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『専属メイド全員が重すぎる愛で迫ってくる!~大学生の僕、10人の美女に24時間甘やかされ尽くす生活~』  作者: マサキ


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第19話:ホワイトデーの誓い! 11人の嫁たちとの甘い逆襲

第19話:ホワイトデーの誓い! 11人の嫁たちとの甘い逆襲


バレンタインの「チョコ罠」から一ヶ月。

佐藤家の屋敷は、ホワイトデーに向けて再び熱気と、少しの殺気に包まれていた。

僕、佐藤健太は、リビングのソファーで、結衣と志保から、それぞれの「バレンタインの罠」の成果について報告を受けていた。

「ご主人様。……バレンタインのチョコを食べた後、陽葵様が『ご主人様の夢を自由に操る権利』を行使した際、健太様の心拍数が平時の1.5倍に跳ね上がった記録がございますわ。これは非常に興味深いデータです」

志保がデータを指し示しながら、冷徹な口調で報告する。

彼女の目は、僕の体調を心配しているのか、それとも次の実験のデータとして見ているのか、判断がつかない。眼鏡の奥が不気味に光っている。

「……っ。あの時のことは、まだ夢であってほしいんだ。……陽葵のやつ、僕に一体何を……。毎晩毎晩、夢の中で全員に追いかけ回されるのは勘弁してくれ」

「ふふ、ご主人様の心も体も、私たちの愛で満たされているということですわ。……さて、ホワイトデー。ご主人様は、私たちにお返しをしてくださるのですよね? 期待して待っているメイドたちの瞳は、暖炉の火よりも熱いですわよ」

結衣が、僕のすぐ隣で、吐息が聞こえる距離まで顔を近づけてくる。

彼女の瞳には、「期待」と「強制」が混ざり合った感情が宿っていた。

この屋敷において、お返しは義務であり、その内容はメイドたちによって、僕の合意なく決められる。

「結衣、財布の紐が限界なんだけど……。佐藤家の財産といっても、無限じゃないんだぞ」

「あら、ご主人様。……お金では買えない愛もございますが、ご主人様の愛の大きさは、お返しの金額に比例するのですわ」

リビングでは、メイドたちがホワイトデーのプレゼントについて話し合っていた。

その熱気は、春の嵐のように激しい。

「莉奈はっ! 健太様から、一生解けない『愛の首輪』が欲しいですっ! ご主人様と莉奈を、物理的に繋ぎ止めてくださいっ!」

「……。莉奈、それは比喩として重すぎます。物理的拘束は効率が悪いです。……健太様、私は貴方の全DNAデータを保有していますが、それを最新の最新のハードディスクに保存し、さらに私がそれを常に持ち歩く権利をプレゼントとしてお返しいただきたいです。私の首に下げます」

志保の要望は、もはやプレゼントの域を超え、ホラーの領域に片足を突っ込んでいる。

ハードディスクにDNAデータ……いったい何をしようというんだ。

「ちょ、ちょっとあんたたち! 健太を困らせないでよ! プレゼントは健太の『気持ち』が一番なんだから! ……でも、私はこの高級ブランドの限定バッグが欲しいけどね! 健太、買ってくれるわよね?」

美波が僕をかばうように前に出たが、その顔は真っ赤で、手には何やら高級ブランドのカタログが握られていた。結局、彼女も同じ穴の狢ではないか。

「美波様。……気持ちも大切ですが、私たちメイドにとっては、ご主人様の『具体的な行動』が、愛の証明なのですわ。美波様は幼なじみという立場に甘えていらっしゃいますが、ここでは関係ありませんわ」

結衣の言葉に、美波は反論できず唇を噛んだ。

僕は逃げ場がないことを悟った。

11人全員に、それぞれの重すぎる愛に応えるお返し……。

僕の財布と精神が、限界を迎えるのは時間の問題だった。

ホワイトデー当日。

僕は結衣たちを引き連れ、街の高級ショッピングモールを訪れていた。

11人の美女を引き連れた僕は、再び注目の的となり、周囲から羨望と驚愕の視線を浴びていた。

ショッピングモールの店員たちは、僕たちが入店しただけで青ざめている。

「ご主人様。……私には、このダイヤモンドのネックレスを。……貴方の愛の輝きを、私の首元に常に感じていたいですわ。他の方の視線を、その輝きで眩ませるのです」

結衣が、誰もが目を見張るような高級店で、迷いなく指をさす。

その価格は、僕が一年間のアルバイトで稼ぐ金額を遥かに超えていた。

「健太様ぁ~! 陽葵は、この高級温泉宿のペア宿泊券が良いですぅ! 健太様と二人きりで、ふやけるまで浸かりたいですっ! そこなら誰も邪魔しませんっ!」

陽葵が僕の腕を掴み、自身の豊かな胸に埋め込む。周囲の視線がさらに痛い。

「……。私は、佐藤家の屋敷の敷地内に、最新の『愛の研究所』を建設する許可と資金を。……ご主人様、貴方の愛を科学的に証明するためですわ。実験にはご主人様も必須です」

志保の要望は、もはやショッピングモールの規模を超えていた。

僕はショッピングモールに何をしに来たのか。

屋敷に戻った夜。

暖炉の前で、僕は11人のお返しを終えて、脱力感に包まれていた。

僕の銀行口座は、佐藤家の財産とはいえ、無視できない額が減っていた。

メイドたちは、プレゼントを抱きしめて、恍惚とした表情を浮かべている。

「ご主人様。……素晴らしいお返し、ありがとうございますわ。これで、ご主人様が私たちのことをどれほど愛しているか、改めて証明されました」

結衣が僕の膝の上に座り、僕を抱きしめる。

彼女の体温が、冷え切った僕の心に染み渡る。

「……健太。……あんたさ、本当はこんなに重いの、嫌なんじゃないの? 私なら、そんなことさせないのに」

美波が少し心配そうな顔で、僕の隣に座った。

「……正直、少し疲れることもあるよ。でも……」

僕は11人のメイドたちの顔を見渡した。

彼女たちは、僕を愛することにすべてを賭けている。その一途さは、僕にとって何よりも重く、そして心地よい愛の牢獄だった。

「でも、みんなが僕を必要としてくれてる。……その重さ、全部受け止めてやるよ。僕には、君たちしかいないんだから」

僕の言葉に、結衣は満足げに微笑み、美波は照れくさそうに笑った。

志保は「……論理的結論ですね」と呟き、陽葵は号泣して僕に飛びついた。

僕の理性が、彼女たちの熱気の中で溶け去っていくのを、僕は感じていた。

11人の嫁たちとの、終わりのない、熱い熱い愛の物語。

春の訪れとともに、僕の心臓は、彼女たちの愛の鼓動と完全に同期していた。

この愛の牢獄こそが、僕の生きる場所なのだ。


第19話 完


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