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転生錬金術師は楽しみたい  作者: ルケア


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見解の相違

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 国としても、冒険者ギルドとしても混乱しか出てこないだろうな。実は魔族って1種類じゃないんですよと言われてしまったら。別の世界からやってきているんですってのは、解っていたかもしれない。けど、複数の世界から来ているかどうかまでは知らなかったんじゃないか?


 俺はそう思う。そうじゃなければ、魔族と一括りにしなかったとは思うし。状況証拠的なものでしかないが、大昔は、今回帰った魔族と交流があったんだろうし。


 その時に、召喚の魔法陣を教えてもらった可能性が高いと踏んでいる。アウスラリアが使った魔法陣と同じ文字があったからな。それが何を意味しているのかは、まだ解らない。けど、何かしらの文字が同じだという事は、同じ文明が作ったものであるという事でもある。


 魔法陣の扱いに長けた魔族なんだろうとは思う。それこそ、魔法陣の扱いに関しては、この世界の誰よりも詳しかったんじゃないだろうか。


 そんな種族と技術交流できたのは、僥倖なのかもしれない。昔の話ではあるんだけどな。……それで古代文明の召喚の魔法陣を失くしてしまったのであれば、愚かとしか言えないんだけど。


 ただ、擁護するのであれば、古代文明の召喚の魔法陣は32種類もあった。それを全部覚えないといけないというのもある。月ごとに使う魔法陣が異なる事も考えると、1つの魔法陣である程度の召喚獣が出てくるというのは画期的でもあったんだろうな。複雑な32種類も覚えなくて済むんだろうし。それに置き換えてしまったというのも解らないでもない。


 まあ、複雑なのには理由があるし、それなりの意味があったんだろうけど、今となっては無意味になってしまっているからな。仕方がないとは思う。


「ふむ。魔族が複数いるという可能性は無くはない。だが、魔族の1種が帰ったという保障はどこにもない訳だがな」


「それはそうだろうな。俺も推測でしかない。ただ、クラマリナ坑道という地下を使ったのも、魔力を充満させないといけないという縛りがあったからだとは思う訳だ。何処でも良いのであれば、地上でやるのが一番早いからな。わざわざ地下を選ばなければならなかった理由があるはずなんだよ」


「それが帰るための魔法陣を起動させるためとな。……解らないでもない事ではある。が、その推測が正しいとも言えない。原因の排除には成功したのかもしれないが、魔族という脅威が帰ったという話はしない方が良いだろうな」


「その辺は任せる。俺はあくまでも、その場での推論を語ったまでだ。俺ならそうするという事でしかない。確実に合っているとも言えない。始めは魔王を探すために魔法陣を設置したんじゃないかと思っていたからな」


「魔王を探すためだと?」


「そうだ。魔王は人類しか襲わない。そういう風に出来ていると聞いた。であれば、魔族が魔王を探して、封印を解除するんじゃないかと考えていたんだ。ただ、それをするにしては、その魔法陣では出来ないし、わざわざ地下でやる事でもないって考え直したってのがある。地下でやるにはある程度のメリットはある訳なんだが、空間に魔力を充満させる意味が無い。それを考えたら、魔族が魔王の復活を企んでいるというのは線が消えたと思っても良いと思う」


「魔王が人類しか襲わないというのは知らんが、魔王を探そうと思えば探せるのか?」


「可能だとは思う。膨大な魔力が必要になるのはその通りだし、地下からの方が封印に近い可能性が高いからな。大規模に探すのであれば、あり得ない方法ではないとは思う。ただ、それをするのであれば、その魔法陣に探査の魔法陣を接続した方が早い。接続した感じは無かった。それなら魔王を探索する為ではないのではないかと思っただけだな」


「……疑問は残る訳だ。魔王を探査するという可能性も消えた訳でないんだろう?」


「消えたわけではないが、魔法陣を得意とする魔族であれば、余りにも不可解だと思っただけだ。俺でも出来る様な事をやらない理由が思い付かない。それに、魔法陣を放置する意味が解らないからな。証拠は残さない方が良いとは思う。わざわざ残したのであれば、理由が明確ではないし、愉快犯的な印象を受ける。その点、帰還に使って、後は放置と言う方が説得力が高いと感じた」


