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転生錬金術師は楽しみたい  作者: ルケア


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ブートキャンプ、パーティー編

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「漆黒の森なんて聞いた事もないけど、根拠は?」


「俺がいるのが根拠だ。最初、俺は漆黒の森に調査に行って、迷子になった。というよりは、闇晦ましの森に行って、迷子になった挙句、漆黒の森まで辿り着いたという方が正しいか。そこからはレベルが違ったんだ。故に撤退した」


「……そう言えば、グラーデンは最初、暗闇の森で迷っていましたね?」


「アサシンクラスなんかの方向感覚が優れているクラスや、その手の森に特化したようなシーカーの様なクラスであれば、迷わなかったんだろうがな。俺は錬金術師だ。道順はなんとなくで覚えていたが、闇晦ましの森で完全に迷った。迷った末に、漆黒の森まで辿り着いてしまった訳だ」


「なるほどねー。まあ、錬金術師だし迷うか。良く死ななかったねとは思うけど」


「全くだ。パーティーで行っても危険な所に、ソロで行くものじゃない。それなりの見返りがあるのかもしれないが、そこまで焦る程の事なのか?」


「まあ、当時は何でもできると思っていたからな。無理だった訳だが。漆黒の森には良いものがあるはずなんだよ。闇晦ましの森でも良いのかもしれないが、目標的には大きい方がいい。魔王を倒すのであれば、その場所の魔物くらいは倒せないといけない」


「それはそうなんでしょうけど……」


「拠点にする意味は解ったかな。高難易度の魔境があるって事で、この場所を選んだわけね」


「そういう事だな。まあ、もしかしたらレベルが上がって、それ以上の魔境があれば、そっちに移動するかもしれないが。現状の拠点はここでいい。3つのレベル帯で活動が出来るからな」


「なるほどねー。まあ、ギルドマスターとしては、危険な所に行くなとは言えないし。危険を冒すのが冒険者だしね」


「だな。逃げることはしたくない。出来ればそこに挑戦してみたいとは思う」


「ですね。目標が解りやすくなったのはいいかもしれません」


「という訳だ。この町を拠点に動いていく。行き来はあるだろうが、そう遠くない内に、また帰ってくる事になる。闇晦ましの森に挑戦しにな」


 そんな訳である。……大きな召喚獣はあんまり歓迎できないけど、小さめの召喚獣なら歓迎する。戦力はどれだけあっても足りないからな。レベルが上の敵を倒していかないと、レベルが碌に上がらないんだ。数でもいいが、それだけだと経験がどうしても少なくなる。


 目標に向かって行くんだ。大きな目標も必要だし、目の前の目標も必要になってくる。まずは手始めにレベルを上げる場所での目標を決める。最終的には魔王を討伐する。


 ……魔王と対決するのであれば、魔族とも対決する事になる。基本的に、魔族側の王が魔王になっている訳だしな。その内何処かで会うとは思うが。


 魔族に関しては、情報が殆どないんだよな。活動しているという噂も無い。ただし、時間の魔王ルーレンディーレがこの近辺に出てくるのであれば、魔族もこの辺りで活動していてもおかしくないんだがな。そういう設定の種族のはずだし。


 魔族は明確に敵対している種族だし、国は持たないから。そのはずだ。……行動範囲がゲーム基準ではあるんだけど。マップも全開放されていた訳ではないし、もしかしたら魔族の国があるのかもしれないけど。


 そんな訳で、ギルマスとは色々と話した。錬金術師を鍛えるのも了解したしな。大体2週間後くらいを考えている。その頃にはそこそこの強さになってくれている筈なんだよな。


 で、次の日。暗闇の森にやってきたんだが、まずは歓迎の証として、ブートキャンプを始めた。うん。いつも通りだ。前はアウスラリアだけだったが、今回は俺を抜きにしても12人。一気に魔物が襲い掛かってくる。そして、直ぐに飲み込まれて乱戦になる。


