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転生錬金術師は楽しみたい  作者: ルケア


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タールスエニスの町

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 キャラバンと共にして14日目。遂にタールスエニスの町に到着した。これにて依頼も完了。ある程度のお金を貰って、解散になった。危険手当も貰えているし、十分な金になったとは思うが。


「ここがタールスエニスの町ですか。……活気がありますね。クレマグリッドの町も負けていないですが、ここの方が勢いがありそうです」


「普通は冒険者になるならこの町から始めるからな。クレマグリッドの町でも始められない訳ではないが、難易度が高い。こっちだとまだまだ始めやすい環境が揃っている。……もっとも、ここで育成するつもりは無いんだが」


「……あれを初心者にやらせるんですか?」


「そうだぞ? そうした方が死ににくくなるからな。死ぬような思いをしなければ、死なないように立ち回るという事を覚えない。出来る限り死なない立ち回りを覚えるんだ。あの方法が一番簡単ではある」


 暗闇の森ブートキャンプが一番確実に連携なんかを学べる。初心者でも何とかなるくらいの難易度ではあるからな。レベルも一気に上がるし、お得でしかない。


 まあ、新人をそんな環境に放り込むんだけど、新人を見つけないといけないのには代わりが無いんだよな。新人が居なければ、ブートキャンプなんて無意味だ。


 アウスラリアは既に経験しているし、俺ではレベルの足しにもならないんだ。新人を放り込まないという選択肢は存在しない。通過儀礼だと思ってくれればいいんだよ。


「とりあえずは宿ですか。明日から新人を勧誘するんですよね?」


「そうなる。となると、冒険者ギルドにいかないといけない訳だ」


「クレマグリッドの町の冒険者ギルトとは違うのですか?」


「違うぞ。大きく違う。タールスエニスの町には、冒険者ギルドでパーティーを積極的に組ませるんだ。ベテランが新人を育てるなんて事も普通にある。だから、それに便乗させてもらう」


「なるほど……。そんな制度があるんですね。知りませんでした」


「まあ、いけば解るさ。それよりも宿を確保しないとな。明日に備えないといけない」


「ですね。いい宿は空いているでしょうか?」


「空いているとは思うぞ。何せ初心者の町だからな。スカウトに来ている冒険者が泊る宿屋もちゃんと存在している。多少は費用がかかるけどな」


「……死体漁りをしたので、懐は温かいのではないですか?」


「資金は潤沢にある。最高級の宿屋でも死ぬまでは泊れるぞ」


「資金の心配をするだけ無駄じゃないですか。有難い事ではありますけど」


「資金なんて、これからどんどんと飛んでいくんだからな? この金額でも油断は出来ない」


「錬金術にお金がかかるのでしたか。でも、同じくらい錬金術で稼げるのではないですか?」


「稼ごうと思えばな。だが、あまりその手は使いたくない」


「? 何故ですか?」


「俺が錬金術師として活動をしなければならなくなるからだな。冒険者で居られなくなってしまう」


「流石にそこまで錬金術ばかりをしないといけないとは思わないのですが……」


「商業ギルドが解放してくれると思うか?」


「……確かにそうですね。解放してくれそうにありませんか」


「そういう事だな。一生こき使われる羽目になる。そんなのは御免だからな」


 錬金術でお金を使うのであれば、錬金術で稼げばいい。それは確かに当然の思いではあるだろう。


 だが、それで有用なものばかりを作っていたらどうなるのかというのは、解り切っている。錬金術師として飼い殺しにされるだけだ。


 俺はそんなのは望まない。自由でありたいし、冒険者でもありたい。楽しく生きなければ、転生してきた意味がない。


 今はアウスラリアの目標に付き合っているが、他にもやりたいことが出来るかもしれない。その時に自由に動けませんではいけないからな。


 自由に動ける冒険者の方が良いんだ。その方が楽しいだろうし。


「さて、そんな訳だから、錬金術で金を集めることは出来ないと思った方がいい。が、錬金術師が沢山居れば解決する事でもある。よって、クランでも錬金術師は育てる。色々なものを作れるようになって貰うんだ」


