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転生錬金術師は楽しみたい  作者: ルケア


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異常に異常なし

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 護衛16日目。今日も今日とて魔物を討伐していかないといけない。マジで魔物討伐しかしてないな。危険手当もどうなるのかが未知数だ。襲われている回数だけなら50回を超えてきている。けど、依頼に書いてあった危険手当は1日あたりのものでしかない。……そうなると、10回襲われても、100回襲われても1日は1日だという事である。


 俺たちは良いんだけど、前の連中がそれで納得するかどうかだな。足を引っ張っているのは前の連中ではあるんだけど、報酬で納得するかどうかは別問題だからな。


 俺たちは安くても問題ない。その辺の素材も拾ってきているしな。勿論だけど、採取もしている。ちゃんとささっと終わらせて帰ってきているから良いんだよ。そのくらいの役得は必要である。


 マジックバッグを何のために急いで全員分作ったと思っているんだ。今回みたいな為である。鞄を買い漁るのはちょっと目立ったかもしれないけどな。普通は1つあれば良いんだし。


 そのお陰で、倒した魔物の素材もある程度は確保できているんだよな。……残念ながら、前の連中が倒した魔物は碌な素材にならないんだけど。


 特に皮。ボロボロなんだよな。村で暇を見て解体しているけど、本気でやってるのかって疑いたくもなる。もうちょっと綺麗に倒せばいいのに。


 出来ないからそうしているんだろうけど、出来るようになるまで訓練をしなければならないんだよな。冒険者だって、全員が良い動きを出来る訳ではないんだから。


 基礎を知らないとこうなるって感じだな。あるいは、本当に危機的な状況になった事がないかだ。状況的にやばい時ってのは、効率よく動かないと死ぬ。それを乗り越えられると、基礎が出来ていなくても、効率よく動くことは出来るようになる。


 その辺が全く見えないんだよな。魔物を倒すのも効率よくなる筈なんだよ。自ずと首を狩る様になってくるんだよ。こんな体を切ったところで、何にもならないんだから。


 魔物は生命力が高い。体を多少傷つけたところで、普通に動いてくる。体を狙うのであれば、真っ二つに出来るという自信が必要だ。


 そうじゃなければ首狙いをするのが基本である。人だって首を切られたら死ぬ。それと同じなんだよな。効率よく倒そうと思えばそうなってくるはずなんだよ。


「シルエンディール。どうだ?」


「異常なしだね。相変わらず魔力が吸われている」


「それが異常なんだけどな。まあ、異常な状態に代わりがないという事は良い事だ。何かしら影響があると、また面倒な事になりかねない」


「具体的に、面倒な事ってなんですか?」


「例えば、魔族が魔法陣を切り替えたとかな。何かしらの魔法を発動させている訳だけど、それを切り替えてきたという事は、目標が1つ達成されたという事でもある」


「そうなった場合は、魔族との戦闘もあり得るのか……」


「あり得るだろうな。その場にいて、魔法陣を起動させているという事になるし。まあ、その線は薄いとは思うが。発動だけさせて、放置して何処かでその結果待ちってなっているか、発動したら用済みになる魔法なのかだ。そっちの方が可能性としては高い」


「まあ、こればかりは何とも言えないからね。魔法が切り替わっていたら解るし、何も変化がないという事は、目的は既に達成したって事もあり得るんだよ。ただ、魔法陣を残すのは、人類にとって悪い影響があるから残しているのか、単純にどうでもいいから放置したのかだけど」


 出来れば、目的は達成したけど、どうでもいいから放置したって事にしておいてくれる方が良いんだけどな。面倒な事も起きないし。魔族と戦闘とか面倒だから嫌なんだよな。


 魔族を相手にして勝てるのかといわれたら、レベルによるとしか言えないし。まだまだ俺のレベルは低い。250でしかない。ゲーム時代のカンストでしかない。


 ゲームと違って、上限は解放されているんだろうから、余裕で300、400と無ければいけない。錬金術師だぞ? 純戦闘クラスじゃないんだ。レベルは上げておくべきなんだよ。


