ギルマスと話
OFUSE始めました。
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レベル上げで来たのもあるんだし、宿泊もしてしまったんだから、この際もっと魔物を狩っていこうという事で、追加で3泊した。採掘もしたかったから、どんどんと採掘をした。銀が掘り放題だから。奥地は手が入っていないのか、沢山銀が掘れたんだ。
それを錬金術で精錬して、素材はちゃんと解体して持って帰ることに。5泊6日の採取とレベル上げの旅は良かった。効率が最高なんだ。レベルがどんどんと上がるんだからな。
まあ、魔物の活性化の原因は排除したとは言っても、魔物の活性化自体は終わっていない。ゆっくりと沈静化していくとは思うんだけど、結構長い間活性化していたからな。影響は大きい。
それを解消するのも、領主の仕事ではある。俺たちは自分の(or 俺たちの)仕事をするだけだな。良いものを沢山仕入れたいって欲はある。だから素材も沢山採取したけど、半分くらいは自分たちで使おうとは思う。
特にポーションなんかは自分たちでも使うしな。それらの素材も入手しているので、生産職組に任せておくことになるとは思うんだけど。
「何なんですか!? この討伐数は!?」
「今回の成果だ。泊りがけで行ってきた。それなりの数はあるとは思う」
「……それなりではすまない気がするんですがね」
「だな。こんなにも多くの素材を持ってこられるとは思っても居ないだろうしな」
「それで、魔物の活性化の原因の調査で解った事があるので、ギルマスに報告をしたいんだけど、ギルマスは居るか?」
「魔物の活性化の原因の調査結果ですか? ギルマスは居ると思うので大丈夫だとは思いますけど、ちょっと待っていてくださいね?」
そういうとギルマスの部屋に入って行く。……まあ、クレマグリッドの町では無いんだから、勝手に入る訳にはいかないよな。
ギルマスも忙しいとは思うが、これは聞いてもらわないといけない事だからな。面倒でも聞いてもらう必要がある。調査は終わったと思っていいからな。原因は排除したんだし。
「えっと、ギルマスが会うそうです。説明をお願いします」
「それじゃあ、いつも通りアウスラリアとクレイスは来てくれ。他は解散でいい。明日は休みにするから、ゆっくりしていてくれ」
「明後日に冒険者ギルド集合で良いですか?」
「それで良い。また泊りがけで行くことになるとは思うけどな」
「レベル上げには丁度いい。採掘もしたい所だ。明後日にちゃんと疲労を抜いて来れば良いだけだな」
「疲労は抜いてきてくれ。流石にそれはどうしようもないって事になったら、休みを増やすから」
休みは重要。しっかりと休んでもらってだな。明日は1日休むんだ。疲労も何もかもリフレッシュした方が良いとは思う。お金の分配は後でも良いとは思うんだよな。皆、それなりに持っていることだし。足りないって事は無いはずだ。
そんな訳で、3人でギルマスに会いに行くことに。しっかりと会ってくれるだけマシだな。変な事にならないと良いけど。
ギルマスの部屋に入ると、如何にもって感じなドワーフが書類と戦っていた。……山の様な書類だな。連日の仕事漬けで気が立っていないと良いけど。
「ギルマス、連れてきました」
「おう。話はこっちでしておく。受け付けは任せる」
「はい。解りました」
「そこに座れ。ようやっと魔物の活性化の原因が解るかもしれねえんだ。話を聞かない訳にはいかんわな」
「とりあえず先に自己紹介を。クラン、リベレーションズのクランマスター、グラーデンだ」
「同所属のアウスラリアです」
「同じく、クレイス=レガリアだ」
「ほう。貴族が頭じゃないのか。まあその辺はいいか。儂はレッドカレットだ。それで? 早速本題に入るが、お前たちは何を調査してきた?」
「今回の魔物の活性化の原因を突き止めて、止めてきた。暫くはこのままだろうが、魔物の活性化自体は落ち着いていくものだとは思っている。場所はクラマリナ坑道の奥地。その場所に魔力を引き出すための魔法陣があった」
「原因と思われるものを突き止めて、それを止めてきたのか。魔法陣があったと言ったな? 写しはあるか?」
