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転生錬金術師は楽しみたい  作者: ルケア


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鑑定の道具

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 錬金術師たちを教えていて、どうしても欲しくなってきたものがある。それが鑑定だ。ゲーム時代は出来なかった。今なら出来るかもしれない。……が、それにしても何を基準に作れば良いのかが解らない。


 そんな訳で、答えを知る奴に聞いてみようと思った。シルエンディールが知らなければ、普通にやっても作ることは出来ないという事である。


 逆に言えば、知っているのであれば、何かしらを作れると言う事でもあるんだよな。聞くだけならタダだ。聞いて駄目なら考えればいい。何かしらのものは出来ない事はないとは思うんだ。


「ふむ。なるほど。ものの能力を見る力のある道具か」


「俺的にはあった方が良いとは思うし、あってもおかしくないとは思う。シルエンディールが知らなければ無いと決まった訳でもないんだろうが、普通には作れないという事でもあるだろうからな」


「答えは簡単だ。僕は知らない。精霊としての知識だけでは解らない。そもそも、どの属性に属しているのかも解らないからね。ものの能力を見るのは不可能と言ってもいい。装備してみて初めて解る事もあるんだから」


「それを先に知りたいわけだ。こう言ってはなんだが、呪属性が色濃い武器や防具を使いたいかって思いもある。みれば解る部分と解らない部分がある。解らない部分を見るための道具が作れないかどうかなんだよ」


「僕が知らないだけで、あるかもしれない。精霊は属性に偏るからね。何かしらの属性にあるのであれば、僕だって知っている。知らないという事は、それ以外のものを極めないといけないとは思うんだよ。不可能では無いだろうね。需要があるのであれば、作ることは出来るとは思う」


 シルエンディールでも知らないのか。そうなってくると、色々と考えないといけない事があるな。火水属性の様な複合属性ならあり得るかもしれないという事でもある。


 火水属性の耐熱煉瓦を使った魔力炉を使っている訳なんだけど、火水属性の特性はなんとなくだけど見えてきている。


 多分だけど、熱の反射をしているとは思うんだ。魔力炉の温度がもの凄く上がりやすい。普通に使っていると、熱が高くなり過ぎるんだ。


 ミスリルを熔かす温度まで上げないといけない訳なんだけど、その時間が非常に短い。それは熱を効率的に使用できているという事でもある。


 だから、反射。熱の反射をしているんじゃないかって思うんだよな。これで効率が悪いなら考えないといけないんだけど、効率が良すぎる。今のままで十分だとは思うんだ。


 そういう特性であることは解らなかった。だけど、鑑定があれば見えるかもしれない。魔法でも良いんだけどな。鑑定の魔法があれば、色々と捗ることになる。


 複合属性の魔法を使えるのかって疑問はある訳なんだけど、人は魔力をある程度変換する能力を持っているはずだ。そうじゃないと説明が付かないからな。


 それで複合属性を作れれば、魔法としても使えるのであれば、鑑定の魔法も使えるんじゃないか。そう思うんだよ。効率は悪いかもしれないけどな。


「ですが、見れたら話は大きく変わりますね。色々と試す必要がなくなるわけですから」


「そういう事だな。解りやすいものと解りにくいものがある。解りやすいものは良い。まだ何とでもなる。けど、解りにくいものはどうしても存在してしまう」


「それが見えれば、良いものも悪いものも解ると言う事なのですよね?」


「そういう事になるな。もっとも、使い勝手は良いだろうが、過信をしては駄目なんだが」


「それはそうでしょうね。良いものであるという事と、死なない事は別問題ですから。良い武器を使っていても、死ぬときは死んでしまう。良い防具を付けていても、当たりどころが悪ければ大怪我をしてしまう事もある。過信は駄目ですね」


「数値で解る事と、解らない事もあるだろうしな。絶対の基準があれば良いんだろうけど、それでどうこうとは言えない。使い方次第でどうにでもなることもあるだろうからな」


「ですね。……そう言えば、グラーデンの方は良いんですか? 錬金術師の指導をしているんですよね? 休みを作るのは良いですけど、出来るだけ早く訓練をした方がいいんじゃないですか?」