 純戦闘クラスに、同レベルなら勝ち目は少ない。無いとは言わないが、苦戦は必至だ。特にアサシン系統。速度と威力に振っているクラスは厳しい。


 魔族にもクラスがあるのかどうかは知らないが、傾向はある程度あるだろう。それで何の系統かで話は大きく変わってくる。


 俺だって無敵という訳ではない。ある程度は苦戦はするし、負ける時もある。まあ、現実になった都合上、負けるという事は死を意味する事になるんだけど。


 生き返る方法なんてない。死んだらそこで終わりだ。という事は、パーティーの誰かが崩れたら負けるという事でもある。


 死ぬことは許されない。じゃないと自分が死ぬだけじゃなくて、周り全員が死ぬ。自分だけ生き残るムーブは最低の奴がやる事なので、しない方針で行くとしてだな。


「護衛依頼が無事に終わるかどうかでも変わってくるんだけど、冒険者ギルドで依頼の確認をしてみないといけないかなとは思う」


「そうでしょうね。そうでもしないと、採掘をやっている場合では無いかもしれませんし」


「銀が欲しいのはそうだが、それ以上に魔物が活性化している方が厄介か。何とかしたいというのは解る。貴族としても放っておくことは出来ないからな。……ただ、出来る事とやらなければいけない事を間違えてはいけない。あくまでも俺たちは冒険者。俺も貴族だが、別に全てを解決しなければならない義務はない」


「引き際は弁えるつもりではいるけどな。……ただまあ、俺たちが解決しないと、誰が解決するんだって状況であることは間違いではない。魔力をまともに追えるのは、シルエンディールしかいない訳だからな」


「それは解っているつもりですけど、負けるくらいなら引いた方が良いとは思います」


「だな。死ぬくらいなら、放置した方が良い事もある。俺たちにその手の義務はない」


「それは勿論解っている。俺だってこんな所で死ぬわけにはいかないからな」


「僕としては、結果を見ておきたい所ではあるけどね。単独で行って来いって出来る立場でもあるし。召喚獣だとその辺は気楽で良いよね」


「本当に手に負えないってなったら、そうするしかない。それが召喚士の強みでもある訳なんだしな。手がかりは何か見つけて欲しい所ではあるけど」


「善処はするよ。けど、解っていると思うけど、僕も魔族の魔法陣は専門外だからね? そもそも人間の魔法陣も専門外だけど」


「人間の魔法陣は俺が何とかして解読しないといけないんだよな……。魔族の魔法陣は流石に難しいとは思うけど。文字が解らない。言葉はある程度解るけど、文字までは流石にな」


 魔族語の研究をしている人も居たらしいが、研究資料が少なすぎて泣けるって話を聞いたことがある。言語はあるんだから、文字もあるはずとは言っていたんだよな。


 それがひらがな方式であればまだ良いんだけど、アルファベット方式だとかなり厳しいんだとか。組み合わせが無限大になるから。音でどれかを判別する方が楽なんだそうだ。


 日本語話者だからそうなのか、それとも言語的にそうなのかは知らない。その辺は解らない。けど、難しいという事は解っているらしい。俺はそういうのは無理だけど。


 錬金術で新しいのを探すのは楽しいから良いけど、言語の翻訳とかは無理。そういうのは得意分野がある訳で。ある程度は専門家じゃないと厳しいとは思うんだよな。


 意味がある事までは解っているんだけど。……一応だけど、確認しておく方が良いと思うのが、アウスラリアの知っている召喚の魔法陣だ。それが魔族が使っている言語で出来ていないかどうかは調べる必要があるとは思う。


 もしも、魔族が意図的に広めてきたのであれば、まんまと人類はやらかしたことになる。強い召喚獣を召喚出来なくなるというのは、それだけやらかしている証拠でもあるからな。その辺はこっちでも確認しないといけない事だとは思う。


 ……仮に、魔族の言語で魔法陣が作られていた場合、人間側としてはかなり出遅れていることになる訳なんだが、その辺はどうするんだろうな。


 魔族の罠に嵌まっていましたって素直に認めることも出来ないんだろうし。それでは面子が持たないって貴族家もあるだろうからな。そんな面子は捨ててしまえとは思うんだけど、面子は貴族にとっては大切だからな。

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