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『専属メイド全員が重すぎる愛で迫ってくる!~大学生の僕、10人の美女に24時間甘やかされ尽くす生活~』  作者: マサキ


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第22話:恋の弾丸列車! 帰りの新幹線も11人の溺愛で大パニック

第22話:恋の弾丸列車! 帰りの新幹線も11人の溺愛で大パニック


京都の修学旅行を終え、僕たちは帰りの新幹線に乗り込んだ。

車窓を流れる景色は、京都の歴史ある風景から、日常の東京へと近づいていく。

旅の疲れで眠る学生たちを尻目に、佐藤家のメイドたちは、僕の周囲を完璧に包囲していた。

新幹線の座席は、11人のメイドたちに囲まれた僕の席を中心に、まるで要塞のように配置されている。前後左右、どこを見てもメイドの美女、美女、美女……。

僕の青春は、この閉鎖された空間の中で、物理的にも精神的にも彼女たちの「重すぎる愛」に圧迫されていた。

「ご主人様。……京都の修学旅行の全行程、ご満足いただけましたでしょうか? 私は、陽葵様が滝の水を飲む際に、ご主人様と間接キスをするのを阻止できなかった点に、強い悔いを残しておりますわ。次回の旅では、このような隙は決して見せません。私の愛は、一切の不純物を許さないのです」

結衣が新幹線の座席に凛として座り、手帳にチェックを入れながら告げる。

その手帳の表紙には、「愛の観光ツアー・反省会」と書かれている。

結衣の冷徹な瞳は、僕の一挙手一投足を見逃すまいと、鋭く光っていた。彼女が手帳を閉じる音すら、この空間では僕へのプレッシャーに感じられる。

「……っ、結衣。反省しなくていいから。ていうか、スタンガンは鞄の中にしまってくれ。新幹線の中で護身術の練習はするな。隣の乗客が怯えてるだろ……」

「あら、ご主人様。……愛の警備にスタンガンは必須ですわ。何が起こるかわからない現代社会、ご主人様の命を守れるのは、私だけなのですから。……さて、次のイベント、卒業旅行の場所の検討に入りましょう。次はやはり、二人の愛の聖地、パリなどいかがでしょうか?」

新幹線が動き出したばかりなのに、結衣はすでに次の旅行について話している。

僕の青春は、旅の終わりと共に始まる、次の旅の始まりだった。

僕の胃が、結衣の言葉だけで胃酸を吐き出しそうになる。

車内販売がやってきたが、メイドたちは誰も興味を示さない。

彼女たちの目は、僕だけに注がれている。

他の学生たちが「お土産何買ったー?」と楽しそうに会話しているのとは対照的に、僕の周囲には、濃密で、少し息苦しい「愛の空気」が漂っている。

「健太様ぁ~! この新幹線の旅も、終わってほしくないですぅ! ……陽葵、このシートの隙間に健太様と一緒に隠れて、どこまでも行きたいですっ! そして誰も知らない場所で、ずーっと一緒に……」

陽葵が僕の腕を掴み、座席の隙間に無理やり体を滑り込ませようとする。

彼女の豊かな胸が僕の腕に密着し、周囲の乗客が驚いて僕たちを見ている。新幹線の狭い座席が、さらに狭く感じられる。

「……。陽葵、それは物理的・効率的に不可能です。それよりご主人様、新幹線の加速によるG(重力)が、貴方の体内のホルモンバランスに与える影響を分析したいです。……測定器を取り出してもよろしいでしょうか? 血管の収縮率を測定します」

志保が実験道具を取り出そうとし、結衣に片手で止められる。

測定器……いったい僕の体を何だと思っているんだ。僕の血は、結衣への恐怖と陽葵への対応で、すでに最高速で循環している。

「ちょっと! あんたたち、静かにしなさいよ! 健太は今、眠るべきなの! ……ねえ健太、私の肩で寝ていいわよ。私も肩を貸してあげるわ」

美波が自分の肩を叩く。しかし、彼女の視線は、隙あらば結衣の手帳を覗き込もうとしている。

美波も美波で、僕を幼なじみという立場を利用して独占しようとしているだけだ。

新幹線の中は、すでに動く「愛のバトルフィールド」だった。

東京駅に到着した瞬間、メイドたちは一斉に動き出した。

降りる乗客を遮り、僕を先頭にしてホームへと降りる。

東京駅の雑踏が、僕たちを飲み込む。

しかし、11人のメイドたちの存在感は、人混みの中でも圧倒的だった。

「ご主人様。……お屋敷へ帰ったら、今回の旅行の『再現性愛』の検証を行いますわ。……あの祠での、祈願のシーンを再現するのです。……結衣の命令に従いなさい、佐藤健太」

結衣の言葉に、メイドたちは一斉に瞳を輝かせ、僕の周りを囲んで高速で改札へ向かう。

僕の青春は、決して終わらない。

11人の重すぎる愛が、東京の雑踏の中に僕を引きずり込んでいく。

僕の足が、自動的に屋敷へと向かうように、彼女たちによって操られている。

屋敷に帰ると、そこには母の恵子が待っていた。

彼女は、11人のメイドと僕が帰ってきた姿を見て、嬉しそうに微笑んだ。

「おかえり健太! 修学旅行、楽しかったみたいじゃない! ……あんた、11人の嫁たちに、ずいぶん若返らされたわねぇ。顔色が、少し青白いけど、それは幸せの証拠ね!」

恵子がお節介な笑顔で、僕の服についた白い粉(志保の実験の残骸)を払う。

青白いのは恐怖の証拠だ。母さんは、息子が愛の牢獄に囚われていることに気づいていない。

「……母さん。楽しいっていうか……命がけだよ。……この旅で、僕の寿命は確実に縮まった」

「ふふ、愛は命がけでなければ、本物じゃないわよ。……さあ、11人の嫁たち、健太に次の愛の訓練をお願いしますね! ……あ、健太、今夜はちゃんとご飯を食べるのよ!」

恵子の言葉に、メイドたちは一斉に「はいっ!」と返事をする。

ランキング1位を維持するその愛は、どこまでも深く、重く、そして僕を溺愛の海へ沈めていく。

僕の青春は、この屋敷の中で、彼女たちの愛と共に永遠に続くのだ。


第22話 完


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