第2陣が到着間近
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「やっぱり、グラーデン君に依頼を出して正解だったよ。錬金術師の腕前が一気に上がったもんね」
「というよりは道具のせいだな。自前で作らないとああなる。錬金術師の道具は自分で作らないといけない。それを知らないとそうなる。師匠が居れば、それで教えてもらえるんだろうが、独学で始めるとなると、どうしても買い揃えたくなるのも解るからな」
「それが罠だって事だよね。自分の道具は自分で作らないと駄目なんて、結構ハードルが高いんじゃない? 作り方を知っている人に聞かないといけないんだし。独学だと不可能って事にならないかな? なんでグラーデン君が独学でここまで出来たのかは知らないけど」
「運が良かったな。俺の場合は何もかも用意しなければいけない環境だった。ただそれだけの事だ。そこから色々と研究をして、見つけた事でもある。知らない事は多くある。が、それでも自分で研究してきたことは無駄じゃないと思っている」
錬金術師たちに教えをって言われてきて早2週間。やっと普通の錬金術が出来るようになって来たとは思う。トーラスとメイラ以下だったからな。初心者以下ってのは頂けない。
自分で作らせるのに1週間もかかった。それでも最低限のものでしかない。そこから魔力特性なんかを考えて、魔法陣を組んだり、錬金釜を作成しないといけない。
出来ることは山のように増えていく。出来ない事もあるけど、それは諦めないで研究をして欲しい。そうしないと未来がないからな。
錬金術師になるには、研究をしなければならない。他作品みたいに、技術だけでどうにかなるものではない。このゲームはイメージが重要。曖昧なイメージで錬金術をしていると、素材が無駄に必要になってくる。
その辺が難しい所だ。どんなに良い師匠に師事しても、イメージ力が足りなければ意味がない。出来ない事を出来るようにするには、色々と工夫が必要なのだ。
「それにしても、リベレーションズの持ってくる素材は異常だよ。マジックバッグがあるからってのもあるんだろうけどさ。多すぎるんだよね。なんであんなに狩れるのさ? レベルも相当上がってきているよね?」
「まあな。アウスラリアは100を超えたらしいが。余程の経験値を貰っているんだろうな。他の面子も80を超えてきている。……本来なら別の町に向かわないといけないんだけどな」
「いかない理由が無いよね? 何を待っているのかな?」
「第2陣だ。近々到着するはずなんだ。計16人の2パーティー。それが到着して、それなりの事を叩き込んでから移動をする。俺はそれまでに錬金術三昧になるって訳だな」
「第2陣ねえ。いつの間にって感じだけど。そもそもどうやってタールスエニスの町に行ったのさ。第2陣を用意するにも時間がかかるよね?」
「まあ、色々と便利な錬金術のアイテムがあるんだよ。……素材不足のせいで使い勝手は悪いんだけどな。魔石が多く必要になってくる」
ホームストーンの魔力は、本来であれば、魔石から供給されて、自然回復するんだが、今はまだ素材が足りない。だから魔石を交換しないといけない。
魔力を沢山使うんだ。本当であれば、周囲から魔力を吸収するようにしたい所ではあるんだけど。中々に難しいんだよな。素材が足りなくて。
大体200レベル前後のエリアで素材を集めないといけないからな。精霊の魔石があれば簡単ではあるんだけど。上位の精霊となると、普通に250レベルを超えてくるしな。そんな貴重なものを使ってまで、ホームストーンを作るのかって感じではある。
精霊の魔石は錬金術にも使えるからな。色々と作ることが出来る。なら、模造品の方が良いとは思うんだよ。コスト的な意味でもな。
まあ、そんな事はとりあえず置いておくとしてだ。次の町にいかないといけないんだよな。次の町はカールチェイスの町。銀鉱山の町だ。銀が欲しい。レベル的にも良い感じだし、丁度いいんだよな。
「次はカールチェイスの町ねえ。目的は銀だよね? クラマリナ坑道に入るって事でしょ?」
