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転生錬金術師は楽しみたい  作者: ルケア


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魔族の思惑

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 キャンプを終えて、またクラマリナ坑道を潜っていく。……この辺の鉱石なんかは手付かずなんだろうし、銀が沢山あるとは思うんだけどな。掘る訳にもいかない。


 それだけの時間がかかると言う事でもある。掘っていてはどんどんと時間を浪費するだけなんだから。今は急いで原因の元に辿り着かないといけない。


 レベルが上がると思えばいいが、それなりに苦戦もしている。俺はそこまで苦戦はしないんだけど、他の面子だな。攻撃が通らないって事はあり得ない。品質はそこまでだけど、ミスリルの属性武器を持っているんだから。


 属性による追加ダメージもあるんだから、ある程度はどうにかなる筈である。後は慣れの問題だな。慣れてくれば1撃で倒せるようになってくるだろう。


 そんなこんなでクラマリナ坑道を進んできた訳なんだけど、目的地に近づけば近づくほどに魔物の数が多くなってきている。この調子だと、着くまでにもう1泊必要になるとは思うんだが。


 魔物の特殊個体が出てきている訳じゃない。それは安心材料である。特殊個体が出てくると、少々面倒になるかもしれない。何に変化しているのかが解らないんだ。適正レベルも解らない。


 そんな魔物が多くいたら、苦戦は必至だ。勝てないとは言わない。俺だって居るんだし、シルエンディールが居るからな。風属性の無効化をしてくる魔物には注意をしなければいけないけど。


 特殊個体でも無ければ、そんな事はあり得ないので問題ないとは思うけど。ただ、警戒していないといけないのはそうだ。何事も例外というものはあるんだし。


 それでどんどんと奥深くまできているんだけど、2度目の宿泊地を見つけた。今日もここで止めだ。目的地は大分近くなってきているとは思うけど。


「シルエンディール。どうだ? どの辺まで来た?」


「うーん。後少しって感じだね。魔物の特殊個体は居ないから、そういう魔法陣ではないんだろうけど、何が目的なんだろうね? 魔物を活性化させて、何がしたいのかが気になる所ではあるんだけど。こっちからしたら、意味のない事をやっているって事しか解らないしね」


「今のところはなあ。魔法陣の解析が出来れば話は変わってくるんだけど、文字は読めないから、ある程度の形で何をしたいのかを看破しないといけない訳だ。難易度が高い」


「あの、魔法陣を解析するのってそんなに難しいんですか?」


「難しいぞ。普通は文字が読めるから、何をしたいのかが解るんだけど、文字が読めないから、魔力の引き出し方や影響の与え方で考察しないといけないし」


「そもそも意味のある魔法陣なのかどうかの判別も必要な訳だ。精霊が使う魔法陣なら読めるけど、人間のは無理。魔族のはもっと無理。僕だって万能では無いんだし」


「グラーデンとシルエンディールが解らないのであれば、誰も解らない気がしますけど……」


「その辺は慣れだな。魔法陣にどれだけ慣れ親しんでいるかで変わってくる。まあ、俺もそこまで魔法陣に詳しい訳ではないからな。世の中には魔法陣に特化した変態とかも居るし」


「専門外だからね。それでも何とか解るかもしれないって事になってくれれば良いんだけど。意味のない魔法陣も多くあるし、単純に何がやりたいのかが解らないとね。目的がはっきりとしているのであれば、魔法陣の解析も簡単とまでは言わないまでも、難易度は下がるんだけど」


「難易度は高い。そもそもこういう場所に設置するタイプの魔法陣に当たりをつけられていないからな。もしかしたらこれかもしれないって魔法陣でもあれば、解析は早く進むと思うんだけど。何も意味がない魔法陣とかもあり得る関係で、難易度はもの凄い高いんだよな。魔族がその場にいてくれれば良いんだけど」


 まあ、魔族はその場には居ないだろうな。魔法陣の近くだけ影響が出ないようにする魔法陣もあるけど、それを使っているとは限らないし、結構な時間が経過しているからなあ。目的は達成したって可能性もある。何をどうすれば良いのかを調べるのは難しい。


