表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『専属メイド全員が重すぎる愛で迫ってくる!~大学生の僕、10人の美女に24時間甘やかされ尽くす生活~』  作者: マサキ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

20/21

第20話:京都パニック! 11人のメイドと古都で愛の観光ツアー

第20話:京都パニック! 11人のメイドと古都で愛の観光ツアー


「……というわけで、佐藤健太の大学2年生、最大のイベント『修学旅行』の幕が上がります!」

僕は講義室で、幼なじみの美波に詰め寄られながら溜息をついていた。

大学主催の修学旅行。行き先は古都・京都。

しかし、僕の周りには、すでに防寒具ならぬ「防愛具」を身にまとった11人のメイドたちが、異様なオーラを放ちながら控えていた。

「ご主人様。……京都の素晴らしい景色、私たち11人で、余すところなくご案内いたしますわ。もちろん、観光ガイドブックなど不要です。私の脳内データに、すべてのルートが刻まれていますので」

結衣が凛として告げる。彼女の持つ鞄には、なぜか護身用のスタンガン(?)らしきものがチラリと見えている。

「ふふ、京都の歴史的建造物よりも、健太様の歴史を私が一番理解していますわ。……私の愛の歴史を、修学旅行中に証明してみせますわ」

志保が眼鏡を光らせる。彼女の持っている手帳には、「健太との接近行動記録」と書かれている。

「ちょっと! 修学旅行はメイドの仕事じゃないわよ! 健太は私が京都の歴史、じゃなくて! 青春の素晴らしさを教えてあげるんだから!」

美波がスキーウェアのようなコートを脱ぎ捨て、修学旅行用の服装に着替えながら主張する。しかし、彼女のバッグにはお守りが大量に入っており、それが何を守るものなのかは言うまでもない。

京都に到着して早々、僕たちは注目の的となった。

11人の絶世の美女を引き連れた大学生。

清水寺の舞台で、メイドたちは次々と「健太様と愛を誓うスポット」を見つけ出しては、僕を無理やりそこへ連れ込んだ。

「健太様ぁ~! この音羽の滝の水を、二人で一緒に飲みましょうっ! そうすれば、永遠に結ばれるって、莉奈ちゃんが言ってましたぁ!」

陽葵が僕の手を引き、滝の水を汲む柄杓へと顔を近づける。

彼女の豊かな胸が僕の腕に密着し、観光客の視線が突き刺さる。

「……っ、陽葵、これ、一杯しかないぞ!」

「ふふ、ご主人様。……間接キスなど、私たちの愛の前では些細なことですわ。……陽葵、終わったら次は私の番ですわ」

結衣が背後から冷徹な笑顔でプレッシャーをかける。

僕の青春は、観光ではなく、命がけの愛の争奪戦と化していた。

嵐山の竹林を歩いているときだった。

11人の美女が一斉に僕を見つめ、何やら密談をしている。

「……。健太様。この静寂の地で、私は貴方の全DNAを、京都の美しい竹林の土に埋める……いえ、記憶することを提案します」

志保の言葉に、僕の背筋が凍る。

「志保さんっ! それ、怖すぎますぅ!」

陽葵が志保を止めようとするが、メイドたちは僕を囲むようにして、竹林のさらに奥へと誘導した。

そこには、小さな祠があった。

「ご主人様。……ここには、愛の神様が祀られていると言われています。……私たちは今から、この神様に『佐藤健太の永遠の所有権』を祈願します」

結衣が祠の前に立ち、厳かに祈りを捧げ始めた。

10人のメイドもそれに続く。

僕は、自分の青春が、とんでもない方向へ進んでいることを悟った。

でも、不思議と嫌ではなかった。

11人の愛の重さが、僕の青春そのものになっていたからだ。

宿に入ると、部屋は全員大部屋だった。

ふすまを隔てた隣の部屋からは、他の大学生たちの「誰とどこに行こうかな」という青春真っ只中の会話が聞こえてくる。

「……あ、あの、みんな。夜は少し静かに……」

「ご主人様。……京都の夜は長いですわ。……私と、夜の京都を二人で散歩しませんか? 誰にも邪魔されない、静かな場所へ」

結衣の誘いは、もはや断れない命令だった。

「ちょ、ちょっと結衣さん! 健太を連れ回さないでよ! ……健太、私と一緒に温泉行こう!」

美波が僕の腕を引っ張る。

11人の美女たちが、僕をめぐって部屋の中で再び火花を散らす。

ランキング1位を維持するその情熱は、古都京都を揺るがすほどの熱量だった。

僕は、11人の愛の奴隷として、この激しい修学旅行を駆け抜けていく。


第20話 完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