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転生錬金術師は楽しみたい  作者: ルケア


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女神の涙

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「ふはははははははは! 見ろ! 完璧だ! これが完成品だ!」


「……といわれてもなんですけど。見た目はトパーズそのままですし」


「……だな。見て解るものでもない。見て解るのであれば苦労はしない。宝石的な価値があるというのであれば、見て解るが、磨かないと意味がないからな」


「精霊石の昇華に成功したんだ! これで最高品の供物が作れる!」


「……多分ですけど、これってもの凄い価値があるんですよね? それこそ貴族が欲するだけの価値があるんじゃないですか?」


「だとは思うぞ。話が本当であれば、2属性の力を持った宝石のはずだ。それをアクセサリーにするのであれば、土属性と嵐属性を強化してくれるはず。魔導爵家なら何処でも欲しいとは思う」


 最高のものが出来上がった。供物にぴったりだ。これでこそ錬金術。だから辞められない。止まらない。こういうものが出来上がるから良いんだ。本当に最高だ。


 これをアクセサリーにするのであれば、土属性と嵐属性の魔法を強化してくれるだろう。そんな事はどうでもいいんだが。精霊石の昇華に成功した。この意味が解るか?


 今まで誰も成し遂げられなかったことをやったんだ。精霊石で止まると思われていたんだ。1属性だけでは絶対に無理な領域なんだよ。2属性にして初めて到達できるライン。それがこれだ。


「うーん。品質も良いし、土属性と嵐属性の性質が残っているね。でも、これを使って精霊は呼べないかな。精霊としてはこの属性に不快感を感じてもおかしくないし。自然のものではないからね。人工的な属性でしかない。これで魔法を組み立てるのは難しいだろうけど、出来ない訳じゃないか。その魔法も強化されるんだろうけど、効率的にはあんまり、かな? イメージが固まらないだろうし」


「そうなのですか? 詳しくは解らないのですが」


「うん。精霊は来ないね。確実に言える。供物がこれだと、精霊もどうしていいのかが解らないだろうし。様子は見るだろうけど、来ないよね。他の魔物だとどうなるのかが解らない所ではあるけど。無難に考えるのであれば、上位の存在しか呼べないって可能性もあるんだよね。普通の魔物では、この供物はやり過ぎだから。普通じゃないのが来るんじゃないかな」


「普通じゃない召喚獣が来るのは確定か……。グラーデンが喜んでいるのはいいが、本当に供物にするべきものなのか?」


「装備品にした方が良い気がしますけど、トパーズはある程度取れますからね。自分たち用のものは作りそうではありますか」


「完成したのはいいが、名前を何にしようか。精霊石では駄目だ。名前が被る」


「精霊は付けない方が良いとは思うよ。精霊が嫌う物でもあるからね」


「精霊の上となると、なんだ? 神か?」


「うーん。単純には言えないけど、精霊は神に近しいものではあるよ? 神は、まあ、色々とあるんだけど、下級神であれば、中級神が作れるし、それも上級神が作れる。世界が創造するのは最上級神だけだしね。それ以外は神が作ったものでしかない。人類も魔王も、神の創造物でしかない。精霊はちょっと特殊。最上級神が作った属性から自然発生したものだしね。ある意味では、神と同列とも言える。まあ、能力的な意味では、神には勝てないけど」


「となると、この物質は神の名を与えても良いのかもしれない。そうなってくると色々と候補が浮かんでくるぞ。何にしようか迷うな……。どうしたものか」


「神の名を勝手に使っても良いのでしょうか?」


「問題はないだろう。貴族だって神の名を語るものはよくある事だ。それでも罰を与えられていないのだから、問題にはならないはずだ。問題になるのであれば、神が直接介入してくる場合があり得るからな。そんな事態にならないのであれば、問題ないだろう」


「そういう事だね。神は基本的には傍観者でしかない。介入してくる事は稀だよ。まあ、対処するにしても下級神が出てくるだけだろうから、大事にはならないとは思うけど」


「よし! 決めたぞ! 女神の涙にしよう。比較的かっこいいと思うんだ」


「……神が泣いたことにされてますけど?」


「良いんじゃないか? 言葉の響き的には問題ないとは思うが」


「神だって泣くからね。その涙って事にしておけば、まあ、神を直接使っている訳じゃないから良いんじゃないかな。まあ、気にしても無駄だとは思うけど。神が泣くなんてそうそう無いけどね」


