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転生錬金術師は楽しみたい  作者: ルケア


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召喚士の秘密?

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「完全に忘れていたが、魔法も碌に使えないんだったな……。それがイメージだけで魔法陣を魔力で描くのは難易度が高いか。だが、疑問もある。その程度の魔力操作でよく魔法陣が起動するな? 普通は魔力が乱れまくって召喚自体が出来ないはずだが?」


「その通りですよ? ですから私程度が天才と言われるんです。初めから魔法陣を起動できたので。それに、ヒポポライノを引いたのも原因の1つですけど」


「召喚士になるには試練が2つある。1つが召喚石の入手。もう1つが魔力操作だ。召喚石を手に入れても、魔力操作が上手くいかずに、召喚が出来ない事なんてザラにある。召喚石は無駄にはならないが、召喚士としての道を断たれる」


「召喚士にそんな関門まであるとは。しかも人気なんだよな? 初心者の町では殆どみないというか、1人も当たっていないけど」


「人気なのは人気ですよ? 誰も死にたくはありませんから。召喚獣が代わりに戦ってくれる召喚士は人気なんです。まあ、それ以上に関門が大きい訳ですけど」


「俺みたいに魔導爵家の人間なら、召喚士にもなれるだろうな。もっとも、召喚士なんて選択は出来ないんだが。魔法使いとしての道を歩まされることになる。それが常識であり、当たり前なんだ」


 頭を抱えたくなる。現実になった今、召喚士の戦術的価値は高まり過ぎている。俺の中では、パーティーに1人は欲しいってくらいにはなっている。


 そうだろう? パーティーが4人でも、召喚士が10体も召喚獣を出せるのであれば、パーティーとして機能する。ゲームでは6人パーティーで1枠しか無かったが、こっちだと枠は関係ない。


 召喚制限の枠さえ撤廃すれば、どれだけでも召喚獣を出すことが出来る。それが召喚士の利点だ。この利点を使わない訳がない。……が、なりたくてもなれない理由がそんな理由とは。


「俺からしてみれば、召喚士は死ににくいという評価ではなく、戦略的に組み込んだ方が良いクラスだとは思うんだがな。召喚士本人も戦えるんだし、召喚枠を撤廃する事で、複数の召喚獣を出すことが出来る。それはパーティーの人数不足を補う事が出来るし、召喚獣を10体まで出せるようになっているとして、1000体も持っていれば、戦力の補充も出来る。はっきり言って、他のクラスとは比較できない程強いと思っているんだが」


「そもそもが枠の撤廃なんて出来ませんからね。1人1体までしか召喚出来ません。それの装備を作ることが出来るのは、今の所グラーデンだけです。……もう少ししたら、クランの生産職でも作れるようになるのかもしれないですけど、普通は1人1体までです。そして、1000体も用意できません。それだけの召喚石を集めることが出来るのは、貴族くらいです」


「召喚士の評価は解った。まあ、一度に10体も出せるなら、戦術的な価値どころか、戦略的価値まで爆上がりするがな。例えば、レベル100の召喚獣を10体使えるだけでも恐ろしい。それが兵士であり、1000人単位で運用するのであれば、不死身の魔物軍団が出来る訳だ。戦争で使わない訳がない。戦場を一掃できる」


「……いや、そこまでにはならないだろ。兵士だって召喚獣のレベル100には勝てるだろう?」


「グラーデンは知らないか。兵士の平均レベルは幾つだと思う?」


「兵士だろ? まあ、魔境のあるなしでレベルの平均も変わってくるだろうけど、兵士は鍛えているんだろうし、平均で120くらいはあるんじゃないのか?」


「アウスラリアさんはどう思う?」


「私ですか? 威張り散らしていたあれも兵士ですよね? でしたらレベル80くらいは平均であるんじゃないんですか?」


「理想が高すぎる。答えはレベル40だ。それくらいが兵士の平均だ。因みに、レガリア魔導爵家の兵士は平均レベル60でそこそこ高いと言われている。王宮の近衛兵でさえ、平均はレベル100程度だ」