「人類にとって危険なのは、魔王の探査に使われた方だ。その線を消すことは出来ない。古代文明が封印してからこの方、その封印は解除されたことはない。……しかし、予言者のクラスに依って、魔王の封印が解かれようとしていることは確かであると結論がついている。魔族が魔王を封印から解き放つのであれば、それは大きな被害になる」


「それは承知しているが、今回の件とは関係ないとは思う。今回の件を追っても、魔王の復活を止めることは出来ない。なら別の線から止めないといけないはずだ。俺的には、今回の件は深追いしない方が良いとは思っている」


「それを決めるのはこちら側だ。一冒険者が決める事ではない」


「それは承知しているが、追っても何も出てこないぞ?」


「そんな事はやってみない事には解らん。他に何か出てきた訳でもないんだ。この事に関してはレイデオロ伯爵家に話を持っていく。魔王復活の鍵になる可能性がある事も伝えておく」


「……無駄骨になるとは思うがな。そんな事をするのであれば、魔王の封印方法を考えた方が良い。何の魔王が復活するのかは解らないが、古代文明の封印方法を解析して、少しでも被害を減らした方が良いんじゃないのか?」


「完全には捨てきれんと言う事だ。そこまで確信を持てるのが不思議でならないんだが?」


「周辺の魔境を調べれば、魔族が居た痕跡を見つけることが出来るとは思う。その調査に人員を回した方が良いとは思うがね」


「その辺はクレバトーナ子爵家が動くだろう。儂らとしては、魔族が魔王を見つけた方が問題が大きい。それを止めなければならない」


「それをするのであれば、もう少し人類側に被害が出るように立ち回るとは思うんだけどな。魔物が活性化する程度では、そこまでの被害にはならない」


「お前本気で言っているのか? 今回の件で、どれだけ多くの犠牲者が出たと思っているんだ。万では済まんぞ? それが被害を抑えるようにやった? 正気ではないな」


「人類の数を考えれば、少ない犠牲で済んでいるだろう? 魔境を選ばなければ、もっと被害が出たかもしれないんだ。為政者の側なんだから、万の被害で大きいと思われては困る。魔王が復活したら、それどころの話では済まないんだぞ?」


「だから魔王復活の線を調べるんだ。勝手に関係ない様に持っていこうとするな。可能性がある以上は調べなければならない」


「まあ、その辺は任せるが。俺としてはこの件は放置しておいて良いとは思っている。魔王復活とは別件だと思っている」


「見解の相違だな。儂は可能性があるのであれば調べた方が良いとは思っている」


「可能性を追う事はいいが、深追いして他の件を疎かにしないのであればどっちでもいいが」


「重要度はこちらの方が高いだろう。しっかりと調査をしなければならんだろうな」


 そんなに調査をしなければならない案件じゃないと思うんだよな。魔王復活の足がかりにするのであれば、もっと大規模に被害を出す方向で動くか、もっとこっそりと動くと思うんだよ。こんな中途半端な方法は取らないとは思うんだよな。罠も仕込まれていなかったし。


 魔法陣の解析に必要な情報は渡してあるからもういいけど。俺たちとしては、どうにかして魔王をはっ倒す方法を考えないといけないとは思うんだよな。殺せないなら封印をしないといけないんだけど、封印にも色々とあるからな。どういう方法で封印するのかだ。


 俺たちは時間の魔王ルーレンディーレを倒すことを目標にしている。その魔王が予言の魔王とは限らないからな。時間の魔王ルーレンディーレはあくまでもクレマグリッドの町の近くで封印が解けるらしいってのが解っているだけなんだし。


 同時多発的に出てくる可能性もあるからな。それで被害無く過ごすことが出来るとは思えない。被害は出るだろう。それは万では済まない可能性が高い。他の魔族の動向が解らないんだからな。帰ったであろう魔族の事を調べるくらいなら、他の魔族の動向を調べた方が良いとは思うんだが。

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