「そうなる。クラマリナ坑道も魔法が使えないと厳しい場所だからな。俺たちみたいなパーティーの方が向いている。……犠牲者を出さないで銀を採掘しようと思えば、魔法が使えないと話にもならない」
「そうなんだよね。だから冒険者の多くが、浅い所で掘っている訳だし。それでも結構な量が出てくるからね? 銀が枯渇するくらいに掘っている筈なんだけど、年々産出量が多くなっている場所でもあるし」
「不思議な話ではあるが、浅い所では掘らないからな。もっと奥深くまで行く。そこには沢山の銀鉱石があるだろうし。銀は必要だ。金も欲しいが、俺の中では、まだ銀の方が価値が高い」
「なんでなのかは聞かないけどね。けどそうかあ。そろそろなんだよね。……頼みたい依頼も今のところは無いし、大丈夫だとは思うけど」
「心配しなくても、カールチェイスの町に2か月も滞在したら帰ってくるとは思うけどな。闇晦ましの森に行きたい所だし、星見の塔を使いに帰ってくるとは思うが」
「もっと滞在してくるんじゃないの? 銀を沢山手に入れるんでしょ?」
「2か月も籠れば十分な量が集まるとは思うんだがな……。まあ、どれだけあっても足りない訳なんだが。供物にしようと思えば、どんどんと消費をしてしまうし」
「だよねえ。供物って色々と選んでるけど、本当に消費が激しくてさ。何でも良いから召喚って訳にもいかないでしょ? 結構レベルは高い召喚獣が出てきているとは思うけど、まだまだ足りないからなあ。冒険者ギルドである程度確保して、冒険者に買い取ってもらう方向で考えているんだけどね」
「……流石に難しくないか? 金が足りないだろう?」
「その問題もあるけど、お金で解決できるのであれば、した方が良いとは思うけどね。召喚士で、強い召喚獣を持てるのであれば、レベルを1からやり直しても良いとは思うけど」
「まあ、直ぐにレベルが上がるからな。何処までの召喚獣が出ているのかは聞かないでおくが」
「でも、良い感じに出てきているよ。漸く錬金術師の皆も、属性の結晶を作れるようになったんだし、供物はある程度稼げているとは思うんだよね」
「属性の結晶が一番入手が簡単だからな。まあ、それなりのものしか出てこないとは思うが。レベルが150以上を引けると良いとは思う。そうしたら、基本的にはこの町で負けることは無いんだろうし」
「だね。そうなってくれると良いんだけど。……後は商人にも売りたいかな。良い召喚獣が出れば、だけどね」
「召喚士ギルドが黙っていないんじゃないか?」
「いや、エレナールさんからは既に探りを入れられているからね。バレるのも時間の問題なんじゃないかなって。ザガット伯爵家には色々と動いてもらっているけど、どうなるかは解らないかな。どういう感じに決着するのかって感じだろうし」
「まあ、住みにくくならなければ問題ないとは思うが。その辺はしっかりとしておいて欲しいとは思う」
「その辺は任せてよ。別にクレドンナ伯爵家と揉める様な事はしないよ。折角エタニアス伯爵家を処分できたんだからね。やっとだよ? 時間がかかったよね」
「そう言えば、次はどんな貴族が来るのか決まったのか?」
「テルドール伯爵家に決まったみたいだよ。今は引っ越し作業中。予想通りに元帥派だってさ」
「まあ、そうなるだろうな。流石に人間至上主義派からは送り込んでこなかったか」
「潰されるのが目に見えているからじゃない? 問題を起こした派閥なんだから」
「それもそうか。となると、兵士が魔境に入ってくるようになるのか。……面倒だな」
「その辺は仕方がないよね。味方が多く居るから安全にレベルを上げることが出来ると思ってくれれば良いんじゃないかな?」
「そう思うようにするか」
まあ、そんな単純な話では無いのかもしれないが。面倒じゃなければどうでもいいけど。
面倒にならない確証が無いからな。絶対に何かしら面倒な事になるとは思う。色々と考えられるけど、どれになるんだろうか。
絶対に面倒になるって事も無いんだろうけどな。元帥派でも、色々とあるんだろうし。まあ、兵士の強化をしてくれるのは良い事なんじゃないかなとは思う。兵士が強い方が何かと都合が良い事もあるしな。