「低すぎないか?」


「低すぎますよね?」


「その程度しかないんだ。それでさっきの話を聞いたら、どうなる?」


「……平均レベルが40であれば、レベル100の召喚獣10体も居れば、1つの戦場は支配できる。そんなのが1000人も居れば、戦争に勝てるまであるな」


「ですね。レベル40とレベル100では余りにも圧倒的過ぎます」


「そうだろうな。国としては、そんな召喚士が大量に居たら、クーデターを恐れるだろう」


「そりゃそうもなる……。ん? あれ?」


「グラーデン? どうかしましたか?」


「……なあ、そんな危険性のある召喚士を、冒険者にやらせるか?」


「……確かに変ですね?」


「召喚士ギルドで召喚石を管理して、外に出さないなんて普通にやるんじゃないのか?」


「貴族ならあり得ますよね。どうして召喚石を買えるようにしてあるんでしょうか?」


「……もしかして、召喚獣でレベルの高いのを引いたら、殺して奪い取るまでがセットか?」


「……私の場合はエレナールさんに守られていたのかもしれないですね」


「この町がどういう方針でやっているのかは知らない。だが、良い召喚獣を持っていたら殺されるというのは、あり得ない訳ではないが、それはまず無い」


「えっと? それは本当なのでしょうか?」


「ああ。それも兵士の平均レベルが関係してくる。召喚獣のレベル100を持っていたとしよう。それを奪うには、殺さなければならないとして、どう殺す? 兵士たちが向かっても、召喚獣を暴れさせるだけで大変な被害を出すんだぞ?」


「……そうか。弱い兵士のせいで助かっているのか」


「言っておくが、この町の方針がどうなっているのかは知らない。だが、欲に眩んで兵士を向かわせるというのは、無い話ではないが、そもそも召喚獣が強すぎて勝てないんだ。それなら召喚士ギルドや冒険者ギルドに加入させて、出来れば国を移させないように努力するしかない訳だ」


「ん? 冒険者ギルドってのは世界組織の1つだよな? どこの町でも、何処の国でも行けるはずだが? 召喚士ギルドは王国の所有というか、管理下にはあるはずだが」


「冒険者ギルドも貴族が関与している。基本的には強い冒険者ほど国を出ることが出来ないようになっているんだ」


「……強行突破されればお終いの様な気がしますけど」


「だから冒険者ギルドも貴族が抑えていると言っただろう? ここのギルドマスターも何処かの貴族の1派のはずだ。……宰相派の貴族家があれば、だけどな」


「ああ、そういう事か。そう言えばクランを作る時も宰相派のザガット伯爵家の庇護下に入る的な事を言われたな」


「そういう事だ。世界組織といえども、その国と関与していない冒険者ギルドは少ない。基本的には何処かの国の人物がギルドマスターに就任するんだからな。何処の国の所属でも無い奴が、ギルドマスターを務めることはまず無い。そもそも国に所属していない人はまずいない」


 俺も一応はデカルデント王国の一員って事で良いもんな。今の立場だと。クランマスターである関係で、ザガット伯爵家の1派として見做されるのか。まあ、別に良いけど。


 それで国を出ないようにしないといけない訳か。……まあ、その魔境でしか手に入らないものがあるから、普通に国外には行くんだけど、拠点はクレマグリッドの町に決めたしな。


 それでも戦争には参加しないけど。面倒なだけだし。負けるとは思っていない。けど、ひたすらに面倒なんだよな。禍根も残るだろうし。


 ギルマスからの依頼でも断るくらいには面倒だ。戦争に参加しろって言われたら、クランの拠点を変えるまである。流石にそんな事は言って来ないとは思うが。


「なあ、疑問に思ってきたんだが。召喚士ギルドが各町に無いのはどうしてなんだ? そんなに召喚士が怖いのであれば、召喚士ギルドで管理してもおかしくないんじゃないか?」


「召喚士ギルドが国営で、冒険者ギルドが独自運営なのに関わってくる。召喚士を全員ギルドに抱え込むことは不可能なんだ。それで、ある程度召喚士が多い所にギルドを作った。それが真相だろう。この町にあるのは、それが理由なんじゃないか? 召喚士の多くは商人だ。商業ギルドの所属でもあるんだが、召喚士ギルドにも登録している筈だ。商業ギルドも国営だからな」


 あー。だから財務卿派が商業ギルドと召喚士ギルドを抑えているのか。召喚士には商人が一番多いって聞いているからな。それでクレドンナ伯爵家が商業ギルドと召喚士ギルドの2つを抑えていると。……商人なら、利益さえ与えておけば、そこまで警戒する様な事でもないのか?

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