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転生錬金術師は楽しみたい  作者: ルケア


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人為的な魔力の流れ

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 護衛13日目。今日はまた酷い日だった。


「次。後方から3体追加。右から4体追加」


「了解! タンクは引き付けて!」


「ついでだから言っておくが、前方からも2体抜けてきているからな? そっちは俺が処理するが。ジェイルはもっと前方も気を配ってくれ。左は問題ないが、前方は穴だと思った方がいいぞ」


「っち。解ってはいたが、俺が思っていたよりも弱すぎる」


「後、倒しながらで良いから、素材の確保は頼む。何のために全員分マジックバッグを作ったのかと。こういう時に回収するためだからな」


「解っていますけど、そんな余裕がありますか?」


「余裕は作るものだよ。大丈夫。僕が最後に控えているんだから、安心して戦っていいんだよ」


「前方2は片付けた。追加は?」


「後方から4追加。先に右を片付けて」


「了解した。アンドラ!」


「後方に回れば良いんだな! そっちは任せた!」


 連戦からの連戦。ひっきりなしに魔物が襲い掛かってくる。まずは少ない所を処理して、死体を回収。そしたら多い所に行って戦う。これの繰り返しだ。


 なお、後方はそこまで危険ではない模様。問題は前方だ。俺たちよりも魔物を引き寄せていないのにも関わらず、時間がかかっている。


 その程度の魔物くらいはサクッと処理して欲しい所なんだけどな。無理なら無理だと言えば良いんだが。こっちからも戦力を出すし。


 まあ、言えないんだろうけどな。自分たちのプライドが邪魔して。それでは死ぬだけだぞ。俺たちには関係ないとはいえ、流石に護衛依頼で急に減られても困るからな。


 馬車は止まらない。止めてはいけない。止まったらずっとその場に居ないといけなくなるから。だから前方の冒険者は死に物狂いで道を確保しないといけない筈なんだけどな。余裕が見えないんだよ。この程度の事はやって欲しいとは思うんだけどな。


 レベルにして20から40くらいの魔物だ。こちらとしては1撃で仕留めることが出来るくらいの魔物である。弱点が解れば、それを攻撃するだけだし。


 まあ、殆どの魔物は首を切れば死ぬのだ。一部例外は居るが、だいたいはそれで良い。アタッカーはそれを狙って行動すれば問題ない。魔法使いは威力で叩きのめさないといけないが。


 そもそもこんな魔物に魔法を使うまでも無いんだよ。近接攻撃で十分対応可能だ。シーカーのジェイルでさえ戦っているというのに。


 こっちは安定している。左翼後方も安定している。安定していないのは前方だけだ。進まないといけないのに、何をやっているというのか。もっと気合を入れて対処してくれとは思う。


「ただ、この分だと盗賊が来ることは無いな。魔物が思った以上に活性化している。盗賊に襲われるのであれば、もっと前になっていただろう」


「でしょうね。盗賊もこの魔物の数です。対処で忙しいとは思います」


「だな。盗賊の心配をしなくても良いだけマシだな。魔物は鬱陶しいが」


「こっちは処理完了。左翼も戦闘は終わっている様です」


「進みが遅いのは前方のせいか……。もうちょっと処理速度を上げないといけないだろうな」


「釣りだすか?」


「その方が良さげだな。アンドラ、魔法で釣りだしてくれ」


「おう! 任せておけ!」


 そんな感じで前から魔物を引き寄せる。そうでもしないと進んでいかない。止まったら駄目なんだから、止めるなって話である。


 護衛なんだから、その辺は考えないといけないんだぞ。こっちがフォローに回らないといけないってどういうことだと言いたい。


 この程度の魔物に苦戦するなよな。そもそもオープンフィールドでは、基本80以上は出ないんだから、こんな所で苦戦をしている様では話にならない。


 なお、この常識はデカルデント王国でのみ適応される。他国ではそんな事はない。初期リスであるデカルデント王国はチュートリアルでもあるからな。そこまでの難易度では無いんだよ。