「タンクは前へ! これ以上通させないで!」


「んな事言ってもよお!」


「てえええい! 1体やったよ!」


「テラーゴーストが来てる! 魔法で対処!」


「解っている! エアバレット!」


「あああああ! ダストエイプうざい! 早く叩き落として!」


「手が足りないんだよ! 死なない攻撃は避けろ! 死にそうな攻撃は死ぬ気で避けろ!」


「だからタンクは通すなって言ってるじゃん!」


「ああ、懐かしいですねこの感覚」


 大乱戦である。12人も居るんだからという事で、ある程度の範囲の魔物には来てもらっている。その結果、前衛が止めきれず、後衛にまで被害が及んでいる。まあ、こういうのはこうでもしないと覚えないからな。死にそうな攻撃はこっちで介入しているし。


 これでも後ろから来る魔物を調整したりしているんだ。まだまだレベル的に厳しいからな。その辺は考えては居るんだけど、まあ大混乱を起こしているよね。処理速度が間に合っていない。こういうのはタンクが建て直さないといけないんだけど、経験不足だな。


「とりあえず! タンクはこれ以上通すな!」


「後衛を守り切れない!」


「右から3! 来るよ!」


「そっちは任せろ! うおおおおお!」


「タンクこっちも来てる!」


「処理が間に合わん!」


「範囲魔法は使えないのか!?」


「巻き込んでいいなら使うが?」


「それは無理! 味方の攻撃で死ぬから!」


「冷静に対処して下さい。それと、どんどんと声に出して。状況を全員で把握するんです」


「冷静にって言われても!」


「無茶言わんでくれ!」


「そいやああああ! 次!」


「射線を遮るな! 後衛も居るんだぞ!」


「誤射が怖いって!」


 うんうん。声を出し合っていかないとね。声かけは重要。どんどんと攻撃しないと。味方を巻き込んでもいけないからね。その辺は注意しないといけないし、連携を学ぶには良いんだよ。


 これで声なんて出さなくても良い様になってくれば、卒業だと思っている。これはある意味で通過儀礼みたいなものなんだから。圧倒的な数で押し込まれることだってあるんだよ。魔境のレベルが上がれば、そういう場所もある。死にたくなければ、連携を磨くしかない。


 アウスラリアは召喚獣とだったが、今はシャドーサーペントしか出していない。連携を覚えるまでは、強い召喚獣は出さない方が良いからな。痛い目を見ながらじゃないと、連携は覚えない。死ぬことは無いんだろうし、こういう機会も必要だぞ。


 敵が無限にやってくるような恐怖があるだろう。それを乗り越えないといけない。膝を屈してはいけない。最後まで希望を捨てるな。希望を捨てれば、絶望しか待っていない。それでは駄目なんだ。


 出来る限りの事をやらないといけない。出来る事全部をやらないといけない。その辺はアウスラリアしか解っていない事だからな。だからアウスラリアは盾を持っているし、召喚士ながら魔法も使う。


 生き残るためには何でもしないといけない。手段を選ぶなんて悠長な事をやっていてはいけないんだ。助かりたければ、手段を選ばない事だ。


 仲間と一緒に生き残りたければ、手段を選んでなんか居られないはずだ。それの為の訓練である。


 タンクは死ぬ気で魔物を抑えないといけないし、前衛は処理を早めないといけない。後衛は射線なんて気にしていてはいけない。射線を真っ直ぐじゃないと魔法が使えないなんて事になってはいけない。ヒーラーは何処がやばいのかを察して回復をさせないといけない。


 皆がみんな、やることがあるんだ。それを出来なければ、レベルの高い魔境で死んでしまう。狩場として機能させるには、それなりのレベルが必要なんだ。それ以上に連携が必要なんだ。死にたくなければ足掻かないといけない。


 自分で出来る事。やらなければいけない事。それらを全部考えないといけない。可能性は試さないといけない。それで被害が出るのであれば、次からは止めればいい。失敗前提だ。それでも前に進まなければならない。


 50、60と処理をしていく。徐々に目が慣れてきているとは思う。魔物の早さについて行けるようになっているとは思う。勝負はここから。限界を超えて見せないといけない。


 なので、追加で魔物を呼ぶ。まだまだ終わりじゃないぞ。これからも続くんだ。処理速度を上げないといけない。周りをもっとみないといけない。


 終わりが来ているとは思わない方がいい。終わらないと思いつつも、希望を持ち続ける。それが最後まで足掻くものの心構えだ。最後の最後に立っていれば勝利なんだよ。こんな所で負けてくれるなよ? 人材を探しに行くのにも、時間がかかるんだからな?

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