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転生錬金術師は楽しみたい  作者: ルケア


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新しい属性

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 結果、何かしらの粘土が出来た。うん。実験を繰り返した結果だ。……辺りは粘土だらけだが。掃除をしないといけない。


 後、トーラスとメイラに、なんでそんなに失敗するのに錬金術をやるのかと問われてしまった。何故か? 未知が待っているからだ。そんな事は決まっている。


 必ずしも成功するとは限らない。そんなものを作ることだってあるんだ。それが今回作ろうと思っていた粘土だ。これで耐熱煉瓦の改良が出来るかもしれない。魔力炉の効率が上がるかもしれない。


 ならば、研究するしかあるまい。停滞は後退と同義だ。進歩しなければ、後退しているのと同じなんだ。だって、他は進歩しているだろう?


 たとえ1歩でも先に進めば良いんだから。それで進歩している。結果、相対的にも進歩している事になる。圧倒的にこっちが進んだ技術を持っていたとしてもだ。停滞は後退に繋がる。


 後ろから追いつかれたら? 競争する羽目になるだろう? だったら、独走している今がチャンスだ。独走している今なら、どんどんと進めば、それだけ技術格差が出来る。


 停滞は死を意味するのだ。冒険者にとって、停滞とは死なんだ。そこで止まってはいけない。昨日よりも今日。今日よりも明日。1歩でも進歩しなければならない。


 だから失敗をしても、何度でも挑戦する。答えを知るものではない。未知を求めて進むものだ。進まなければ得られない。それは生産職だって終わりだ。


 儲かるからこのままでいい。その考えは危険だ。周りが追いついてきた時、それで売れるのか? 周りが1歩先に行った時、それでも物は売れるのか?


 安売りしなければ売れないだろう。同じ値段では売れない。だから、周りが停滞している内に、1歩でも2歩でも先に行く。そうしなければ、生産職として食っていくことが出来ない。


 まあ、それで何が生み出されるのかは、知らないんだけどな?


 だってそうだろう? 今回だって、何を生み出したのかが解っていないんだ。ゲームでは、勝手に命名してくれるから良かったけど、現実ではそうもいかない。


 鑑定のスキルなんて存在しない。まあ、そもそもスキルなんて無いんだが。自分で作るアーツと魔法がメインの世界なんだし。


 本来であれば、作ったこれを量産して、何かしらの実験を繰り返さないと、何が出来たのかは解らない。けど、今回は答えをくれそうな人物……精霊に心当たりがある。


「という訳で、何かしらの粘土が出来たんだ。シルエンディールに見て欲しかったんだよ」


「何というか、滅茶苦茶ですね。何度も何度も失敗した挙句、何が出来たのかが解らないというのは」


「まあ、それが錬金術だからな。で? 結果は?」


「うーん。火属性と水属性が混ざりあっているというか、完全に同一化しているよね。理論上そうなるのは解るけど、うーん」


「……どうなんだ? 何かヒントでも良いんだ。結果が欲しい」


「結論としては、耐熱煉瓦には使えると思うし、魔力炉の素材には適しているとは思うんだよね。ただ、これが何なのかって言われると、難しいかな。火属性でも水属性でも無いからね」


「それは、どういう事なんですか?」


「そのままの意味だよ。これは火属性でも水属性でもない」


「……やっぱりそうなるのか?」


「ある程度は予想していたみたいだけど、そうだね。これはもう火属性でも水属性でも無いんだよ。今までにない属性って事になる。魔力としては機能しているから、何って呼ぶべきなんだろうね?」


「全く新しい属性と言う事ですか?」


「そういう事。そもそも実現する方が難しいまであるからね。自然界には存在しない。完全に人工的な属性になる。けど、火属性と水属性の特性は持っているから、耐熱煉瓦には向いていると思うし、魔力炉にも使えるだろうね」


