った銃を手に取った。
マガジンを入れ、ボルトを引く。
引き金を引く。
カチッという音が鳴る。
「AK47?いや、AKの改造品だな」
マイケルはその銃を観察していた。
キムはずっと不安そうにいた。
「どうしたの?キム」
「いや、何でもないです」
マイケルは銃を置いた。
「情報感謝する。これは作戦遂行に利用する」
マイケルの腰に据えられた小型の無線機が鳴る。
「マイケル少尉。マイケル少尉」
マイケルは腰から無線機を取り出す。
「こちらマイケル」
「テント設営が終わりました。場所は予定より変わりありません」
「分かった。すぐ向かう」
マイケルは腰に無線機を戻すとしばらく考える。
「生存者のためのテントは明日以降だが、私の部隊のテントの1つを貸そう、今日はそこで寝ると言い」
「いいのか?」
「我が部隊の目的は生存者の保護。そう訓練している。ついてきてくれ」
今度はマイケルの後ろをカルヴァ達が付いていく。