 神の涙。良い響きじゃないか? これを加工して、最高級品を作るのだ。カットは俺がやるにしても、細工は細工師の誰かに頼んだ方が良いだろうな。その方が色んなものを引き出せそうな気がしないでもない。


 俺はあくまでも錬金術師だからな。素材を昇華させたりすることは得意でも、その後は他のクラスに任せた方が良い事もある。まずは沢山作ろう。それで品質の良いものをカットして、それを最終的な加工をしてもらう。装備からアクセサリーに関してまで、全部を土属性と嵐属性に統一するのだ。


「あ。そう言えば、シルエンディールに聞きたいことがあるんだった」


「ん? 何かな?」


「オリハルコンは金から作られるって事で良いんだよな?」


「オリハルコンね。金から作られるって事は間違いじゃない。けど、正解でもない。金は加工はしやすいんだけど、魔力とは相性があまり良くなくてね。金単体じゃあオリハルコンにはならないんだよ。銅を混ぜないといけない」


「ん? 銅なのか? 銀じゃあ駄目なのか?」


「銀じゃあ駄目だね。銀だと色々と反発してしまうから。銅だと良い感じに魔力と混ざってくれるというか、金と魔力を繋ぎとめる役割を果たすからね。銀じゃあちょっとそれが弱いんだ。だから反発する。理論的には、そうだね。銀だと少しマイナスが多すぎるって感じかな?」


「……ああ、そういう事か。なんとなく解った。で? 比率はどんな感じなんだ?」


「そこまでは解らないかな。オリハルコンを作ったことがある訳でもないしね。研究は必要だとは思うよ? けど、ここまで聞いたのであれば、案外すぐだとは思うけど」


「金と銅の合金に魔力を付与する形で良いのであれば、何とかなる。それに属性を付けるとなると、中々に難しいだろうが、全員がレベル130になるまでには何とかしてみようとは思う」


「とは言うが、次の5日でレベル130は濃厚だぞ? 時間はあるのか?」


「ですよね。後はヒーラーのエレンがレベル128まで上がっていますから、それを130にするだけですし。後1人のレベルを2上げるだけなら簡単だとは思いますけど……」


「その5日で終わらせてみせる。すまんが、次の5日間は12人で行ってきてくれ。俺は本格的に研究に没頭する」


「……まあ、少なくても問題は無いからいいが」


「ですね。ある程度は狩りを中心にやりましょう。目標の達成は早い方が良いですし」


「だな。そういう計画で行くか」


 俺は研究に没頭するから。そのくらいの時間は稼いでくれ。俺は5日でオリハルコンを作り、更に2属性付与までやらかして見せる。そのためには、ある程度の準備が必要だ。という事で、市場に行くのと、商業ギルドにいかないといけない。仕入れだ。沢山の素材を仕入れないといけない。


 色々と考えてあるんだ。最適な配合はどうしたものかという考えはあるんだよ。それをひたすら温めてきたんだからな。……オリハルコンとミスリルのどっちが良いのか論争はあるとは思うけど、どうなんだろうな。武器としてはどちらの方が良いんだろうか。


 量産がしやすい方で考えるのであれば、ミスリルだ。銀なら沢山ある。金はまだいけない場所にあるから、量産をするならミスリルになってくる。後々の事を考えたら、どうなるんだろうな? 金の入手の目途が立ったら、オリハルコンに置き換えていった方が良いんだろうか。


 その辺の勝手が解らない。まあ、検証に検証を重ねていけば良いだけの話ではあるんだけどな。そういう実験はやらないといけない。どの道やらないといけないんだから、後で考えた方が良いな。まずはオリハルコンを作る所からだ。


 作ってしまえばこっちのものだ。後はどうとでもなる。作れれば良いんだ。そうしたら、最高の供物が出来上がるだろう。何が呼べるのかは知らないが、ドラゴンだって呼べるはずだ。それだけのものを揃えたって事になるはずだから。ゲーム以上の供物を揃えているんだ。レベルは余裕で超えてくるだろう。

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