「なるほど。それはいいかもしれませんね。別にグラーデンの様に、錬金術師なのに戦えとは言いませんから、錬金術師として腕が良くなるまで囲い込むのはいい案だとは思います」


「大体は何処かのギルドかクランが抱え込んでしまうだろうからな。それを阻止するというか、横やりを入れることになるんだけど、まあ、大丈夫だろう。環境が悪い訳でもないだろうし」


「素材なんかは大量に集まるでしょうし、錬金術の師匠もいるのです。環境としては悪くはないでしょう」


 だから、錬金術師も集めないといけない。出来れば3人くらい。冒険者ギルドで集めれば、簡単に集まるとは思うぞ。


 錬金術師になりたかったけど、職人の伝手が無くて錬金術師に成れなかったという人も居るとは思うし。まあ、鍛冶師かもしれないし、服飾師かもしれないが。錬金術師で妥協してくれるのであれば、して欲しい所だな。


 そもそもある程度の生産職は集めるんだけどな。錬金術師ではあるけど、ある程度の鍛冶仕事は出来るし。寧ろ錬金術師に出来ない事を探す方が難しい。まあ、ステータスが魔法寄りにしてある呪人という特殊な立ち位置にいる種族だから出来る事もある訳なんだけど。


 特色でクラスを選んでも良いとは思うけどな。冒険者として活動をしなければならないって決まりは無い。クランに所属していたら、ギルドに所属できなくなる訳でもない。まあ、クラン同士の交流もあって然るべきだとは思うしな。色々と出来るとは思うし。


「そんな訳だ。色んなクラスを集めるんだ。これといったクラスじゃないと受け入れないという事ではない。戦えないクラスでも良いんだ。どんどんとクランを大きくしていく。その時には、生産職も抱え込んでいないといけない。先行投資だと思って、クランに所属してもらえばいいんだよ」


「なるほど。確かに生産職を専属で雇えるのは良いですね。腕もしっかりとしていないといけないとは思いますけど」


「その辺はしっかりと教え込むつもりだ。……専門のクラスしか出来ない事もあるが、ある程度は知っているからな。魔法にしても、アーツにしても、知っていることは伝えていくつもりだから」


 出し惜しみは無しだ。しっかりと教え込んで育てていく。そうじゃないと、特定のクラスでしか出来ない事もあるからな。錬金術師は万能だけど、全てを出来る訳ではない。


 ただ、何でもやろうと思うと、錬金術師が一番便利ではあるんだよな。鍛冶も出来るし、服飾関係の仕事も出来る。武器防具アイテム類と、隙が無いんだ。


 だから錬金術師が重宝される。けど、武器を作らせたら、鍛冶師の方が良いものを作れる。細工師の方が良いアクセサリーを作れるんだ。それなりの素材を使う事になるので、錬金術師が噛むことが普通なんだけどな。


 出来ることは多くある。そして、出来る限り良いものを使ってもらいたい。錬金術師しか、召喚獣強化の腕輪や、召喚枠緩和の足輪を作れないって訳でもない。枠の緩和はどっちでも良いとは思うんだけど、強化に関して言えば、細工師の方が得意なんだよ。強化率もそっちの方が上だからな。


 微々たるものだというかもしれない。だが、その微妙な差が大きな違いを生むんだよ。慢心は良くない事だ。出来る限り良い装備を整えられるのであれば、整えるべきだ。それが出来るなら、な。


 出来ない事の方が多い。特にソロではな。ソロだと出来ることは1人でやらないといけない。色々と揃えるのも1人でやらないといけない。必死で作ることはする。だが、専門家には勝てない。


 けど、潰しが利くのも錬金術師の良い所である。とりあえず、錬金術師にしておけば、まず間違いは無い。色々と出来るしな。クラス選びで迷ったら、錬金術師にしておけば、戦闘も出来るようになるし、生産も出来るようになる。……まあ、ソロでの遊び方ではあるんだけどな。クランに所属するのであれば、特化した方が良いとは思うが。

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