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転生錬金術師は楽しみたい  作者: ルケア


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護衛が始まる

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 準備が整うかどうかは関係ない。護衛の日時になったからだ。今日からは護衛をしなければならない。危険ではある。けど、どうせ行かないといけないんだから、危険でも何でも移動はしなければいけない。


 護衛に参加するのは俺たち13人に、8人パーティーの冒険者と7人パーティーの冒険者の計28人。大規模な移動になる。それだけ警戒しているという事でもある。


 普通にキャラバンでも出来そうな規模の冒険者が集まって来たとは思うんだよな。まあ、戦力になるかどうかは怪しいんだけど。


 装備を見た感じ、そこまで強いとは思わない。普通の革装備に鉄の武器って感じの風貌だ。レベルにしたら60かなって所だと思う。


 活性化した魔境で通用するのかって疑問はあるな。活性化していると、結構魔物が襲って来るし。連戦が出来るのかどうかは重要だぞ。俺の見立てでは2連戦が関の山だとは思うが。


 それだけの戦力しか来ていないという事は、俺たちが頑張らないといけないという事でもある。冒険者の質の問題だよな。もう少し強い冒険者が滞在していれば良いとは思うんだけど。クレマグリッドの町は大体レベル30から60が適正レベルだし、そんなものになるよな。


 守らなければならない馬車は8台。十分に多い。大規模商会の依頼だったんだろうな。単独の依頼にしては馬車が多い。余程銀と鉛を運ぶことに注力しているようだ。


 利益は大きいからな。鉛は重くて扱いやすいから、色んな事に使われる。鉄よりは使わないけど、それでも色んな事に使う金属だ。


 対して銀は、装飾品なんかに多く使われるし、毒を見抜くためにも銀の食器を重用する事もある。まあ、一部の毒にしか反応しないんだけどな。銀が反応しない毒なんかも多くあるし。


 両方ともに価値のある金属だ。それを運べば、大きな利益になるんだろう。護衛の数が20人を超えても、十分な利益を得る算段はついていると思われる。


 商人が損をする訳がないんだから。その辺は安心してもいいとは思う。俺たちはそんな事を気にしないで、しっかりと安全を確保すれば良いんだよ。


 仕切りは7人パーティーの所がやるみたいだな。俺たちは13人ではあるが、6人パーティーと7人パーティー。2つのパーティーの合算だ。


 仕切りをしているパーティーの言い分では、俺たちが一番弱そうに見えるとの事で、俺たちは後方を守ることになった。俺たち6人パーティーが右翼後方、7人パーティーの方が左翼後方だ。


 で、仕切っている7人パーティーが左翼前方、8人パーティーが右翼前方の守りを固めるという事になった。……シルエンディールには、全体を見てもらうんだけどな。


 馬車8台は中々に壮観だ。大きいし、荷物も大量に載っていると思われる。そもそもが4頭立ての馬車だ。馬だけでも32頭居る計算になる。


 大規模な商会はやることもデカいんだろうなって。それだけの利益を確保しに行くんだから当然ではあるんだろうけど。


 馬の数だけで言うのであれば、キャラバンとも言えなくもない。……効率的に考えて、1頭立ての馬車32台よりも、4頭立ての馬車8台の方が荷物は多く持てる。


 馬車ってそういうものなんだよな。引く数が多くなればなるほど、大荷物を持つことが出来るし、重いものを持っていくのであれば、こうした方が費用的にも安くなる。


 俺たちには関係ない話かもしれないが、金払いが良いのが救いか。危険手当も多く貰えるだろうし、前方から襲い掛かって貰えれば、俺たちは楽が出来る。


 様々な思惑があるんだろうが、商隊は出発した。危険手当は多い方がいいなあと考えながらも、楽が出来ることに越したことはないよなという思いもある。


 前方の冒険者たちが気になる所ではあるが、まあ、何とかやり切ることが出来るんだろう。それなりの強さはあるんだろうし。


 通る魔境にも関係してくるけどな。レベルが100以上の魔物が出てくる魔境の横を通る時は、こっちもかなり気を使わないといけないし。……箇所としてはそんなに多くないけどな。普通はオープンフィールドはレベル80くらいまでだし。