「自然界には存在しない属性ですか……。となると、魔法ではあり得ないという事ですか?」


「いや? あり得るよ。火属性と水属性の魔力を分解して、無属性を混ぜて、再構成し直せば、魔法として使う事は出来ると思う。だけど、そこまでしてその魔法を使いたいのかって話だよね。僕なら使わないかな。魔力を大幅に消費して、碌な威力にならないだけって感じになるから。実験的な意味ならあるだろうけど、実用性は無いかな。無駄に魔力量の消費が多いだけだよ」


「とんでもない話じゃないか。なぜそういうものが出来た?」


「クレイス、何故と言われても困るぞ? 出来ると信じて作っただけだからな」


「……錬金術師のやることはよく解らないが、シルエンディールとは魔法議論が出来た。それは大きな意味があったと思う。それを聞いて、何故そんな事が出来たのか、それが解らない」


「生産職の命は発想力だ。考えるのを止めた時、生産職としては死ぬ。最強に近づきたいのであれば、これだって利用してやらないといけない。まあ、何の属性なのかが解らないんだけどな」


「どの属性にも当てはまらないのか?」


「当てはまらないね。属性は幾つまで知ってる?」


「火、水、風、土、氷、雷、岩、炎、木、嵐、光、闇、聖、邪、幻、影、時、空間、呪、無属性で全部の筈だが? 貴族の間では、これが常識だ」


「正解。20属性で全部だよ。精霊も20種類しか居ない。それは素粒子の数が20種類だからだ。だからそれと魔素が組み合わさるから、属性も20種類。それで正解なんだよ。ただし、自然界では、という注釈は付く訳だ」


「人工的には可能であると言う事だな。この粘土がその証明だ。複合属性は人工的には可能であるという事。特性は未知数。ただ、火属性と水属性の特性は引き継ぐ感じだろうな。それ以外に特性が生えてくる可能性があるが」


「それを研究するのも良いとは思うけど、あんまりおススメはしないけどね。外道の技術と言われたら、その通りだし。理論上出来るをやっちゃったわけだもんね。まあ、僕がとやかく言う事ではないけど。精霊としては、その探究もまたありだとは思うよ。精霊としては、だけど」


「個人的には止めた方が良いってか?」


「個人的にはね。だって、精霊を殺しうる属性だしね」


「……精霊は確か、召喚獣という括りでなくとも死なないんだっけか」


「そうだね。精霊は自然の魔力の一部だから。だから殺されても死なない。まあ、僕という個人は死ぬかもしれないけど、別の魔力の精霊として生まれ変わるからね。大体1日も放置すればそうなるんじゃないかな。それでネームドが生まれるかどうかは未知数だけど。けど、精霊としては死なないって括りになっているんだよ。まあ、今は召喚獣として契約しているからね。僕という個人が消える訳でもない。けど、その人工属性は、精霊を真の意味で殺しうる可能性がある」


「うーん。かといって、これの研究を止めるのもなあ。最強を目指すのであれば、邪悪な精霊とも戦わないといけない訳だし。現実に、悪い精霊ってこっちの世界にも居る訳だからさ」


「まあ、そうだね。話が出来ないで暴れている精霊も居る。……力を持て余しているんだよ。中途半端な意思を持ってしまったが為にね」


「破壊衝動かあ。それでああなる訳か」


「仮にだよ? その技術を用いて剣を作ったとして、精霊にも効果があるというか、精霊にこそ効果があるんだよね」


「人工的な魔力のせいでか?」


「そう。僕でもやばいと思う程度にはやばいものが出来たかなって思うよ」


 そんなに危険なのか……。まあ、危険じゃないって言えば、嘘になるよな。人工的に作られた属性な訳だし。危険性があるのは認める。


 けど、それで研究を止めるのかって言われたら、止めないよな。もっと研究をしたい。


 とりあえず、名前が無いのもあれだから、火水属性にしておくか。とりあえずはだけど。かっこいい名前があったら、そっちを採用しようかなって。

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