第11話「どう?私の夫は?」
ここら辺は住宅街のようだ。
遠くに川が見える。
そして、船が見えた。
小型のコンテナ船のようだ。
「ラッキーだ。見えるか?ええと」
「ん?何ですか?」
「ああいや、名前はなんだ?」
「キム、キム・ユエです」
「ああ、俺はカルヴァ。妻はミロス。この子はヴィクトリアだ。キム、あそこに船が見るだろ」
「ええ、見えますね。コンテナを1個運ぶ船のようですね。わかりました」
俺達はそれを目指して歩いた。
そして船に着いた。
乗り込み、操縦席に行く。
だが、どのボタンを押しても、どのレバーを上げ下げしても動くことはなかった。
鍵穴が見える。
「鍵だ!鍵を探せ!」
俺達は船を降り、近くの倉庫へ向かった。
窓を鍋で割り、侵入する。
中にはパッと見てゾンビが5体いた。
2体はコンテナを挟んで右側。
3体は左側にいた。
俺はゾンビに向かって走り、鍋をそいつの頭にぶつけた。
直ぐ近くにもう1体いるのは分かっている。
俺はその場にあった工具を手に取る。
そして、もう1体のゾンビに向かって投げた。
そして、ゾンビを倒したであろう鍋を続いてそいつにぶつけた。
2体ともその場に倒れた。
「どう?私の夫は?」
ミロスが言った。
「凄いですね。さすがメイン事件で生き残ったことはありますね」
そう聞こえた。
俺は引き返しコンテナを挟んだ向こう側へ行く。
3体、近くにいる。
3体相手は難しい、何かないか。
空いていたコンテナを覗く。
荷物は、タイヤだ。
しかもトラック用だ。
俺はそれを1つ背負う。
重い、60kgはあるか?
だがこの重さがあれば。
俺はタイヤをゾンビに向かって投げた。
ゾンビはタイヤの下敷きになる。
ゾンビは動いていたが、立ち上がることはなかった。
2回やってゾンビはいなくなった。
「鍵を探せ!」
俺は鉄骨の階段を上がり、コンテナの操縦席に行く。
壁に金属の箱がある。
それを開けると、いくつか鍵があった。
俺はそれを全部取り、ポケットに入れる。
そして船へ向かい、乗り込んだ。
鍵を続けざまに差し込む。
これじゃない。
これでもない。
これだ。
鍵を回す。
エンジン音がした。
「どうやって発信するんだ?」
当たりを見渡す。
「え?貴方が船を見つけたんじゃないですか。動かせないんですか?」
「うるさい、黙っていろ」
横にレバーがある。
これか?
俺はレバーを動かす。
船が、ゆっくりと動き始めた。
俺はヴィクトリアを抱きかかえる。
「ヴィクトリア!どうだ。偉大なるヴィクトリア号が発進したぞ。君がこの船の船長だ!行先を指示してくれ!」
「行先は・・・」
「いや、待ってください」
キムが止める。
何だいい時に。
「もっといい場所がある、嵊泗県です。島で、橋が本土とつながっています」
「なるほど、いい案ね。だけど、行き先はうちの船長が決めるのよ」
ヴィクトリアは手を前に出した。
「行先は嵊泗県!」
さあ、出発進行だ。