 そんな感じで、10日目まで進んできた。ここまでは危険らしい危険は無かった。まあ、8人パーティーの所が少し崩れそうになった程度で済んでいる。


 ……俺の見立てよりも、レベルは低い感じっぽい。というか、基礎的な事が何も出来ていないので、連携に不備があり過ぎる。


 魔法で見ていたからよく解る。あれなら俺たちの方が十分に強い。レベル的にも、連携的にもだ。


 そもそも、俺たちで盾を持っていないのは俺くらいなものであって、全員が盾を装備している。俺は持つ気は無いんだけど、他の連中は乱戦訓練で嫌という程盾のありがたみを知ったらしいからな。


 盾がないと遠距離攻撃に対処できないと思っているらしいんだよ。その辺は魔法で何とかするのが俺だからな。最悪は剣で防げば良いし、盾までは必要ないと思っている。


「思った以上に他のパーティーが弱い。今で10日目だろう? そろそろ魔物が活性化しているエリアに入ってくる。襲われる回数が増えると思っていい。準備はしっかりとしておいてくれ」


「了解した。……とは言うが、普通に準備はしている。というか、そこまで弱かったのか?」


「ああ、話にもならないと思う。基礎がなってなさすぎるんだ。剣を振るのも適当。陣形も適当だ。しかも魔法は使っていなかった。あれでは対処できるのは格下の魔物までだな」


「しかし、仕切りに来ていた冒険者は結構な自信がありそうでしたが?」


「だな。熟練者だと言っていたじゃないか」


「連携もお粗末だし、熟練者とは思えないな。熟練者であれば、アーツの1つや2つ、出来てもおかしくないとは思う。俺たちだってアーツを使えるまで鍛えているんだ。その程度は出来て欲しい所ではあるな」


 アーツも使えない熟練者とは一体って感じである。アーツも基礎的な動きが出来なくては、発動させることも難しいんだけどな。今まではそれで通用したのかもしれないが、魔物が強くなってくるにしたがって、段々と通用しなくなっていく。


 アーツを覚えるかどうかが、割と実力の境目になってくるんだよな。アーツを覚えると、不安定な場所でも連撃が普通に出せるように出来るし。


 そこから派生して、アーツコネクトを覚えてくると、単純戦闘で負けることは少なくなっていく。魔法のデュアルマジックと同じだな。出来るんだから、やった方が良いとは思う。


 そして、最終的にはアーツキャンセルを使いこなして行くといいぞ。折角出来る技術があるんだから、しっかりと磨いていた方が良い。


 まあ、まだまだ経験が足りないけどな。アーツコネクトを使えるのは俺だけだし、デュアルマジックを使えるのは、俺とアウスラリアとクレイスだけだからな。


 因みに、アーツキャンセルも使えるのは俺だけだ。覚えるまでが大変だけど覚えたら使い勝手の良い技術なんだがな。……まあ、そこまで多くは持っていないけど。


「12日目だったか? そこからが魔物が活性化しているんだったよな?」


「そのはずですね。そこからはどんどんと襲われる事になる訳ですね」


「そういう事になるだろうな。勿論だが、自分たち優先だ。向こうがピンチになっても助ける必要は無い。それが冒険者だ。その辺は向こうも解っているだろうし、こっちがピンチになっても助けるとは思わないからな。その辺はお互い様だ」


「自己責任の世界だからな。冒険者はいつでも死ぬ覚悟が無ければならない。貴族社会で慣れ合っているようなパーティーは、死ぬことなんて微塵も考えていないだろうが」


「……その辺は貴族の方がシビアに考えていそうなものなんですが、違うのですか?」


「自分が特別だと信じている奴らが多い。他の冒険者には使えない魔法が使えるって事で、天狗になっている奴らも居る。その程度では、冒険者社会を生き抜くことは出来ないというのにな」


 特別な存在と錯覚する事はよくある事だ。俺も経験はある。……中学生の頃とかな。よくある病気だ。このゲームをしてからは、そんな気はさらさらないが。


 このゲームで特別な存在になりたければ、それだけの努力をしなければならないんだ。特別な、選ばれた人ではないって事なんだよ。全員がモブ。全員が同じ土俵で戦っているんだ。そこに優劣を感じる様な事の方がおかしいんだよ。

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