「いや、訓練以前の問題なんだよ。あいつら碌に自分の道具も作れないんだから。最低品で良いんだけどな。それすらも作れない。トーラスとメイラよりも実力は下だぞ? 人材不足なのは解らないでも無いんだが、それでももう少し何とかなるだろうとは思うんだけどな」


「トーラスもメイラも十分に錬金術が出来ているレベルでは無かったと思うのですが、それ以下なのですか?」


「ああ、そうだ。もう少し自分の魔力と向き合う必要があるとは思う。というよりも、失敗を恐れ過ぎている感がある。失敗しても良いんだから、思い切って作ればいい。自分の魔力に従って作るだけで良いんだけどな。変に理屈を捏ねだすと、面倒でしかない。だから課題を与えて放置している所だ。俺が見ているから失敗をしてはいけないんじゃないかって思われていても駄目だから」


「なるほど……。失敗を恐れる気持ちはよく解りますが、それで躓いていては駄目でしょうね」


「そうだね。錬金術なんて失敗しないと覚えないし。そもそも得意な人だって失敗は普通にする。難しいものを作るのであれば、実験だってしなければならない。それが必ず成功するなんてあり得ないしね。教えるのは良いけど、失敗も教えないといけないのは面倒だね?」


「面倒でしかないな。失敗なんて当たり前のようにする。素材を無駄にすることはよくある。新しいものを作るのであれば、それだけ失敗するんだがなあ……」


 勿論だが、失敗しない事に越したことはない。が、そんな事は不可能である。素材を無駄にすることはよくある。そんな事で止まっていては駄目なんだ。


 生産職は、自分が思った通りに品物を作る必要がある。例えば鍛冶師だな。長剣を作りたいと思って打ち始めたのに、短剣が出来ましたでは話にならない。


 けど、初めの頃はそういう事もあるんだよ。素材が足りなかったり、見積もりが甘かったりな。そういう事は起こり得る。それを失敗しないようにするには、ある程度の時間が必要だ。


 ちゃんと失敗の理屈を覚えないといけないというのはその通りではあるんだけど、感覚的に解るようになってこないといけない。


 特に錬金術師なんて、素材の魔力を使うんだ。まず魔力が見えない所から始まる訳だ。そんな事をしなければならないんだから、初めから成功するなんて考えない方がいい。


 そんな事よりも、完成した品に、どういう力を込めたのかをしっかりとイメージしなければならない。装備品になるのに、攻撃力か防御力かが解らない装備を作られてもな。


 魔法はイメージ。錬金術も魔力を使うんだから、イメージが大切なんだ。そのイメージの仕方が人によって違うから、道具もそれなりに変わってくる。


 今の俺の錬金術の設備だって、最近は更新しなければならないだろうって感じになってきているしな。真実に近づけば近づくほどに、錬金術師の道具は変わっていくんだから。


 近々、俺もその研究を進めないといけないとは思っているんだ。今の最高級品よりも、更に上のものが出来上がる予定である。それは俺の魔力に合わせたものだし、誰が使っても良いものではない。


 錬金術師の道具には、個性がある。何のために20種類も作らないといけないと思っているのか。使うからだ。難しい錬金術をやろうと思えば、錬金術の工程が増える。


 そして、その工程を想定した道具が必要になってくる。金属を彫る道具ですら、専用のものが必要になってくるんだ。その辺りは細工師とはちょっと違ってくる。


 錬金術を極めたければ、道具を極めないといけない。熟練していくうちに、どんな道具が必要なのかが解ってくるとは思う。まだまだ教えている奴らは素人だ。これから覚えていかないといけないだろう。


 まあ、一足飛びで教えても良いんだけど、こういうのは順番があるからな。ちゃんと順番通りに教えないと伸びしろがなくなってしまう。回答を得られる環境にあれば、直ぐにそれを求めてしまう。それでは駄目なんだ。自分で考えて、自分で動かないといけない。そうしなければ、立派な錬金術師にはなれないんだから。

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