「これが魔法陣の写しになる。恐らくではあるが、魔族が関与していた可能性が高い。文字が見た事がないものだからな。これを人類が発動できるとは思わない」
「どれ。……ふむ。確かに人類が作ったものでは無さそうだな。知らない文字だ。魔族だと判断する根拠がある訳ではないとは思うがな」
「それはあくまでも推測でしかない。ただ、人類が使う文字とは異なるという事は、魔族が作ったもので間違いないとは思う。ただ、魔法陣の効果的には、空間を魔力で満たす程度のものでしか無かった。特に何かを発動している訳でも、罠がある訳でも無い。その場所で何かをしたくて魔法陣を設置したと見るべきだろう」
「ふむ。魔法陣はその程度の効果しか無かったのか。……文字も読めん魔法陣をよくも解析出来たな?」
「その辺は魔力を通して探れば何とかなるだろう?」
「いや、そんな事が出来る奴は少ない。居ない訳じゃないが、魔法陣の専門家クラスで無ければ難しいだろう。王都に解析に頼めば、何とかしてくれるかもしれないという程度だ」
「魔法をある程度使うのであれば、魔法陣についても詳しくなるとは思うんだがな。まあ、俺も専門家じゃない。ある程度の事しか解っていない。だが、魔法陣を見て、現地の確認をした感じだと、魔力を空間に充満させる程度の魔法陣でしかないとは思う」
「……まあ、いいか。それで? 何故に魔族はそんな魔法陣を設置した? お前の言う事が正しいのであれば、意味のない魔法陣を設置したという事になるが?」
「この魔法陣には意味がない。それは確かだ。だが、魔力が充満した空間を作ることは成功している。それを基にして、別の魔法陣を起動させたと見た方が良いだろうな」
「ふむ……。別の魔法陣か。何故魔法陣を2つに分ける必要がある? 作り手にも因るんだろうが、1つの魔法陣で完結するのであれば、それの方が良いと聞いているが?」
「恐らくだが、組み込めなかったんだろうとは思う。それだけ複雑な魔法陣を用意したんだろう」
「何のためにかは推測できているのか?」
「恐らくは、魔族が自分たちの世界に帰るために魔法陣を使ったんじゃないか。俺はそう考えている。それであれば、ある程度の説明がつく。この世界から別の世界へと繋げる魔法陣だ。複雑であるのは目に見えている。しかもそれなりに大きく作らないと、仲間全員が帰る事は叶わない。そのために、そんな空間を作り出したんじゃないかと考えている」
「……魔族が別の世界から来たというのか?」
「その可能性は大いにあり得る事だとは思うが? 現に言葉も違うんだ。突然に魔族という存在が出てくる事になる。人類の進化とは関係なくだ。それなら別の所から来たと考えるのが普通だとは思うがね」
「……ふむ。お前の言う事が正しいのであれば、既にこの近辺の魔族は自分たちの世界に帰った事になる。何をしにこちらの世界に来たと思うのかだ」
「それも推測になるが、魔王から逃げてきたと思っている。この世界にも魔王は居る。しかも人類のみを襲うという事を聞いている。となれば、別の世界にも魔王は居ても不思議じゃない。その魔王から逃げてきた。そうみて良いとは思う。そして、こっちの世界では魔王は封印されている。それを解析した魔族が、帰って自分たちの故郷を取り戻そうというのは不思議では無いとは思うが」
「なるほどな。こじつけにしては良い推論だ。だが、気になることがある。それだと、魔族は複数種類存在する事になるとは思うが?」
「その通りだ。俺たちが魔族だと言っていた存在は、実は複数なんだ。人類とは違った場所から来た別の何か。それがこの世界に複数来ているという事になるんだろうとは思う」
「……俄かには信じられない事だな。魔族が1種類でないという事を発表すれば、面倒な事に繋がるかもしれん」
「恐らくだが、帰った魔族はこちらと比較的友好的だった魔族だ。敵対している魔族は帰っているとは思えない。あくまでも推測にはなるが、ある程度の根拠はある」
魔族魔族と言っても、複数いるのであれば、色んなところで問題を起こしている魔族も居るという事である。まあ、こっちには関係ない話だが、国にとっては大きい話になってくるだろう。そもそもが違う種なんだから。