 簡単に目的物を見つけられるとは思うんだよな。こういう場所も増えてきたし、宿泊所なんかもあったんだろうしな。鉱山という所で眠るのは難しいかもしれないが。


 銀鉱山という事だし、価値は高い。魔物が出るようになってしまったから放棄されているだけで、銀自体はまだまだ出てくるんだし。この辺も採掘したいって思うんだけどな。採掘音で魔物が近寄ってくる事もあるから、慎重にならないといけないけど。


「シルエンディールの予想はどんな感じだ? 俺の予想では、何かしらを探しているとは思っているんだけど。何をとまでは解らないけど、探し物があるから魔法陣を使ったんじゃないかと思っているんだが……」


「その可能性が高いんじゃないかな。別にこの場所じゃなくても良かったっていうのであれば、わざわざこんな奥深くじゃなくても良かったんだろうし。何かを探しているのであれば、解らない訳でもないんだよね。何を探しているのかまでは解らないんだけど」


「だよな。探しているのが濃厚だよな。探し物が何なのかが解らないから困るんだけど。鉱山という場所で探すとなると、鉱石だけど」


「魔族側が鉱石を探すとして、何の鉱石を探すのかだよね。別に魔族は銀に弱いという訳でもないし。そもそも銀は武器には向かないからね。ミスリルに変化させるなら別だけど」


「だよなあ。ミスリルが自然発生する確率はもの凄く低いし、魔法陣を使って銀をミスリルに変化させるってのも、時間がかかり過ぎてな。それなら錬金術でサクッと作った方が早いまである」


「だよね。わざわざ魔法陣を作って、銀をミスリルに変化させるのも無駄が多いし。錬金術で出来るんだから、そっちでやった方が良いのは確かだよね」


「そうなんだよなあ。効率の問題があるんだよな。銀をミスリルに変化させる方法を知らないのであれば、こんな魔法陣を用意する事も無いとは思うし。そもそも自然のミスリルはどうしても品質があまり良くない。それを使うくらいなら、錬金術で作った方が良いものが出来る」


「となると、やっぱり何かを探しているのが一番だとは思うんだよね。無意味にこんな事をやるかって言われたら、やらないとは思うし。そもそもこの場所じゃないと駄目だったんだろうしね。他の魔境で良いなら、もっと簡単に出来るとは思うし」


「クラマリナ坑道を選んだって事は、こういう広場でしか魔法陣を展開できないんだし、そもそもこんな奥深くに行く必要があったのかってのも疑問でしかない。意味があるならもっと解りやすいかとは思ったんだけどな。考えてもよく解らない」


「あの……。魔法陣で探しものって出来るんですか?」


「出来るか出来ないかで言えば出来る。何を探すのかにも因るんだけどな。クラマリナ坑道でやるなら、ミスリルを探すとかなら比較的簡単に出来るとは思う。まあ、そもそも天然物のミスリルを探すのは面倒だから普通はやらないんだけど」


「魔法陣は組み方次第で何でも出来ると言っても過言ではない。けど、それには技術が必要だし、僕も魔法陣専門って訳ではないからさ。見て解るのかって言われたら、微妙かもね。特化している人なら解らないって事も無いのかもしれないけど」


「そうなんですね。魔法陣は何でもできる……」


「何か探したいものでもあるのか?」


「そうですね。魔王が何処にいるのかが解れば良いなとは思ったんですが……」


「……魔王か。その発想は無かったな」


「魔王を探す魔法陣なら作れるよね。広範囲で探したいなら、地下に潜るというのも解らないでもない。大々的に探すのであれば、だけど」


「魔族が魔王を復活させようとしているのであれば、こういう所に魔法陣を設置するのも解らないではないよな」


 魔王を探すか。それならまあ、解らない訳ではない。ランダムで何処かの空間に封印されている訳なんだけど、それを見つけ出すのに魔法陣を使うというのはありだ。


 問題は魔王を復活させることが、魔族に取って何の益があるかなんだよな。別に魔王は魔族に関係している訳でもないとは思うし。……それとも、魔王って魔族の進化先なのかね? そんな設定は無かったとは思うんだけど。魔族の味方をするのであれば、復活させてもおかしくは無いんだよな。

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