 こっちのフォローも入れつつ、何とか村まで到着する。……活性化しているというのは本当の話だったんだな。今回、倒した魔物の数は98体。13人でな。


 前の死体も拾ってきたから、死体の数は147である。それから素材を剥ぎ取りつつ、解体していく。肉も需要があるものではあるからな。食えない魔物もいるけど。


 村には配置された兵士や、依頼でやって来た冒険者が結構いた。村の防衛はしなければならないだろうし、中々に大変だ。


「シルエンディール。どうだ? どっちの方向だ?」


「うーん。向こうだね。この感じは魔法陣の方だろうね。誰かが何処かで魔法陣を起動させている。魔力が吸い込まれて行っているから、間違いでは無いと思うよ」


「……魔族絡みか?」


「さあ? そこまでは解らないね。人類の可能性もあるし。でも、魔法陣であることは間違いないと思うよ。人為的な流れを感じるからね」


「どうなると思う?」


「さあ? 何をしたいのかが解らないし。魔法陣を見てみるまでは解らないんじゃないかな」


「面倒な……」


「魔族が関わっている感じなのですよね? 魔族との戦闘はあり得るんですか?」


「あり得る。……が、可能性としては低いんじゃないかと思っているが、どう思う?」


「低いとは思うよ。魔法陣を起動させて放置しているだろうしね。近くには居ないんじゃないかな。何の目的で魔法陣を組み立てたのかまでは解らないけど」


「魔族との戦闘が無いだけマシか……。因みに、方角的にはカールチェイスの町の方向ではあるが」


「最悪な場合は、カールチェイスの町の中に魔法陣がある事ですよね。それなら人類がやらかしたという事になります」


「まあ、人類がやらかした可能性は殆どないけどな。そんな技術は無いだろうし」


「だといいがな。最悪の想定は行っておかないといけないだろう」


「ですよね。……貴族がやらかしたと思っていた方が良いのかもしれません」


「やらかすにしても、何をやらかしたのかだけどな。ここまで大規模に巻き込んでいるんだ。何をしたのかの説明は必要になってくる」


「そもそもだけど、意味があるって思っている方が間違っているという事もあるからね?」


「それはどういうことですか?」


「魔法陣は自由自在。その気になれば、無意味な魔法陣を作ることも出来るんだ。例えば、魔力を消費する魔法陣とかね」


「……それは何の意味があるんですか?」


「何の意味もないよ。ただ魔力を消費するだけの魔法陣だし。そういう事もあり得るよねって話をしているだけさ」


「それはそれで最悪の部類だな。魔物を活性化させただけで、何の益も無いとは」


「割とそんな魔法陣が出来上がる事もあるからな。俺でも作ることは出来るし。……ただ、地下深くの魔力に干渉する方法が難しいけど。特に町中でやろうと思えば、結構な魔道具を作らないといけないんじゃないかとは思うが……」


 出来たとしても、魔力を引き出し続けるのが難しいんだよな。町中だと特に。何処にどんな方法で設置してあるのかが気になる所ではある。


 俺たちに関係ないって考えは捨てた方が良いとは思うんだよな。関係していると思って対処した方が間違いは少なくて済む。


 何処にどんな感じで魔法陣が設置されているのか。それを依頼で受けるとして、……無理な魔境もあるからな。方向的にはカールチェイスの町の方向ではある。けど、そっちの方向に高難易度の魔境がない訳でもない。


 複数個所に存在しているんだよな。そこで何かしらをやられていたら、マジで大変だ。処理するにしても、活性化した魔境を進んでいかないといけない事になる。


 それは出来れば勘弁願いたい所なんだよな。……まずはこの依頼を完遂するところから始めないといけない訳なんだけど。依頼はちゃんと終わらせてから、次の依頼をしないといけないから。


 途中で護衛依頼を放り投げる訳にはいかないし。受けた以上は最後まで責任を持って依頼を熟す。これが冒険者のあり方だ。横道に逸れても良いという訳ではない。


 ただ、気になるのも事実なんだよな。気にならない方がおかしいとは思う。この辺が起点という訳ではないし、何処かに起点があるはず。それを見つけないといけないんだよな。


 シルエンディールの感覚頼りなのが悔しいが。魔力の調査をする様な魔法を知らないからな。知っていたら役だったんだろうけど。


 今から開発するのもありだとは思うけど、間に合うかどうかだな。人為的なのは解った。じゃあどうすればいいのかって所に繋がってくるし。

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